2017年9月17日日曜日

「【機界騎士】考察」【星遺物】編








先日、遊戯王.jpにて公開された《エクストリーム・フォース》に新規収録予定の新テーマ【機界騎士】。

前回、【機界騎士】の要となるモンスターについてご紹介しました。
「【機界騎士】考察」

その際、あえて触れなかった【機界騎士】サポートの「魔法・罠」について今回はご紹介致します。
というのも、【機界騎士】に関連した効果を有したサポートカードでありながらも、同時に【星遺物】の名を冠したカードとなっており、分割でのご紹介となりました。

【星遺物】に属する事で、現存する『星遺物』モンスターによるサーチ等の恩恵も受けられる格好となっています。






星遺物せいいぶつきざ傷痕きずあと

フィールド魔法
(1):フィールドの「ジャックナイツ」モンスターの攻撃力・守備力は300アップする。
(2):1ターンに1度、手札から「ジャックナイツ」モンスター1体
または「星遺物」カード1枚を捨てて発動できる。
自分はデッキから1枚ドローする。
(3):自分の墓地及び自分フィールドの表側表示モンスターの中から、
「ジャックナイツ」モンスター8種類を1体ずつ除外して発動できる。
相手の手札・EXデッキのカードを全て墓地へ送る。

【機界騎士】全般のステータス強化に加え、1ターンに1度「ジャックナイツ」または「星遺物」カードを1枚捨てて1ドローする手札交換能力を有し、墓地から「ジャックナイツ」モンスターを除外する事をコストとする『ジャックナイツ』モンスターの効果起動への繋ぎには最適。
10月施行のリミットレギュレーションより、『テラ・フォーミング』の枚数が更に減少し「フィールド魔法」の総数を稼ぐには一工夫必要となってきますが、昨今のサーチ効果付き「フィールド魔法」と比べると、若干見劣りする【星遺物】「フィールド魔法」にそこまでするのか、という疑念もあります。
※リミットレギュレーション考察記事はこちら


スタートカードとしては手札交換程度に止まり一抹の不安はあるものの、効果(3)は非常に強力。

(3):自分の墓地及び自分フィールドの表側表示モンスターの中から、
「ジャックナイツ」モンスター8種類を1体ずつ除外して発動できる。
相手の手札・EXデッキのカードを全て墓地へ送る。


「相手の手札・EXデッキのカードを全て墓地へ送る」効果は試合を決定付け兼ねない程の決定力を持ち、発動条件となる

「ジャックナイツ」モンスター8種類を1体ずつ除外

に関しても、サーチ効果のついた【機界騎士】を駆使し、揃える事は現実的に可能です。

序盤に発動出来ればゲームを有利に進められる事は間違いないですから、【機界騎士】構築の際は是非にも狙って行きたい。
ロマン溢れるカードですね。



星遺物せいいぶついたかぎ

永続魔法
(1):このカードの発動時、除外されている自分のカードの中から、
「ジャックナイツ」モンスター1体または「星遺物」カード1枚を対象にできる。
その場合、そのカードを手札に加える。
(2):自分フィールドに「ジャックナイツ」モンスターが存在する限り、
そのモンスターと同じ縦列で発動した相手の罠カードの効果は無効化される。

発動時、「ジャックナイツ」モンスターまたは「星遺物」カードが除外ゾーンにある場合はどれか1枚を対象に、それを回収が可能。
前述もしましたが、墓地の「ジャックナイツ」モンスターの除外をコストとする能力を有するカードもあり、そちらとの相性は非常に良いですね。

また、【星遺物】モンスターに関しても、『星遺物-『聖杯』』のサーチ効果を発動する際、自身の除外をコストとする事になるので、その効果を利用して『星遺物へ至る鍵』を獲得した場合は即座に回収まで行えます。
と言っても、やはり回収したいのは「ジャックナイツ」でしょうから、出来る限りはそちらを選択出来るように心掛けたいですね。

回収効果は任意であり、対象不在でも発動が可能で、効果(2)をメインとした運用も考えられます。

(2):自分フィールドに「ジャックナイツ」モンスターが存在する限り、
そのモンスターと同じ縦列で発動した相手の罠カードの効果は無効化される。


縦の列にカードが複数存在する事を条件に特殊召喚が可能な【機界騎士】の性質には非常にマッチした「罠カードを無効とする永続効果」。
このカードを相手の伏せカードと同列に配置する事で各種『ジャックナイツ』の条件を満たしつつ、伏せてある罠に臆する事なくモンスターを繰り出していくことができます。
後攻めが基本となるデザインの【機界騎士】らしいカードとなっています。






