2017年10月28日土曜日

「リンク」に対応しきれていない『接触するG』の役割とは












接触せっしょくするジー

効果モンスター
星6/地属性/昆虫族/攻1500/守2200
(1):相手がモンスターの召喚・特殊召喚に成功した時に発動できる。
このカードを手札から相手フィールドに守備表示で特殊召喚する。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
このカードのコントローラーは融合・S・X・リンク召喚を行う場合、
このカードを素材とした融合・S・X・リンク召喚しか行えない。









《エクストリーム・フォース》収録。


環境の変化と共にその効果範囲を広げ、様々なデッキへの対抗策として用いられる『〜するG』シリーズ。





その汎用性から、準制限カードにまで指定された『増殖するG』を筆頭に、『応戦するG』、『飛翔するG』と流行デッキへのメタカードとして、環境最前線に駆り出される事もしばしば。


一方で、登場時には『〜するG』へ属する事で、一時は期待はされたものの、未だ活躍の糸口が見えない物も存在します。
同じメタカードとしてのデザインといっても、それぞれの方向性に準ずるあまり、運用自体がリスクとなっては元も子もありません。


そんな、玉石混淆『〜するG』シリーズへと新たに加わった『接触するG』について、考えていきます。







相手の召喚・特殊召喚に反応


(1):相手がモンスターの召喚・特殊召喚に成功した時に発動できる。
このカードを手札から相手フィールドに守備表示で特殊召喚する。


相手の召喚・特殊召喚時に発動と非常に緩い条件で相手フィールドに特殊召喚する能力。


「攻1500/守2200」と"タダ"なら悪く無いステータスのモンスターを相手に送りつける訳ですから、単純に考えればアドバンテージの損失となります。
しかし、そこをカバーするのが自身の効果(2)。


(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
このカードのコントローラーは融合・S・X・リンク召喚を行う場合、
このカードを素材とした融合・S・X・リンク召喚しか行えない。


モンスターゾーンに存在する事で、自身をコントロールするプレイヤーの「融合・S・X・リンク」への制約を課す永続効果。


これらの召喚方法に『接触するG』自身を用いる事が強要され、素材の指定が設けられたモンスターを主軸とするデッキにとっては大きな痛手となります。


しかし、「星6/地属性/昆虫族/攻1500/守2200」というスペックは、「融合・S・X・リンク」の素材として使用する余地が十分存在する為、拘束力としてはあまり高いものとは言い難いです。
では、各召喚方法毎に『接触するG』の効力は「どの程度期待できるのか」。これについても触れていきます。




  • 「融合」

基本的には「〇〇+××」といった様に、素材が指定されがちな召喚方法となりますが、昨今の融合を扱うテーマは、片方をメインとなるモンスターに定め、もう片方は属性・その他のステータス等を参照し、当てはまるものならば広く素材として利用出来る物も増加傾向にあります。


そのため、こういった傾向に沿った【シャドール】、【メタルフォーゼ】、【召喚獣】の様な融合テーマに対してはあまり効果を得られず、単純に融合素材として利用されるのみとなってしまいます。








  • 「シンクロ」

レベルの調整が必須となる召喚方法である事から、デッキ次第ではシンクロの選択肢を用意できていない可能性も大いにありますので、タイミングさえ違わなければある程度の効力が期待できます。
とはいえ、チューナーは低いレベルの物が採択される場合も多く、「レベル6」は比較的利用しやすいレベルとなります。
過信は禁物といったところでしょうか。




  • 「エクシーズ」

同レベルを重ねる性質上、「レベル6」を多用するデッキでなければ『接触するG』をエクシーズ素材とすることは困難です。
そのため、効力としては前2項に比べ大きく期待できる事となります。


しかし、対「エクシーズ」に限っては『飛翔するG』の存在があり、そちらであれば素材に関係無く全ての「エクシーズ」を封じることが可能となりますが、次項で述べる『接触するG』最大のデメリットがそれと同等かそれ以上に致命的となるため、対「エクシーズ」に於いても『接触するG』の方が相対的に効果は高いと言えるかもしれません。




  • 「リンク」

こちらが『接触するG』を運用するうえで最大の問題点。
その他の召喚方法同様に『接触するG』を素材とすることを強要しますが、「リンク」の手軽さは他とは比べものにならない程容易で、「リンク」のバリエーション増加に伴い、更に効力を落とす事が予想されます。


現時点でも『プロキシー・ドラゴン』『コード・トーカー』『アンダークロック・テイカー』『セキュリティ・ドラゴン』等、『接触するG』を含めたモンスター2体で有用性の高い選択肢が豊富であるうえに、「地属性」である事から『ミセス・レディエント』の素材としても活用可能。




現状、『接触するG』を運用するうえでは全てに於いて「リンク」が致命的な弊害となる事は明白です。







専用「リンク」が蔓延すればメタとしての効力も…


現状、素材指定の緩いリンクモンスターをエクストラデッキに多数採用したデッキが多くを占め、この状態では『接触するG』が有効的な妨害としての機能は見込めません。


各テーマ毎・種族・属性等素材指定された「リンク」モンスターの流行が『接触するG』へ運用に足る"価値"を齎します。


今後、評価の転ずる機会が訪れると良いのですが…








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