2018年4月10日火曜日

【 #遊戯王 『サクリファイス・アニマ』】「レベル1」1体から成立する手軽な除去手段でありながら「魔法使い族」としても有用性抜群!?














サクリファイス・アニマ

リンク・効果モンスター
リンク1/闇属性/魔法使い族/攻 0
【リンクマーカー:上】
トークン以外のレベル1モンスター1体
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードのリンク先の表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
その表側表示モンスターを装備カード扱いとしてこのカードに装備する(1体のみ装備可能)。
(2):このカードの攻撃力は、
このカードの効果で装備したモンスターの攻撃力分アップする。


さいごにアンケートを設置しております。
是非ご参加ください。







2018年4月23日発売の《週刊少年ジャンプ(2018年21・22合併号)》に付属する新規の「サクリファイス」モンスター。
全体的に『サクリファイス』や「アイズ・サクリファイス」を意識したデザインが窺えるものの、基本的に『サクリファイス・アニマ』はそれらのサポートを受けられない為、汎用リンクモンスターとしての活躍が期待される1枚です。


トークン以外のレベル1モンスター1体を素材とする「リンク1」となっており、同様に「レベル1」モンスター1体から成り、その汎用性の高い能力とマーカーの向き、加えて『グローアップ・バルブ』等の自己再生能力を備えた「レベル1」モンスターに実質モンスター2体分の役割を与える事が可能となる点も踏まえ、実に多くのデッキタイプが搭載する『リンクリボー』の存在から、汎用的な役割については切迫するEXデッキの枠を競合する格好となりましょう。



トークンを素材に使用可能かつ「下」方向を示すリンクマーカーを有し、「エクストラモンスターゾーン」へ配した際には「メインモンスターゾーン」内へ着実にリンク先を確保可能な『リンクリボー』とは対照的に、自身のリンクマーカーが「上」を示している『サクリファイス・アニマ』は上述した自己再生能力を備える『グローアップ・バルブ』等の「レベル1」モンスターの変換用としては『リンクリボー』と同様の働きが期待できるものの、各々が備えるリンクマーカーを最大限活かしておきたいリンクモンスターの一角としては、単純に相手の「メインモンスターゾーン」を広げてしまうなど、場合によってはデメリットともなり得る面があり、自身の能力を以て一部擬似的な再利用を図る事も可能な『リンクリボー』と比較すると、扱いの難しい部分が顕著となります。







「エクストラモンスターゾーン」にリンクモンスターを配した際に「メインモンスターゾーン」側から相互リンクを狙える点も同様の条件で『リンクリボー』を「エクストラモンスターゾーン」に配した上で基本的には「メインモンスターゾーン」にリンク先を伸ばしていく方が無駄がありません。
リンクマーカーの兼ね合いにより「上」を示す『サクリファイス・アニマ』が優先される事もあるでしょうが、基本となるリンクの性能で比較すると少々分が悪いです。
利用機会の多い「左下・右下」を示すリンクモンスターを用いて展開を行う過程で、従来であればそのリンク先から「左・右」のどちらかにマーカーを伸ばしたのち、「エクストラモンスターゾーン」下部に『ファイアウォール・ドラゴン』を配置するといった様な形で相互リンクを交えた展開を行っていた所を、『サクリファイス・アニマ』の登場によって、よりコンパクトに動きを凝縮できます。


