2018年1月3日水曜日

2パターンの特殊召喚方法を備える「ドラゴン族」モンスター。『デフラドラグーン』














デフラドラグーン

効果モンスター
星3/闇属性/ドラゴン族/攻1000/守 600
このカード名の、(1)の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできず、
(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードは手札の他のモンスター1体を墓地へ送り、手札から特殊召喚できる。
(2):このカードが墓地に存在する場合、
自分の墓地からこのカード以外の同名モンスター3体を除外して発動できる。
このカードを墓地から特殊召喚する。








遊戯王.jp



2018年1月13日発売予定の新エキスパンション《フレイムズ・オブ・デストラクション》にて登場する新規の「闇属性」「ドラゴン族」モンスター。


「レベル3」としては平々凡々なステータス値となる「ATK/1000 DEF/ 600」。


通常召喚も可能ですが、基本的には手札のモンスターを墓地へ送る事で、自身を手札から特殊召喚する能力を用いて、「ドラゴン族」モンスターの複数体展開を狙う。といった運用を目指す形となるでしょう。


自身の特殊召喚に際して、手札から墓地へ送るコストの役割を担うモンスターの候補としては、自身の効果で墓地から即座に蘇生可能な「チューナー」モンスター『亡龍の戦慄-デストルドー』など、「ドラゴン族」括りのカードからも採択が可能となります。








墓地へ送るモンスターには条件が設けられておらず、墓地へ送られた際に能力を発揮するものや、特定のモンスターを墓地へ置いておく事で蘇生手段の対象を確保するなど、コストをもメリットに変換できる様な運用を目指す事で、凡庸な下級「ドラゴン族」モンスターである『デフラドラグーン』も役割を得られます。


同様に手札1枚をコストとし、自身を特殊召喚する能力を備えたモンスターには『THE トリッキー』をはじめとし、それぞれステータス等の細部は異なるも、当一面に限っては多数の類似した存在があります。



そんな中で『デフラドラグーン』の特性を見出すならば、やはり「ドラゴン族」という要素を念頭に案ずる事となるでしょう。


召喚権を残しながら「ドラゴン族」を場に送り出す事で、相手ターン中のバウンスによる妨害に加え、手札・デッキから任意の「ドラゴン族」モンスターへのアプローチを果たす『天球の聖刻印』成立への布石ともなり得ます。








また、「レベル4」以下の「ドラゴン族」モンスター2体から成る『ツイン・トライアングル・ドラゴン』のリンク素材としての活用も見込めます。



その場合、『ツイン・トライアングル・ドラゴン』が有する、リンク召喚時に墓地の「レベル5」以上のモンスターを蘇生させる能力の対象となるモンスターを『デフラドラグーン』の特殊召喚コストで賄う展開も十分に考えられます。


しかし、それによって蘇生されたモンスターは、そのターン攻撃不可となる上に効果が無効化される為、続くリンク召喚の素材として、もしくは墓地に送られた際の能力を備えたものと併用するなど、工夫が必要であることは確かです。







手札のみならず墓地からの蘇生をも可能とする身のこなし


(2):このカードが墓地に存在する場合、
自分の墓地からこのカード以外の同名モンスター3体を除外して発動できる。
このカードを墓地から特殊召喚する。


また、自身が墓地に存在する場合に、自分の墓地から同名のモンスターを3体除外する事で自己再生も可能。


しかし、同名モンスターを3枚墓地へ揃えるのはそれなりに手間がかかります。


カード自体が同名カードを集める能力を備えた『サンダー・ドラゴン』『ヴォルカニック・バレット』辺りであれば容易に同名カードを掻き集められます。




その際、枚数上のアドバンテージも発生する為、『デフラドラグーン』効果(1)の手札コストとしても有用。
しかし、墓地へ揃えるには何かしら別のアクションを用いる必要があります。


「ドラゴン族」を意識するならば召喚・特殊召喚時に同名カードをサーチする『スニッフィング・ドラゴン』も悪くないでしょう。
こちも効果(1)のコスト確保として有用です。



