2018年1月2日火曜日

「ドラゴン族」の展開に長ける『バックグランド・ドラゴン』












バックグランド・ドラゴン

効果モンスター
星5/闇属性/ドラゴン族/攻1600/守1800
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが墓地に存在し、自分フィールドにカードが存在しない場合に発動できる。
墓地のこのカードと手札のレベル4以下のドラゴン族モンスター1体を守備表示で特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。







遊戯王.jp



2018年1月13日発売予定の新エキスパンション《フレイムズ・オブ・デストラクション》にて登場する新規の「闇属性」「ドラゴン族」モンスター。


「レベル5」としては少々頼りないステータスと言える「ATK/1600 守/1800」。
また、フィールド上で真価を発揮する様な能力を有しているわけでもない為、主な運用は自身の蘇生能力を活かした「リンク召喚」の素材となるでしょうか。


アニメ「VRAINS」では「ドラゴン族」主体のテーマである【ヴァレット】を操る「リボルバー」が使用しており、それに倣う形で、実際にも【ヴァレット】への搭載を視野に入れても問題の無い性能ではあります。








「ドラゴン族」モンスターである『バックグランド・ドラゴン』を墓地へ送る事自体は、制限カードである『おろかな埋葬』や、「ドラゴン族」専用となる『竜の霊廟』をも用いる事が可能となる為、容易に条件を整える事が出来ます。




しかし、同様にこれらからアプローチ可能で、更には「ペンデュラム」要素をも含んだ自己蘇生能力を備える『覇王眷竜ダークヴルム』の存在があり、手軽さや汎用性といった面ではそちらが優先される事となるでしょう。



その他、これらに対応する有力候補としては、コストが少々重いものの、アクセス手段の豊富さに加え「チューナー」モンスターである点が高い評価を受ける『亡龍の戦慄-デストルドー』という選択肢も取ることが可能なため、正攻法ではこれらの選択枠は激戦となります。



『バックグランド・ドラゴン』がこれらと差別化を図れる点となれば、手札の下級「ドラゴン族」モンスターを自身と合わせて場に送り出す"展開力"でしょう。







墓地のこのカードと手札のレベル4以下のドラゴン族モンスター1体を守備表示で特殊召喚する。


特殊召喚の処理に手札のレベル4以下のドラゴン族モンスターの展開も含む為、類似した自己蘇生能力を持つ『覇王眷竜ダークヴルム』以上に「ドラゴン族」モンスター限定の展開関にして、多大な貢献が見込めます。


手札から呼び出す候補としては、前述した各種「ヴァレット」モンスターや『覇王眷竜ダークヴルム』に加え、更なる「ドラゴン族」の展開を促す『ゲートウェイ・ドラゴン』。



後続の確保を行うことができる下級「ドラゴン族」モンスター『スニッフィング・ドラゴン』など、やはりアニメ「VRAINS」作中にて「リボルバー」が使用するカード群との相性は悪くありません。








「ドラゴン族」モンスターを展開する利点としては、単体で除去能力を備える「リンク」モンスターである『天球の聖刻印』を容易に構築可能となる点でしょうか。



バウンス効果のコストとして自身をリリースする事で、手札・デッキから任意の「ドラゴン族」モンスターを「攻・守」を0にしてリクルートできます。


これを利用し、限定的ながらも相手の特殊召喚行為に干渉可能な『コアキメイル・ドラゴ』『アモルファージ・イリテュム』や、「ドラゴン族」においては万能蘇生能力を備える『レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン』等へのアクセスを成し得ます。





しかし、ステータスの変動により長期的な維持が困難となる為、それぞれが固有の能力に加え、共通でリクルート能力を備える各種「ヴァレット」モンスターへのアクセス手段としての運用も検討できます。


また、「レベル5」である『バックグランド・ドラゴン』は、レベル4以下のドラゴン族モンスター2体からなる「リンク」モンスター『ツイン・トライアングル・ドラゴン』の蘇生能力にも対応。



ですが、自身が蘇生能力を使用した後にはゲームから除外されてしまい、加えて、フィールドにカードが存在しない状態でなければ自己蘇生を行えない『バックグランド・ドラゴン』。
その為、こちら運用方法は『バックグランド・ドラゴン』の個性を殺す可能性が高く、相性自体が良好とは言い難いものとなっています。







『覇王眷竜ダークヴルム』『亡龍の戦慄-デストルドー』と、汎用的な『竜の霊廟』等の選択肢となる「ドラゴン族」ギミックの存在から、偏った能力を持つ『バックグランド・ドラゴン』の場合、「ドラゴン族」を軸とする専用デッキでの運用が主な用途となるでしょう。


効果の発動条件が


  • 自分フィールドにカードが存在しない場合に限る
  • 手札にレベル4以下の「ドラゴン族」モンスターが必要

と少々難儀ではありますが、「ドラゴン族」主体でデッキを構築する上では、手札の「ドラゴン族」を展開し易く、採用も十分検討できるでしょうか。


展開力には光るものがありますが、直接アドバンテージを稼げる能力でもない為、有効的な運用となれば、その難易度はそれなりに高いカードなのかもしれません。
ドラゴンサポートに特化したスペックの有効化のためには、その特性を活かす構築を思案する必要がありそうです。








0 件のコメント:

コメントを投稿