無限泡影
通常罠自分フィールドにカードが存在しない場合、このカードは手札からも発動できる。
(1):相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの効果をターン終了時まで無効にする。
セットされていたこのカードを発動した場合、
さらにこのターン、このカードと同じ縦列の他の魔法・罠カードの効果は無効化される。
2018年1月13日発売予定の新エキスパンション《フレイムズ・オブ・デストラクション》にて登場する「通常罠」カード。
しかし、通常罠でありながらも条件さえ満たすことが出来れば手札から発動可能とされており、「罠」である性質上、相手の先攻時に繰り出される盤面形成へと繋がるアクションに合わせる事で、確実に妨害の役割を果たします。
自分フィールドにカードが存在しない場合、このカードは手札からも発動できる。
自分フィールドが空であることが条件となる点も、相手の先攻展開への抑止力となる事を想定されているかの如きデザインです。
手札から発動可能な「罠」カードの先人には、メタカードとして、一線での活躍も時折見受けられる『タイフーン』や『拮抗勝負』の存在もあり、この要素が実戦においても大変有用である事が窺えます。
また、同じく《フレイムズ・オブ・デストラクション》収録。
こちらは手札から発動可能な「カウンター罠」となる『レッド・リブート』も登場し、手札から効果を発動し相手への妨害を成し得る、ご存知「手札誘発」と称されるモンスター群に続き、いよいよ以て「罠」カードも、手札からの発動がベーシックなスタイルとして定着していくのではないかと勘繰ってしまいます。
もちろん、全てがそれに当て嵌まっていくとは思いませんが、こういった先攻の相手ターン中にその行動への干渉が可能となるカードは、環境への影響力も非常に高く、ゲーム内のそれまでの常識を覆す可能性すらも孕みます。
それと同時に「罠」としての根本的な性質をも覆しかねない、即効性を備えた汎用「罠」カードの増加に、「不安は全く無い」とは言い切れません。
しかし、ゲームの高速化が進行し、従来の、延いては本来の「罠」カードでは対応が全くもって追いつかない。といった環境も少なくない為、手から直接妨害可能な要素は、ゲームの安定と、高い勝率の維持には不可欠でしょう。
展開手段の多様化に伴い、妨害側の様相にも変化が生じていく事は至極当然。
従来の特色を残しつつ、その時々のゲームに適したものへと変化していく事が、本来理想的な形なのかもしれませんね。
相手のモンスターの効果を無効化。『エフェクト・ヴェーラー』との競合。
(1):相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの効果をターン終了時まで無効にする。
手札から発動可能な即効性・奇襲系を備えた罠カード、『無限泡影』の効果は相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象とし、そのモンスターの効果をターン終了時まで無効化するというもの。
これまで、「手札誘発」として名を馳せてきたモンスターの1種、『エフェクト・ヴェーラー』と似通った役割を果たします。
双方が相手ターン中に手札から発動可能な「手札誘発」として、デッキや環境に合わせて採択を検討していく事となるでしょう。
手札誘発としての役割以外にも「レベル1」「チューナー」という利点を持ち、「リンク」素材としての運用も可能な『エフェクト・ヴェーラー』。
しかし、肝心の能力が相手のメインフェイズ時にタイミングを制限される為、抜け道があるのも事実で、現状は妨害として信頼するには少々頼りない性能といえます。
一方、「罠」である『無限泡影』の場合、当然モンスターとしての役割を担うことは出来ない為、妨害としての役に徹する事となります。
その分、発動のタイミングにも制限が無く、『エフェクト・ヴェーラー』ではカバー出来ない範囲、バトルフェイズ等に適用される能力に対しても有効となる点は高く評価できます。
加えて、相手ターン中のみならず自分のターン中にも、自分側のフィールドが空いていれば即発動可能となっており、『禁じられた聖杯』が担っていた、即効性を要するシステムモンスターへの回答としての役割をも果たします。
手札誘発としての役割から、自ターンのシステムモンスターに対する能力の無効化まで、同系統のカード群を集約したかの様なその柔軟な性能は、高い有用性を備える妨害カードとして重宝されていく事でしょう。
類似する『エフェクト・ヴェーラー』との比較にしても、「モンスター」と「罠」の差、特に「チューナー」である点は大きな利点であり、比較的応用のきく柔軟な採択が可能となる点は光ります。
『無限泡影』の場合、性能自体は広く対応可能な柔軟性を有しますが、単一の性能重視となりがちで、応用という面から捉えれば、これについてそこまでの期待はできません。
それでも、「罠」カードの発動に反応する「バージェストマ」のトリガーとしてはある程度機能するでしょうか。
『エフェクト・ヴェーラー』にも利点を残しつつ、妨害としては1歩進んだ存在として今後の活躍に期待がかかるカードです。
手札からの発動が最も注目すべき点であることは間違いありません。
しかし、これに加えセットを介して発動した際に適用される副次的な効果も備えており、そちらに関しても実戦級の有用な効果となっています。
セットされていたこのカードを発動した場合、
さらにこのターン、このカードと同じ縦列の他の魔法・罠カードの効果は無効化される。
相手の先攻展開への干渉以外、発動条件の性質上セットを介して運用していく事となる『無限泡影』。
その際に、追加される効果としては非常に優秀な、同列で発動される魔法・罠の効果を無効化。
しかし、セットされていた『無限泡影』の発動後に、その列で「魔法・罠」の発動が行われる可能性は極めて低い為、予め相手のセットカードに合わせて置いておくなどの工夫が必要でしょう。
相手フィールドにモンスターが存在する状況で、セット状態の『無限泡影』と同列で魔法・罠が発動された場合、それにチェーンする形で『無限泡影』を発動した際にも魔法・罠に対する無効化が適用されるかは、発売後の裁定次第(おそらくは可能)。
また、「ペンデュラムゾーン」に合わせておく事で、確実性はありませんが干渉できる可能性はあります。
セットの際は、その配置にもしっかりと気を配る必要がありそうなカードです。
魔法・罠への対応も兼ねる手札誘発
先攻展開への抑止力、自分ターンのシステムモンスターへの回答、セット時に適用される魔法・罠への干渉。
非常に用途が広く、先攻・後攻問わず安定したパフォーマンスが見込める優良カードとして今後は妨害の選択肢に食い込む可能性は十分にあります。
『無限泡影』の登場によって、「手札誘発」モンスター全般が苦にする『外神アザトート』の効果適用下でも相手の展開に対して、汎用カードのみで干渉可能となり、先攻1ターンキルを目論むデッキ群を抑える役割にも期待できるなど、多岐に渡り活躍が見込める。大変優秀な汎用「罠」カードの登場です。
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