2017年11月4日土曜日

《LINK VRAINS PACK》により増強される『調弦の魔術師』












調弦ちょうげん魔術師まじゅつし

ペンデュラム・チューナー・効果モンスター
星4/闇属性/魔法使い族/攻 0/守 0
【Pスケール:青8/赤8】
(1):このカードがPゾーンに存在する限り、
自分フィールドのモンスターの攻撃力・守備力は、
自分のエクストラデッキの表側表示の「魔術師」Pモンスターの種類×100アップする。

【モンスター効果】
このカードはエクストラデッキからの特殊召喚はできず、
このカードを融合・S・X召喚の素材とする場合、
他の素材は全て「魔術師」Pモンスターでなければならない。
「調弦の魔術師」のモンスター効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが手札からのP召喚に成功した時に発動できる。
デッキから「調弦の魔術師」以外の「魔術師」Pモンスター1体を守備表示で特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化され、フィールドから離れた場合に除外される。








2016年11月26日発売。
《DIMENSION BOX LIMITED EDITION》に新規で収録された「魔術師」Pモンスター。


「スケール8」と広範囲の「ペンデュラム召喚」に対応するスケールを有し、手札からに限定されるも、自身が「ペンデュラム召喚」に成功した際にはデッキから任意の「魔術師」モンスターをリクルート。


「闇属性・レベル4・チューナー」と用途に富んだステータスを備えるため、『調弦の魔術師』1枚で成立可能とする強力なモンスターも多数。
非常にパワーの高い「魔術師」カードです。


また、せめてもの制約として設けられている


このカードを融合・S・X召喚の素材とする場合、
他の素材は全て「魔術師」Pモンスターでなければならない。


こちらも、自身のリクルート能力と併せる場合は大した弊害にもならず、テキストから読み取れる通り、クオリティの高いパフォーマンスを実現し、トーナメントシーンに於ける【魔術師】の活躍を牽引してきました。




さて、これまでも【魔術師】の基本となる展開アクションとして、「リンク」導入後は特に重宝されてきた『調弦の魔術師』ですが、《LINK VRAINS PACK》にて登場するカード群によって、更なる強化が予見されています。


自身の制約が「融合・S・X」とリンクに関しては設けられていない事もあり、元々「リンク」への流用は現実的に可能なものとなっていましたから、対応する「リンク」の増加によって間接的な強化を受けられる。
当然の事象といえますね。







『水晶機巧-ハリファイバー 』



水晶機巧クリストロン-ハリファイバー


リンク・効果モンスター
リンク2/水属性/機械族/攻1500
【リンクマーカー:左下/右下】
チューナー1体以上を含むモンスター2体
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがリンク召喚に成功した場合に発動できる。
手札・デッキからレベル3以下のチューナー1体を守備表示で特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターは、このターン効果を発動できない。
(2):相手のメインフェイズ及びバトルフェイズにフィールドのこのカードを除外して発動できる。
EXデッキからSモンスターのチューナー1体をS召喚扱いで特殊召喚する。


「チューナー1体以上を含むモンスター2体」から成る「リンク」モンスターである『水晶機巧-ハリファイバー 』は『調弦の魔術師』1枚から成立する「リンク」の選択肢として、間違いなく検討されるであろうカードです。


元々、サーチに富んだ【魔術師】の主戦力として、十分な実績を持つ『調弦の魔術師』。
その基本運用に関して、今更問題視する程の難点は挙がりません。


とはいえ、既存の【魔術師】が採用し得るレベル3以下のチューナーといえば、手札誘発の『灰流うらら』や『幽鬼うさぎ』が代表的で、《LINK VRAINS PACK》発売後、『水晶機巧-ハリファイバー 』を採用するとなれば、リクルート先となる「レベル3以下のチューナー」について、採用を検討しても良いかもしれません。