星遺物せいいぶつささや

永続罠
(1):このカードの発動時に、フィールドのレベル6以上のモンスター1体を対象にできる。
その場合、そのモンスターの攻撃力・守備力はターン終了時まで1000アップする。
(2):自分フィールドに「ジャックナイツ」モンスターが存在する限り、
そのモンスターと同じ縦列で発動した相手の魔法カードの効果は無効化される。

発動時に「レベル6」以上のモンスター
の攻守をターン終了時まで「1000アップ」させる『星遺物』の罠カード。

効果(1)に【機界騎士】【星遺物】の指定は無く、フィールドの「レベル6」以上のモンスター全てが効果対象となり、相手のモンスターも強化可能。

「ジャックナイツ」モンスターの戦闘補助としての運用に加え、戦闘する際に墓地からのサルベージ効果を有した『翠嵐の機界騎士』の効果起動の際に、戦闘でのアドバンテージも稼ぎやすくなります。
永続罠カードでありながら、パンプ効果は「発動時」限定で効果持続範囲も「ターン終了時」と、効果(1)は完全に通常罠としての運用と変わりません。

永続罠としての真価は効果(2)。

(2):自分フィールドに「ジャックナイツ」モンスターが存在する限り、
そのモンスターと同じ縦列で発動した相手の魔法カードの効果は無効化される。


「ジャックナイツ」モンスターと同列で発動する相手の「罠」を無効化する「永続魔法」
『星遺物へ至る鍵』

これと同様の条件で相手の「魔法」を無効化する「永続罠」
『星遺物の囁き』

自分から相手の伏せカードに合わせた配置を取ることが可能な『星遺物へ至る鍵』とは違い、すでに存在する『ジャックスナイツ』モンスターの縦列に相手が魔法カードをプレイする必要があり、相手への依存度はこちらの方が高いです。

その反面、このカード自体が罠である為、奇襲性は優っており、相手ターンに『ジャックナイツ』モンスターの配置を相手の魔法カードに合わせることが出来れば、「発動」では無く「効果」を無効とする性質を活かすことにも繋がります。

簡単な例としては「蘇生罠」などで相手ターンに『ジャックナイツ』を展開してやればいい訳ですね。
※同列で"発動した"とあるので、発売後の裁定次第では不可能かもしれません。


積極的に狙うには、必要札が多いですが、個々が単体で機能するカードとなる為、「揃えば狙う」程度の認識でも問題はないと思われます。

また、このカードの存在から、対【機界騎士】の際は『ジャックナイツ』モンスターと同列に魔法カードの発動する行為はリスキーとなります。
意識の中にとどめておきたいですね。



星遺物せいいぶつねむ深層しんそう

永続罠
(1):このカードの発動時に、自分の墓地のレベル5以上のモンスター1体を対象にできる。
その場合、そのモンスターを特殊召喚する。
このカードがフィールドから離れた時にそのモンスターは破壊される。
(2):自分フィールドに「ジャックナイツ」モンスターが存在する限り、
そのモンスターと同じ縦列で発動した相手モンスターの効果は無効化される。

はい。
先ほど"「蘇生罠」などで相手ターンに『ジャックナイツ』を展開してやればいい"
※同列で"発動した"とあるので、発売後の裁定次第では不可能かもしれません。
類似効果を持つ【魔弾】は不可の模様。


と述べましたが、きちんと『星遺物』カードとして完備されております。
蘇生対象が「レベル5」以上で、このカードがフィールドから離れた時にそのモンスターは破壊される。
と、『戦線復帰』
なる完全蘇生罠には蘇生カードとしては劣るものの、【星遺物】の名を冠する点、効果(2)の『ジャックナイツ』サポート効果を有する点を踏まえ、【機界騎士】に於いては優先採用して問題のないカードです。

また、「効果モンスター」が強力な妨害を敷いてくる昨今の遊戯王に於いては、効果(2)が非常に重要な役割を担ってくるのではないでしょうか。

(2):自分フィールドに「ジャックナイツ」モンスターが存在する限り、
そのモンスターと同じ縦列で発動した相手モンスターの効果は無効化される。


条件としては先に紹介した『星遺物へ至る鍵』『星遺物の囁き』との差異はありません。

しかし、無効とする範囲が「モンスター効果」である事が他2種との大きな違い。

「エクストラモンスターゾーン」の存在です。
フィールドに原則2箇所定められたゾーンとなりますが、これにより、上記2種に比べて「無効」の条件を緩和することに繋がります。
「エクストラモンスターゾーン」2箇所に狙いを定めておけばいいわけですからね。

この様に、他の『星遺物』カードの条件幇助に加え、他2種の『星遺物』カード以上の扱いやすさを誇る。
非常に有用性の高いカードとなっています。






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