2017年12月1日金曜日

『ストームサイファー』「レベル4」「ATK 2400」











ストームサイファー

効果モンスター
星4/闇属性/サイバース族/攻2400/守 0
(1):このカードは直接攻撃できず、EXモンスターゾーンのモンスターには攻撃できない。
(2):このカードはEXモンスターゾーンのモンスターが発動した効果を受けず、
EXモンスターゾーンのモンスターとの戦闘では破壊されない。








《ストラクチャーデッキ-パワーコード・リンク-》収録。
「サイバース族」の汎用レベル4モンスターで、下級モンスターとしては非凡な高い攻撃力と、EXモンスターゾーンに関連したメリット・デメリットを併せ持ちます。


とはいえ、下級の高打点モンスターのデメリットが比較的厳重に設けられてきた歴史を鑑みると、当の『ストームサイファー』が持つデメリットは少々緩慢といえます。


高い攻撃力を有する有望な下級アタッカーではあるものの、各デッキに於けるシナジーという面では希薄になりがちなタイプのカード。
『ライオウ』等の場に出ただけで役割を持つ、所謂システムモンスターとは異なり、個の能力を発揮するには戦闘を介する必要があるため、相手モンスターのステータスの基準によってその都度評価は転ずるでしょう。
しかし、環境全体の基本ステータスの数値次第では、アタッカーとして十分に活躍の芽はあります。


また、一応名称に「サイファー」と記されているため、「光波サイファー」に属するカード群の中には恩恵を受けられる物も存在します。


光波双顎機サイファー・ツイン・ラプトル』を用いる事でデッキからリクルートが可能となる点は覚えておいて損はないでしょう。








攻撃は「メインモンスターゾーン」内に限られる


(1):このカードは直接攻撃できず、EXモンスターゾーンのモンスターには攻撃できない。


召喚に関する制限のない「レベル4」「ATK 2400」で直接攻撃は流石に許容されなかったようです。
とはいえ、同様に「レベル4」「ATK 2400」のステータスを持つモンスターの中には、


そもそも通常召喚自体が行えない『レアメタル・ドラゴン』


攻撃時に自身の攻撃力が半減する『勇気機関車ブレイブポッポ』


単体では実質自壊するのみの『魔導アーマー エグゼ』


これらに加え、比較的緩いデメリットでアタッカーとしての運用もギリギリ可能な『電動刃虫』でさえも戦闘時相手に1枚ドローを許してしまいます。



この惨状を鑑みれば、直接攻撃できない事がどれ程緩いデメリットかが見えてきます(勿論状況やデッキにもよりますが)。


また、もう一点。
「EXモンスターゾーン」に存在するモンスターへの攻撃も不可とされています。
これについては少々厄介で、新マスタールール移行後の先攻展開に「EXモンスターゾーン」を使用する事は大前提となっており、そこに重要なモンスターを配しているケースも多々あります。
「リンク」を用い、「メインモンスターゾーン」へ陣地を拡大する展開も頻発するでしょうが、そこまでの展開が成立した場合、『ストームサイファー』では対応しきれません。


「メインモンスターゾーン」内であっても、除去能力を備えたモンスターに対しては無力となるため、『ストームサイファー』が有効に働くのは「メインモンスターゾーン」に配される「誘発・永続」効果を備えるシステムモンスターの排除に関してでしょう。


『ライオウ』や『炎王獣 ガネーシャ』、『インスペクト・ボーダー』等の比較的攻撃力の高いシステムモンスターへの対抗手段としての働きは悪くありません。



また、「ATK 2400」という数値は守備表示の『クラウソラスの影霊衣』を一方的に叩ける数値であるため、特殊召喚を完全に封じる『儀式魔人リリーサー』を用いた展開に対してもある程度の解決手段として計算できるでしょうか。



特殊召喚封じという観点で見れば代表格の『虚無魔人』と相殺可能な点も見過ごせません。



この様に、基本的なシステムモンスターに対して無類の強さを誇るモンスターである事に疑う余地はありません。







対「EXモンスターゾーン」に於いて驚異的な耐性


(2):このカードはEXモンスターゾーンのモンスターが発動した効果を受けず、
EXモンスターゾーンのモンスターとの戦闘では破壊されない。


「EXモンスターゾーン」のモンスターへの攻撃が制限される『ストームサイファー』ですが、対する「EXモンスターゾーン」側のモンスターからの戦闘耐性に加え、そのモンスターが発動した効果も受けません。


そのため、『リンクリボー』のステータス変動能力等の影響を受けず攻撃力そのままに「メインモンスターゾーン」のモンスターへ攻撃が可能となります。
※テキストから推察する上ではおそらく"可能"ですが、実際のところは発売後の裁定次第です。



また、「相互リンク」の関係から「メインモンスターゾーン」へ配置される機会の多い『トライゲート・ウィザード』には打点で勝り、「モンスター効果・魔法・罠」に対する妨害能力の解決が見込めます。



とはいえ、その場合「メインモンスターゾーン」に効果未使用状態の『ファイアウォール・ドラゴン』が配されている場合も多く、こちらに対しては打点面に加え、バウンス能力の影響まで受ける始末。



『鎖龍蛇-スカルデット』が絡み、そちらのパンプアップ能力が適用された場合も『トライゲート・ウィザード』の戦闘破壊は成し得ません。



「リンク」展開に対しての解決能力は、見込みはあるも穴も多い。
といったところでしょうか。
また、「発動した効果を受けない」事から『No.41 泥睡魔獣バグースカ』等の「永続効果」による拘束に対しても無力で、こういった部分に関しても課題は多いです。



「EXモンスターゾーン」に存在するモンスターに対して強固な耐性を備える『ストームサイファー』ですが、その実「EXモンスターゾーン」に対しては能動的に干渉し得ない無力な存在。
「メインモンスターゾーン」内で運用されるシステムモンスター等の流行で評価向上が見込めるカードしょう。
ポテンシャル自体は光るものがあります。








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