2017年11月3日金曜日

ペンデュラムの救済が期待される『ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム』














ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム

リンク・効果モンスター
リンク2/炎属性/サイキック族/攻1800
【リンクマーカー:左下/右下】
Pモンスター2体
このカード名の(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがリンク召喚に成功した場合に発動できる。
デッキからPモンスター1体を選び、自分のEXデッキに表側表示で加える。
(2):1ターンに1度、このカード以外の自分フィールドの
表側表示のカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
その後、自分のEXデッキから表側表示のPモンスター1体を手札に加える。
(3):自分のPゾーンのカードがフィールドから離れた場合に発動する。
自分はデッキから1枚ドローする。









《LINK VRAINS PACK》収録。
「メタルフォーゼ」の名を冠する新規リンクモンスター 。


Pモンスター2体


と非常に緩い素材指定から成る「左下・右下」にマーカーが向くリンクであるため、自身が属する【メタルフォーゼ】のみならず、【魔術師】【オッドアイズ】等、「Pテーマ」であれば運用は容易となります。


「Pモンスター」の擬似サーチ効果に加え、「メタルフォーゼ」の特色である、「自分のフィールドの表側のカードを破壊」を代償に効果を発動します。
この"破壊"するアクションを利点として活用可能なデッキやコンボも多く、これまでに【メタルフォーゼ】があらゆるデッキと融合を果たすうえでは欠かせない、重要な要素の一つ。


それを内蔵し、多くのPテーマとの親和を意識したリンクモンスターとして登場する『ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム』。


ペンデュラム復権への足掛かりとなる事が嘱望されます。







リンク召喚時にデッキから任意のPモンスターを確保


(1):このカードがリンク召喚に成功した場合に発動できる。
デッキからPモンスター1体を選び、自分のEXデッキに表側表示で加える。


リンク召喚時にデッキから任意のPモンスターへアクセス…といっても、エクストラデッキに表側表示で追加。
これだけでも「ペンデュラム召喚」の布石としては十分な働きは望めます。
また、自身がリンクマーカーを2箇所確保する事も含め、「ペンデュラム召喚」の羽翼としては高く評価できるでしょう。


加えて効果(2)によって成される、エクストラデッキのPモンスター回収。


(2):1ターンに1度、このカード以外の自分フィールドの
表側表示のカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
その後、自分のEXデッキから表側表示のPモンスター1体を手札に加える。


回収範囲は「自分のEXデッキの表側表示のPモンスター」とされており、手札からの「ペンデュラム召喚」が必須となる『調弦の魔術師』や、通常召喚が前提となる『EMドクロバット・ジョーカー』等の再利用も図る事が出来ます。



効果(1)(2)を併用する事で、Pモンスターの擬似的なサーチとしての運用を可能とし、両効果を1セットとして捉えれば「ペンデュラム」へ施される強化としては申し分のない性能でしょう。


そんな中でも、擬似サーチを成す上で課題となるのは


このカード以外の自分フィールドの
表側表示のカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。


という部分でしょうか。
前述の様に、"破壊"をメリットへと変換するデッキの存在から、基本的にはそういった類のデッキで運用する事となります。


自身が属する肝心の【メタルフォーゼ】は、表側のカードを破壊する事が有効に働くカードはそう多くはありません。
しかし、「メタルフォーゼ」モンスターを「Pモンスター」2体から生成出来る点は、「メタルフォーゼ」モンスターを要する「融合」成立に関する補助として、光るものはあります。



とはいえ、最大活用を目指し、サーチ運用以上を求めるならばその他のギミックを取り入れる必要が出てきます。


それを考慮した上で、デッキ単位のシナジーが期待できる最有力候補は【魔術師】でしょう。


『虹彩の魔術師』『黒牙の魔術師』『紫毒の魔術師』と、破壊をトリガーに効果を発動する物を多く取り揃え、『星霜のペンデュラムグラフ』のトリガーとしての運用も期待できます。



上記3種の「魔術師」は、それぞれが自身を破壊する「P効果」を備えてはいますが、相手モンスターの有無に依存する性質から、先攻時の運用には一手間かかります。
とはいえ、先攻時でも積極的に起動していきたいのが『虹彩の魔術師』。


後続を拾う『星霜のペンデュラムグラフ』だけでなく、万能除去『時空のペンデュラムグラフ』をもサーチ可能とし、達成できれば先攻時の布陣にも厚みが増します。








Pゾーンのカードをドローに変換


また、「Pゾーンのカード」が場を離れた場合、ドローにより損失を抑える事ができる効果(3)。


(3):自分のPゾーンのカードがフィールドから離れた場合に発動する。
自分はデッキから1枚ドローする。


これを有するお陰で、『ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム』自身の効果(2)を起動する際、破壊されて旨みの無い「Pゾーンのカード」でも破壊対象に選択出来る様になり、【メタルフォーゼ】に於ける運用も無理がありません。


また、「Pゾーンのカード」が場を離れる際、手段は問わないため、前項で挙げた【魔術師】関連カードや、『慧眼の魔術師』『竜剣士ラスターP』『EMペンデュラム・マジシャン』等を用いる際に、更なるアドバンテージの発生を促します。



『ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム』成立後は「Pゾーンのカード」への除去に対して損失の軽減が図れる事も、スケールを
上・下揃える必要のある大振りな「ペンデュラム」に於いては重要となってきます。







『ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム』は「ペンデュラム召喚」前の成立が理想


「Pモンスター」の供給から、「Pゾーンのカード」の変位によるドロー、加えて2箇所のリンクマーカー設置と「ペンデュラム召喚」を活かす方向へ整える事に長けている『ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム』。


とはいえ、現在の「ペンデュラム」デッキの多くは「ペンデュラム召喚」無しでは複数体の「Pモンスター」を展開する手段は乏しく、それでは折角備えた「ペンデュラム」補助要素を活かしきる事ができません。


有効活用のためには、『レスキューラビット』や『予想GUY』、制限カードの『竜呼相打つ』等を採用する事で、「ペンデュラム召喚」前に『ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム』の擁立を狙っていく必要があります。



また、『アストログラフ・マジシャン』『クロノグラフ・マジシャン』は、スケール時の効果により『ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム』の素材となる『星読みの魔術師』『時読みの魔術師』のリクルートを行うだけでなく、自身の効果が破壊を伴う性質から、『ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム』成立後はドローへ変換可能と非常に相性が良いです。




『アストログラフ・マジシャン』に至っては後続の回収を成し、単体性能も高く、十分戦力として計算できます。




「ペンデュラム」を復権へ導く可能性を秘めた『ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム』。
その能力を最大限に発揮させるためには、如何に「ペンデュラム召喚」を温存し、擁立するかが鍵となりそうです。









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