流れの一例としては


  • 『水晶機巧-ハリファイバー』から『幻獣機オライオン』を特殊召喚

  • それらで『サモン・ソーサレス』をリンク召喚

  • 『幻獣機オライオン』の効果によって生成される「幻獣機トークン」を『サモン・ソーサレス』のリンク先へ配置

  • 『サモン・ソーサレス』の効果で「幻獣機トークン」を参照し「機械族」(レベル1)モンスターをリクルート

  • 『サモン・ソーサレス』+「幻獣機トークン」で『ファイアウォール・ドラゴン』これを「エクストラモンスターゾーン」へ配置

  • リクルートした「機械族」「レベル1」モンスターを『サクリファイス・アニマ』へ変換『ファイアウォール・ドラゴン』の下部に配置


元より上記の『水晶機巧-ハリファイバー』『幻獣機オライオン』『サモン・ソーサレス』を用いるアクションは様々な展開パターンの基盤として多用されており、強固な盤面形成やワンターンキル成立にも深く関わる展開ではありますが、この様な必要最低限にとどめた展開の際にも『ファイアウォール・ドラゴン』を相互リンク状態で配し、バウンス・サルベージ能力の活用にまで至る事が可能となります。
リクルートする「チューナー」もしくは「機械族」の枠に自己再生能力を備える『ジェット・シンクロン』を選定する事で展開の方向性もさらに広がりましょう。


また、後述するパターンを用いる事で任意の「魔法使い族」のリクルートや、「DEF/1500」以下のモンスターをサーチ可能となるなど、『サクリファイス・アニマ』の影響を受けるカードは少なくありません。


リンクモンスターとしての単体性能に『リンクリボー』程の汎用的なフットワークの軽さはありませんが、レベル1からなる「リンク1」の「魔法使い族」という希少価値の高いステータス面のメリットに加え、「上」を示すリンクマーカーを活かした「サクリファイス」要素の色濃い特有の能力が『サクリファイス・アニマ』の価値を着実に高めます。







「魔法使い族」の貴重な「リンク1」


『サクリファイス・アニマ』の登場によって、トークン以外の「レベル1」モンスターを任意のタイミングで「魔法使い族」に変換可能となります。


これによって『水晶機巧-ハリファイバー』から『ジェット・シンクロン』をリクルートし、それらで『サモン・ソーサレス』をリンク召喚。
手札1枚をコストに『ジェット・シンクロン』を蘇生させた後、『サクリファイス・アニマ』をリンク召喚。
この様に現在主流のリンク展開に組み込む事で『サモン・ソーサレス』の能力を駆使し、デッキから「魔法使い族」モンスターを自由に呼び出す事ができるようになります。


その際呼び出すモンスターの効果は無効化されるものの、その後も続けてリンクを行い、相互リンク状態の『ファイアウォール・ドラゴン』まで到達する事で、『サモン・ソーサレス』から呼び出したモンスターを手札に回収できる上に、『トロイメア・ゴブリン』をはじめとする「トロイメア」リンクモンスターを絡め、更なる展開に持ち込む事ができれば、『ファイアウォール・ドラゴン』の展開能力を以て、サルベージした「魔法使い族」モンスターも即座に場に送り出して行けます。



そうでなくても、墓地へ送られる事で効果を発揮する『黒き森のウィッチ』をリクルートし、リンク素材等に使用する事で実質「DEF/1500」以下のモンスター全てをサーチ可能となり、手軽なサーチ手段としての応用範囲は底が知れません。



同様にフィールドから墓地に送られる事でサーチを成す『SPYRAL-グレース』を用いれば「SPYRAL」の初動一端も委ねられます。







『黒き森のウィッチ』の制約によりサーチしたターン中、そのモンスターの効果は無力化されるものの、永続効果によって特殊召喚を制限する封殺モンスターの代表格『虚無魔人』や効果を抑制する『威光魔人』。
後続としての『ダーク・アームド・ドラゴン』、また相手ターン中の運用が主となる手札誘発の妨害カード『増殖するG』『エフェクト・ヴェーラー』など、そのサーチ範囲の広さから多様性に富んだ汎用サーチアクションとして様々なデッキに組み込む事が可能なギミックと言えましょう。『サクリファイス・アニマ』の登場が、この様に柔軟性抜群なサーチシステムを容易に成立させる事となり、特定のカードへのアクセスが生命線となるデッキや、コンボの成立、手軽な封殺・妨害手段の獲得などを大きく助けます。