『水晶機巧-ハリファイバー 』からリクルート可能で、更なる連続リンクをサポートする『BF-隠れ蓑のスチーム』は、その筆頭候補として注目を浴びています。



ですが、前述した、手札誘発をリクルートする選択肢の利点として、フィールドに於いてもその妨害効果を利用できる『幽鬼うさぎ』の存在があります。



こちらはリクルート案として及第点。
無駄なカードの採用せずとも、確実に相手の行動を阻害できます。


また、『水晶機巧-ハリファイバー 』の効果(2)を用いて呼び出す「Sモンスターのチューナー」用に、相手ターンにシンクロ可能な「レベル4」のモンスターを採用しておく事で、元より【魔術師】のEXへ採用が多く見られる『覇王眷竜クリアウィング』による"相手への全体除去"を妨害として利用する展開も十分望めます。



スケールに『慧眼の魔術師』が絡むだけで、レベル4モンスターを1体余分に確保できる事から、そのうえで『調弦の魔術師』を「ペンデュラム召喚」すれば達成可能と難易度も、そう高いものではありません。



その過程で、『調弦の魔術師』を除く2体の「魔術師」から『星刻の魔術師』を経由し、『EMドクロバット・ジョーカー』をサーチ、そのまま召喚から、その能力により後続をサーチ。
とする事でリソース管理面でも隙はありません。



この様に、既存の【魔術師】が有するギミックを"伸ばす"という面から見ても、非常に有用な「リンク」モンスターとなります。







『ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム』



ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム


リンク・効果モンスター
リンク2/炎属性/サイキック族/攻1800
【リンクマーカー:左下/右下】
Pモンスター2体
このカード名の(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがリンク召喚に成功した場合に発動できる。
デッキからPモンスター1体を選び、自分のEXデッキに表側表示で加える。
(2):1ターンに1度、このカード以外の自分フィールドの
表側表示のカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
その後、自分のEXデッキから表側表示のPモンスター1体を手札に加える。
(3):自分のPゾーンのカードがフィールドから離れた場合に発動する。
自分はデッキから1枚ドローする。


『ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム』は「ペンデュラム」テーマである「メタルフォーゼ」に属するリンクモンスターで、Pモンスターを擬似的にサーチできる点は同じく「ペンデュラム」テーマとなる【魔術師】に於いての貢献も十分な期待が持てます。




登場以来、汎用「シンクロ・エクシーズ」擁立から、各種「覇王眷竜」へのアプローチと、その用途は幅広く、【魔術師】の根幹を担ってきた『調弦の魔術師』。



そこへ新たに加わる強力な「リンク」という選択肢の面々。
これまで以上にフレキシブルなスタイルを備えるデッキとなりそうです。




《LINK VRAINS PACK》によって評価が見直されるであろうカードの数々。
【魔術師】、ひいては『調弦の魔術師』も、その内の"1枚"となる事でしょう。








2 件のコメント:

  1. 魔術師使いの人達は、今までは「EM型」が1番型の中では強いと言っていましたが、エレクトラムの登場により「覇王型」も大会に出られるパワーを備えたのではないのかと少し騒がれているそうです。

    1度はルール変更により死んだとされていたペンデュラム。強力なランク4のバグースカにより魔術師のテンプレ制圧が確立され、色々なリンクモンスターの補助のにより、魔術師やクリフォートと言った過去のテーマが再び大会にも多く顔を出しそうな気がします。

    今月発売のリンクブレインズパックは他テーマだけでなく、ハリファイバーによるシンクロ全般強化やエレクトラムによるペンデュラム全般強化も意図されていると思うのでKONAMIが力を入れてるのが伺えますね。

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    1. シンクロ、ペンデュラムと新ルールに埋もれてしまった召喚方法を"救済しよう"という気概が感じられますよね。

      収録される新規リンクの素材も、全体的に広くに設けられていますから、これを機に多くのテーマが復権してくれる事を望みます…

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