その他にも『イービル・ソーン』や「ヴレイズ・キャノン」を用いる除去ギミックには欠かせない『ヴォルカニック・バックショット』を組み込んだデッキであれば更に蘇生能力活用の円滑化が見込めます。





後者の場合、『デフラドラグーン』のコストとして除外してしまう事で、再利用が狙えなくなる点は難点でしょうか。


また、戦闘破壊をトリガーとする。
代表的なリクルーターの1種『キラー・トマト』を3枚採用し、破壊時のリクルート能力で『キラー・トマト』自身を呼び出し続けた場合でも、『デフラドラグーン』効果(2)。
蘇生能力の糧となります。
『キラー・トマト』のリクルート範囲に『デフラドラグーン』自体が含まれている為、3体目の『キラー・トマト』から『デフラドラグーン』を呼び出せば、これだけで蘇生能力起動までの道程をクリアできます。








同様に「ドラゴン族」リクルーターである『仮面竜』でも上記と同様のアクションが達成可能。



しかし、容易な特殊召喚手段が豊富に現存する昨今。
速度面に難のある戦闘限定のリクルーターを介する。それも3枠が絶対条件。
実戦へ取り入れるには速度のみならず、パワー不足感も否めないでしょう。


流れとしては悪くないですが、実際はリンク召喚等へ直結するような運用を目指すべきです。


自身が「レベル3」である点を活かし『彼岸の黒天 ケルビーニ』のリンク素材としても使用可能な上に、その能力をもって『デフラドラグーン』自体を墓地へ落としてしまうことも可能となるなど、シナジーの見込めるギミックは数多。



墓地の状態さえ整っていればアプローチ自体は容易な部類であり、その際『デフラドラグーン』の起動条件さえ満たせていれば、再利用可能な下級「ドラゴン族」としての運用も見込めるようになります。
しかし、コストの確保には少々手間を要する為、運用するとなればそれなりに策を練る必要があるでしょう。


「レベル3」「ドラゴン族」という特性をうまく引き立たせれば、あらゆる手段を以て特殊召喚が容易とされる現状にも活路を見出せるはずです。









3 件のコメント:

  1. コメント失礼します。
    遊戯王を最近始めたのですが、効果とコストの違いがよくわかりません。
    デフラドラグーンの1の効果はコストなのでしょうか。仮に、トリックデーモンを墓地へ送ったら、トリックデーモンの効果は発動しますでしょうか?教えていただけると幸いです。

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    1. コメントありがとうございます。
      始めは基本的な部分がテキストに明記されていなかったりで戸惑う事も多いですよね。

      こと「効果とコストの違い」という点については、ここ数年発売されたものに限り「〜して発動」といった様に発動前の行動について明確に記されていたりするので、そういったものがコストとして扱い、そうでないものは効果処理の過程で行われるものが多いです。
      昔のカードとなるとその限りではありませんが…

      ただ、『デフラドラグーン』の効果(1)に関してはチェーンブロックを作らない自身の特殊召喚手順として扱われるもので、コストに相当する手札のモンスターを墓地へ送る行動もその召喚手順の1つに含まれ、正確にはコストでも効果でもない扱いで墓地へ送られます。
      その為、効果で墓地へ送られなければならない『トリック・デーモン』を『デフラドラグーン』の効果(1)を利用して墓地へ送ったとしてもその効果の発動条件を満たすことはできません。

      あくまで1プレイヤーの認識ですので、正確なルールについては「OCG事務局」へお問い合わせください。
      「http://www.yugioh-card.com/japan/support/」

      基本的なルールについてはwikiにも詳しく文書化されていますので、そちらも一読しておくとより一層ルールについての理解が深まります。
      コストについても詳しく載っていますのでとても頼りになりますよ!
      「http://yugioh-wiki.net/index.php?%A5%B3%A5%B9%A5%C8」

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    2. 返信ありがとうございます。
      丁寧に教えていただき、とても勉強になりました。
      一度、教えていただいたURLにて問い合わせてみたいと思います。
      本当にありがとうございました^_^

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