また、『サクリファイス・アニマ』の登場により、トークン以外の「レベル1」モンスターは総じて「魔法使い族」に変換する事が可能となった為、『ワンダー・ワンド』や『ルドラの魔導書』によるドローブーストの媒体確保が一層容易となり、これまで以上に安定した運用が望めるようになりましょう。
自分フィールドに「魔法使い族」が存在する事を発動条件に課す『ゲーテの魔導書』等の存在を鑑みれば「魔導」要素の安定感向上も見込めるかもしれません。


純粋な「リンク1」のリンクモンスターとしては少々扱い辛い一面も垣間見えますが、「魔法使い族」という点を加味した場合『サクリファイス・アニマ』は既存のカード群に多大な影響を与え得る優秀なリンクモンスターの1枚として、ポテンシャルの高さを窺わせます。
「レベル1」モンスターを変換する上での選択肢増加という点だけでも、多大な可能性を秘めたカードとなっています。







『サクリファイス』を彷彿とさせる除去能力


(1):このカードのリンク先の表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
その表側表示モンスターを装備カード扱いとしてこのカードに装備する(1体のみ装備可能)。


マーカーが「上」方向のみを示す『サクリファイス・アニマ』は、本来リンクモンスターが担うべきエクストラデッキからの展開範囲の拡大に関する貢献が望めず、自らのコントロール下にある「エクストラモンスターゾーン」のリンクモンスターと相互リンクを組むにせよ、「メインモンスターゾーン」側のリンク先拡充には更なる展開を要し、大きく展開する過程でわざわざ経由しなければならない状況はそう多くはないでしょう。


その上、場合によっては相手側のフィールドにリンク先を献上してしまう『サクリファイス・アニマ』ですが、そのリンクマーカーは自身の効果(2)により、リンク先のモンスターを自身に装備する形で除去を行う為の意味合いが強く、これによって「エクストラモンスターゾーン」が存在する列に対しては、レベル1モンスター1体から手軽な除去を繰り出せるようになります。
効果範囲が自身のリンク先に限られる性質上、使用する列に気をつけておけばそれ程の痛手にはならないとは言え「メインモンスターゾーン」はともかく、相手側が「エクストラモンスターゾーン」を使用するとなれば避ける事は困難であり、仮に相手が「上」を示すリンクマーカーを有したリンクモンスターを「エクストラモンスターゾーン」に配置してきた場合はそのリンク先に『サクリファイス・アニマ』を呼び出し、即座に除去を試みる事ができます。







また、『サクリファイス・アニマ』のリンク先に存在するモンスターであれば自分のコントロールするモンスターを装備する事も可能となっており、『デモンズ・チェーン』等によって攻撃不能となったモンスターを吸収し、自身の効果(2)によるステータス強化の糧とする事もできます。


(2):このカードの攻撃力は、
このカードの効果で装備したモンスターの攻撃力分アップする。



『サクリファイス・アニマ』の効果によって装備できるモンスターは1体までと定められており、ターンを跨いで複数体のモンスターを装備し、驚異的な打点を叩き出す事は出来ませんが、1体でも装備するモンスターが強力であればある程、「レベル1」のモンスター1体から成立し、モンスターを退けた上で本来は脆弱なステータスを大幅に引き上げアタッカーとして戦闘によるアドバンテージ獲得やダメージレースの加速など、堅実に立ち回る事が見込めます。
それを実現させるためにも、装備対象としての高打点モンスターをこちらから理想的な形で用意してしまうのも1つの手です。
「壊獣」等を以て脅威となる効果モンスターを退けつつ、送りつけた高打点モンスターを実質的なコントロール下に戻す事がかなえば、優位な盤面の構築に一枚噛んでくれる事でしょう。



多様性に富んだコンボの一端から、除去としても高い性能を有しており、今後の活躍が期待される優良リンクモンスターです。














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