霊神の聖殿
フィールド魔法(1):自分フィールドのモンスターの攻撃力・守備力は、
自分の墓地のモンスターの属性の種類×200アップする。
(2):1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。
デッキから「エレメントセイバー」モンスター1体を手札に加える。
その後、次の自分ターンのバトルフェイズをスキップする。
(3):1ターンに1度、自分の手札・フィールドの「エレメントセイバー」モンスターが
効果を発動するために手札を墓地へ送る場合、
代わりにデッキの「エレメントセイバー」モンスターを墓地へ送る事ができる。
2018年1月13日発売予定の新エキスパンション《フレイムズ・オブ・デストラクション》にて登場する新テーマ「エレメントセイバー」の基盤となる「フィールド魔法」カード。
「2018/01/01〜」適用のリミットレギュレーションを以て、「フィールド魔法」への容易なアクセスを支えた『エンシェント・フェアリー・ドラゴン』が禁止となり、『盆回し』は準制限に指定されました。
その時点で既に制限カードに指定されていた『テラ・フォーミング』の後任を担っていた『盆回し』までもが規制を受け、「フィールド魔法」にスタートを頼っていたデッキ群の安定性は、全盛期から著しい低下が見受けられます。
それを補填するかの如き『メタバース』の存在もありますが、「罠」である性質上即効性に欠くため、初動として据えるには不安が残ります。
召喚権を浮かせる事が可能なデッキであれば『惑星探査車』の採用も視野に入るでしょうか。
これらの問題は、こと「エレメントセイバー」に関しても例外はなく、如何にスタートカードとして相応しい効果を備えるフィールド魔法『霊神の聖殿』へのアクセスを円滑に行える構築を成せるかどうかが、デッキの行く末を左右します。
全体像としては「エレメントセイバー」に関連した効果を色濃く備える「フィールド魔法」ではあるものの、効果(1)に限り、自分フィールドのモンスター全体に及ぶステータス強化となっています。
(1):自分フィールドのモンスターの攻撃力・守備力は、
自分の墓地のモンスターの属性の種類×200アップする。
仮に属性が統一されたテーマであった場合でも、手札誘発やEXデッキのモンスターを加味すれば、複数の属性が墓地に混在するケースは十分起こり得ます。
ですが、正攻法では精々2〜3種類が上限でしょう。
当ステータス強化の真価は、墓地に存在する際、自身の属性を変化させる共通能力を備えた下級「エレメントセイバー」を似て発揮されます。
下級「エレメントセイバー」の共通効果
(2):このカードが墓地に存在する場合、
1ターンに1度、属性を1つ宣言して発動できる。
墓地のこのカードはターン終了時まで宣言した属性になる。
複数体の下級「エレメントセイバー」モンスターを墓地に蓄えた上で、それらの共通効果を利用すれば、稀少な「神属性」を含めた7種類分が揃う可能性もあります。
また、スタート時にも大変有用な『霊神の聖殿』の効果(2)を用いて任意の「エレメントセイバー」モンスターを1ターンに1度。
維持さえできれば毎ターン手札に集める事が可能な為、ターンを跨げばそれだけ効果(1)の効力も増幅してゆきます。
(2):1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。
デッキから「エレメントセイバー」モンスター1体を手札に加える。
その後、次の自分ターンのバトルフェイズをスキップする。
サーチ効果のデメリットとして課せられるのは次の自分ターンのバトルフェイズをスキップと、サーチを行う限りは攻めに転じる事が困難となるものの、盤面の強化とアドバンテージの獲得を促進する。
「エレメントセイバー」に於いては必要不可欠なデッキの基盤となり得るカードです。
任意の「エレメントセイバー」を状況に応じて獲得し、サーチ・蘇生・サルベージ等、一通りの役割を担う事が可能な上、効果(3)を以てそれらのコストをデッキから賄い、容易な運用を実現します。
(3):1ターンに1度、自分の手札・フィールドの「エレメントセイバー」モンスターが
効果を発動するために手札を墓地へ送る場合、
代わりにデッキの「エレメントセイバー」モンスターを墓地へ送る事ができる。
各種下級「エレメントセイバー」モンスターは、その能力を起動する際にコストとして手札の「エレメントセイバー」モンスターを1体墓地へ送る必要があります。
それぞれ任意の属性へと変換可能な「エレメントセイバー」を墓地に置く事で、『ダーク・アームド・ドラゴン』等、墓地の「闇属性」モンスターの数を参照するものや、「エレメントセイバー」の正統なサポート範囲となる各種「霊神」の特殊召喚条件のクリアへの貢献も見込める「エレメントセイバー」。
光霊神フォスオラージュ
特殊召喚・効果モンスター
星8/光属性/天使族/攻2800/守2200
このカードは通常召喚できない。
自分の墓地の光属性モンスターが5体の場合のみ特殊召喚できる。
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが特殊召喚に成功した時に発動できる。
相手フィールドのモンスターを全て破壊する。
(2):表側表示のこのカードがフィールドから離れた場合、
次の自分ターンのバトルフェイズをスキップする。
※《フレイムズ・オブ・デストラクション》収録
しかし、何の気なしに毎回手札からコストを支払っていたのではリソースは広がらず、やがては息切れを起こす事態にもなりかねません。
その点『霊神の聖殿』の効果(3)を以てすれば、「エレメントセイバー」のコストをデッキからも支払う事が可能となり、属性変更による墓地リソースとしての運用も一層捗ります。
また、フィールドで起動する下級「エレメントセイバー」のみならず、手札で発動する効果のコストに対しても適用可能な為、上級モンスターで損失の大きい『エレメントセイバー・ウィラード』が備える特殊召喚能力のコストをも賄う事がかないます。
エレメントセイバー・ウィラード
効果モンスター
星6/光属性/戦士族/攻2400/守2100
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):手札から他のモンスター2体を墓地へ送って発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
このカードの(1)の効果を発動するために墓地へ送った「エレメントセイバー」モンスターの元々の属性によって、
自分フィールドの「エレメントセイバー」モンスター及び「霊神」モンスターに以下の効果を適用する。
●地または風:戦闘では破壊されない。
●水または炎:効果では破壊されない。
●光または闇:相手の効果の対象にならない。
正規の手順では、手札から2体のモンスターをコストとして要する上に、それが「エレメントセイバー」モンスターでなければ属性を参照し耐性を付与する能力が有効化しません。
コスト面を軽減しつつ、確実且つ最適な耐性を付与できる『霊神の聖殿』との併用は、大変好ましい運用手段となります。
当然、「エレメントセイバー」に属する『エレメントセイバー・ウィラード』は『霊神の聖殿』の効果(2)のよるサーチに対応しており、容易に墓地を肥やしつつ耐性持ちの盤面形成に繋がる点は、構築に際してプラスとなる要素でしょう。
『霊神の聖殿』が担う役割は広範囲に及び、テーマの柱として堅実に支える。非常に重要なポストに在るカードです。
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