九尾の狐
効果モンスター星6/炎属性/アンデット族/攻2200/守2000
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが手札・墓地に存在する場合、
自分フィールドのモンスター2体をリリースして発動できる。
このカードを特殊召喚する。
(2):墓地から特殊召喚したこのカードが守備表示モンスターを攻撃した場合、
その守備力を攻撃力が超えた分だけ戦闘ダメージを与える。
(3):このカードが戦闘・効果で破壊され墓地へ送られた場合に発動できる。
自分フィールドに「狐トークン」(アンデット族・炎・星2・攻/守500)2体を特殊召喚する。
2018年3月10日発売予定の《PREMIUM PACK 20》へ「炎属性」「アンデット族」の上級モンスター『九尾の狐』の収録が判明。
一般発売に先駆けて、「2017年12月16日・17日」に開催されるジャンプヒーロー揃い踏み、年に一度の祭典。
「ジャンプフェスタ2018」にて恒例の先行販売も予定されています。
上級モンスターではあるものの、自身の能力から容易に特殊召喚可能で、さらには「リンク」の導入によってその価値を大きく向上させた「トークン」の生成能力を備えます。
自身が墓地に置かれている状況下でもその特殊召喚能力は有効で、生成する「トークン」の用途も広く、新たなトークン生成カードとして期待の膨らむカードです。
手札・墓地から特殊召喚も2体リリースはやや重い?
(1):このカードが手札・墓地に存在する場合、
自分フィールドのモンスター2体をリリースして発動できる。
このカードを特殊召喚する。
上級モンスターである自身を場に送り出す際、召喚権を利用せずに達成できる点は悪くありません。
また、「アンデット族」らしく自身が墓地に置かれている場合でも、同様の条件から蘇生可能で、破壊時の効果(3)も相まって再利用に十分な意義を持つ能力です。
しかし、自身のレベルは「6」。
当能力を利用する場合、支払うコストは自分フィールドのモンスター2体。
正規のアドバンス召喚であれば「レベル6」のモンスターは1体のリリースで済むため、召喚権を無視できると雖も手札からの安易な運用は少々お粗末でしょう。
アドバンス召喚のためのリリースに使用できない「トークン」等もリリースできる利点はありますが、何らかの形で"一旦は墓地へ"置き、後に不要な自分フィールドの「トークン」や下級モンスター等を『九尾の狐』に変換。といった運用を想定する方が現実感も漂ってきます。
また、効果(2)が墓地からの特殊召喚時にのみ適用される点も、上記の手順に沿う形を強いてきます。
(2):墓地から特殊召喚したこのカードが守備表示モンスターを攻撃した場合、
その守備力を攻撃力が超えた分だけ戦闘ダメージを与える。
守備表示モンスターへアタックする際、戦闘ダメージを貫通させる能力ではありますが、自身の攻撃力は「2200」。
お世辞にも高打点とは言い難く、メインアタッカーとしては心許ないです。
序盤はトークンの生成に努め、中盤以降詰めの段階で打点供給等にあてがえば、当貫通能力も有効に働くでしょうか。
また、"一旦は墓地へ"の件で手札の『九尾の狐』を「破壊」することができれば効果(3)の活用を含め、流動的な運用も見えてきます。
戦闘・効果破壊をトリガーとする制約のないトークン生成
(3):このカードが戦闘・効果で破壊され墓地へ送られた場合に発動できる。
自分フィールドに「狐トークン」(アンデット族・炎・星2・攻/守500)2体を特殊召喚する。
「戦闘・効果破壊」と比較的容易にクリア可能な条件で、2体のトークンを生成できるため「リンク」や自身の蘇生能力の媒体と多彩な用途が見込める能力。
前項でも述べた様に、一先ずは当効果を前面に押し出して運用していく形が理想的でしょう。
起点となる「破壊」に関しては『炎王の孤島』や『炎王獣 ヤクシャ』『炎王獣 ガネーシャ』等が適任でしょうか。
破壊を起点とするテーマ「炎王」との相性は総じて悪くありません。
「炎属性」であるため、『炎王炎環』にも対応し、自身の蘇生・破壊・墓地の「炎属性」を蘇生させるための糧としても利用可能。
また、「レベル6」の『九尾の狐』はPテーマ「メタルフォーゼ」が有する「1〜8」のメインスケールにより「P召喚」可能で、各種「メタルフォーゼ」が備えるスケール時の破壊効果との相性も良好。
「リンク」によりマーカーの供給さえ成せれば、『九尾の狐』自身の蘇生に必要な2体のリリース要員確保もそう難しいものではないため、『九尾の狐』の運用にあたっては多角的な補助が見込めます。
『ドラゴニックD』(禁止)、『真竜皇の復活』(制限)を失い、不安要素は多いものの属性さえ噛み合えば「真竜皇(凰)」を起点として運用することも可能です。
「炎属性」を要求する『真竜皇アグニマズドV』を始め2枚破壊する内、もう一方の「属性」次第ではその他の「真竜皇(凰)」でも成立します。
各種「真竜皇(凰)」は『炎王の孤島』等の「炎王」要素による破壊をトリガーに「サーチ」「リクルート」「サルベージ」「蘇生」といった固有能力起動の円滑化も望めるため、『九尾の狐』とサポートを兼ねる形も取ることが出来ます。
効果(3)のトークン生成能力には発動回数の制限等が設けられておらず、手札等で破壊されトークンを生成した後、それらを媒体に自身を蘇生。
こういったケースで同一ターン中に戦闘等で破壊されたとしても、再びトークンを生成し「リンク」等に利用できます。
「破壊」を容易に達成できれば、繰り返し利用可能なトークン生成役兼中級アタッカーとしての運用が見込めるでしょう。
単体で傑出した性能を持つモンスターではありませんが、組み合わせ次第で有用な「トークン」生成カードとして。
利用価値は大いにありそうです。
現在、驚異的な汎用性を有し「リンク」の充実化に乗じてとてつもないパワーを獲得したカード群も存在しますが、デッキ次第ではこれらの後継役として活躍が見込めるのではないでしょうか。
何にせよ、これまた今後が楽しみなカードです。
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