エア・サーキュレーター
効果モンスター星3/風属性/水族/攻 0/守 600
(1):このカードが召喚に成功した時に発動できる。
手札を2枚デッキに戻してシャッフルする。
その後、自分はデッキから2枚ドローする。
(2):このカードが破壊された場合に発動する。
自分はデッキから1枚ドローする。
2007年11月29日発売
「遊戯王デュエルモンスターズ WORLD CHAMPIONSHIP 2008」攻略本
に付属して以来、日本語版は全く再録されていませんでした。
そういった状況にも関わらず、時折こちらを採用したデッキが環境に現れるといった事態も経験。
そのため価格に波があり、タイミング次第では入手に一苦労するカードでした。
しかし!
《デュエリストパック-レジェンドデュエリスト編2-》にて遂に再録を果たします!
今後、使用機会の有無にかかわらず、入手しやすくなった事でデッキ構築の際、手軽な手札入れ替えの選択肢となり得ます。
これを機に是非とも入手しておきたいカードの1枚です。
また、「風属性」でありながら種族に「水族」を持つ希少な存在で、《LINK VRAINS PACK》収録の『水精鱗-サラキアビス』のリンク素材としても使用できます。
実用性は…ないでしょう。
『デブリ・ドラゴン』や『真竜凰マリアムネ』に対応
かつては環境でもトップレベルの解決能力として扱われていた『デブリ・ドラゴン』の蘇生対象として選択可能な『エア・サーキュレーター』。
しかし、現在の高速環境下では召喚権を使用するこのアクションのパワーも大幅にダウンし、『デブリ・ドラゴン』に対応している点がメリットとして重要視されなくなってきています。
『エア・サーキュレーター』本来の役割である手札交換能力も、『バオバブーン』や全体的なドローソース増加の影響もあり優先的に採用されるケースは稀というのが現状。
『真炎の爆発』等、特定のキーパーツに依存していたかつての【ラヴァル】のようなデッキであれば、現在も投入の余地はあるかもしれません。
また、手札の入れ替えをしながら破壊時には「1ドロー」と損失を被り辛い点は、手札の枚数に応じて攻撃力を上昇させる『トラゴエディア』との高い親和性を生み、十分評価に値する部分でしたが、『トラゴエディア』自体が軽視されている現在はこのメリットも有効活用するのは難しいです。
他にも、『真竜凰マリアムネ』の特殊召喚能力の媒体となり、手札・場どちらから破壊された場合でも「1ドロー」できる「風属性」である『エア・サーキュレーター』は貴重です。
『ドラゴニックD』『真竜皇の復活』が規制を受けた事で、困難を極める【真竜皇】の構築に於いては、手札交換+破壊時の効果を有する「風属性」と噛み合わせは良好なカードとなります。
しかし、現在主流の「リンク」に関してのシナジーについては強くは見込めず、召喚権を重視するデッキとの不和も課題で、採用可能なデッキの範囲がそう広くないことは確かです。
実用性抜群とされた『カードガンナー』ですら採用されない現状
『デブリ・ドラゴン』を主軸としたデッキに於いて、必ずと言っていいほど合わせて採用され、「墓地肥やし・対システムモンスター・蘇生候補」と多くの役割を担ってきた『カードガンナー』。
かつては『機械複製術』の対象としても有用とされていたものの、現在その役目は『SPYRAL-ジーニアス』『SPYRAL GEAR-ドローン』に奪われてしまっています。
召喚権を消費して、デッキを3枚掘り進め、攻撃力は最大「ATK1900」まで上昇し、破壊時には「1ドロー」と、墓地肥やし・手札交換の違いはあれどデッキを掘り進めながら、損失を抑える『カードガンナー』は『エア・サーキュレーター』と方向性は違えど、似通った点も見受けられます。
幾度となく環境前線で活躍するデッキに搭載され、以前は制限カードに指定されていた程の『カードガンナー』。
現在は無制限でありながらも、これを搭載するデッキは極少数で、一先ずは一線を退いた格好。
これは、環境速度の変化だけでなく、主流とされるデッキ群のキーパーツを確保する先が「墓地」から「手札」にシフトした事の影響も少なからず受けたものと考えられます。
そういった意味で捉えるならば、『カードガンナー』とは裏腹に『エア・サーキュレーター』の手札交換能力の価値は引き上げられたともいえます。
とはいえ、今すぐに活躍が見込める…というカードでもありませんが、入手難易度の改善が非常に喜ばしいカードです。
個人的には好むタイプのカードなので、今後採用が見込めるような環境が訪れる事を密かに期待しています。
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