夢幻崩界イヴリース
効果モンスター星2/闇属性/サイバース族/攻 0/守 0
このカード名の(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚に成功した時、
自分の墓地のリンクモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力を0にし、効果を無効にして、
このカードとリンク状態となるように自分フィールドに特殊召喚する。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
このカードのコントローラーはリンクモンスターしか特殊召喚できない。
(3):このカードが自分フィールドから墓地へ送られた場合に発動できる。
このカードを相手フィールドに守備表示で特殊召喚する。
※アンケートを設置致しました。
《フレイムズ・オブ・デストラクション》にて登場した汎用リンクモンスターの集合テーマである「トロイメア」に属するモンスター。
現在、上記6種類のリンクモンスターが「トロイメア」に属しており、『夢幻崩界イヴリース』を加えれば全7種。
その内メインデッキに搭載可能なものは現状『夢幻崩界イヴリース』のみとなっており、『トロイメア・マーメイド』がリンク召喚時に発動可能となるデッキから「トロイメア」モンスターを特殊召喚する能力によって呼び出す事が出来る唯一のモンスターです。
また、同名以外の「トロイメア」モンスター1体から成る『トロイメア・マーメイド』へ繋ぐ際、唯一リンク数の損失が発生しないモンスターでもあります。
仮に高リンク数の「トロイメア」モンスターから『トロイメア・マーメイド』へと繋いだ場合であっても、一時的にはリンク数の減少が発生するものの、そのリクルート能力を以て『夢幻崩界イヴリース』へアクセス。
『ファイアウォール・ドラゴン』等のサルベージを利用し、後に『夢幻崩界イヴリース』の通常召喚まで漕ぎつくことがかなえば、一旦失ったリンク数分のリカバリが見込め、更なる展開の糧となります。
汎用的な性能を有する「トロイメア」リンクモンスターとの併用により、『夢幻崩界イヴリース』へのアクセスも安定が見込め、あらゆるデッキが搭載可能な展開補助カードとして、注目の集まる1枚です。
召喚時に墓地のリンクモンスターを蘇生
(1):このカードが召喚に成功した時、
自分の墓地のリンクモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力を0にし、効果を無効にして、
このカードとリンク状態となるように自分フィールドに特殊召喚する。
自身が召喚に成功した時に発動する能力で、自分の墓地のリンクモンスターをこのカードとリンク状態となるように蘇生する事が可能。
これによって蘇生したモンスターは効果が無効となり、攻撃力に関しても「ATK/ 0」となり、リンクマーカーとしての機能、もしくは即座にリンク素材として利用することになるでしょう。
また、墓地から蘇生する性質上「メインモンスターゾーン」に配する事となる上に『夢幻崩界イヴリース』とリンク状態でなければならない為、リンクマーカーが最低限「左・右」のどちらか一方でも指し示している必要があります。
同テーマに括られるだけの事はあり、「トロイメア」リンクモンスターは『トロイメア・マーメイド』以外の5種がこの蘇生に対応しており、この事が先に述べた「トロイメア」リンクモンスターから『トロイメア・マーメイド』へ繋いだ際の損失分のリカバリを可能としています。
とはいえ、蘇生したままでは効果は無効化され戦闘面の貢献もまったくと言っていいほど期待できませんから、蘇生したリンクモンスターはリンクマーカーとして最低限の役割を果たした後に、更なるリンクへの素材に利用する事で無駄なく最大限活用したといえます。
召喚時のみに発動可能な当効果ですが、「トロイメア」リンクモンスターの中には、自身のリンク先への召喚機会を設ける事が可能な『トロイメア・ゴブリン』の存在もあり、こちらを展開に絡める事で『夢幻崩界イヴリース』の利用に必要な召喚権を賄うことが出来ます。
冒頭でも触れましたが、複数体のリンクモンスターを展開する過程で『トロイメア・マーメイド』のリクルート能力に『ファイアウォール・ドラゴン』のサルベージ能力等を併用する事で『夢幻崩界イヴリース』を手札に加え、その後『トロイメア・ゴブリン』のリンク召喚まで行き着ければ、『夢幻崩界イヴリース』の活用も見えてきます。
『トロイメア・マーメイド』によるリクルート、自身の蘇生能力と、展開に長ける『夢幻崩界イヴリース』ですが、自身の効果(2)に僅かばかりのデメリットが備え付けられており、その点の解消も兼ね運用の際は『夢幻崩界イヴリース』自体もリンク素材として利用してしまう方が得策でしょう。
リンクモンスター以外のモンスターは特殊召喚不可
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
このカードのコントローラーはリンクモンスターしか特殊召喚できない。
デッキからのリクルートが容易且つ、リンク素材の確保が望める『夢幻崩界イヴリース』ですが、自身がモンスターゾーンに存在する限り、そのコントローラーはリンクモンスター以外のモンスターの特殊召喚を封じられます。
リンク召喚やリンクモンスターの蘇生などに影響はありませんが、更なるリンク素材用のモンスターを展開する際、一先ずは『夢幻崩界イヴリース』をなんらかの手段で処理しなければなりません。
自身のリンクモンスター蘇生効果を活用し、即座にリンク素材として利用してしまう事で当デメリットの解消は見込めるものの、時には弊害となり得ます。
また、昨今はあらゆるデッキに於いて展開の起点へと用いられる機会の多い『亡龍の戦慄-デストルドー』等を交え、スタートを切ることが出来ない点は少々勝手が悪いです。
しかし、『夢幻崩界イヴリース』を採用する程度にリンクを多用するデッキであればあまり問題視する点でもないでしょう。
また、『夢幻崩界イヴリース』は自身の効果(3)によって、当デメリットを相手プレイヤーに押し付ける事も可能となっており、場合によってはその様な運用も視野に盤面を形成していきたいところです。
自分のフィールドから墓地へ送られた場合、相手のフィールドに特殊召喚可能。
このカード名の(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(3):このカードが自分フィールドから墓地へ送られた場合に発動できる。
このカードを相手フィールドに守備表示で特殊召喚する。
『トロイメア・マーメイド』からのリクルートや、『夢幻崩界イヴリース』自身の効果(1)の運用を介し、リンク素材への利用を以てフィールドから墓地へ送られた場合にも発動可能な効果(3)。
相手フィールドに守備表示で蘇生させるか否かを選択できる為、当然"発動しない"という選択も可能。
先程挙げた効果(2)の『夢幻崩界イヴリース』をコントロールしているプレイヤーはリンクモンスター以外の特殊召喚を封じられるデメリットを相手に押し付ける事が可能となりますが、リンク召喚自体が封じられていない以上、『夢幻崩界イヴリース』をリンク素材として利用されかねない上に、『夢幻崩界イヴリース』は1枚から『トロイメア・マーメイド』をリンク召喚可能な為、効果(2)延いては当効果(3)も含めた『夢幻崩界イヴリース』自体の有効活用を狙うのであれば、ただ送りつけるだけでなく「エクストラリンク」を用いて相手のリンク召喚自体を封じる等、さらに一手間かける必要があります。
とはいえ、ただ押し付けた場合であってもある程度抑止力としての機能が見込める事に違いはなく、デッキ次第では『トロイメア・マーメイド』が採用されていないケースもあり、特殊召喚への制限を解くために自爆特攻や召喚権を消費した「リンク2」の成立等、単体でも枷としての役割を果たす可能性は大いにあります。
その他にも『夢幻崩界イヴリース』を『トロイメア・マーメイド』へと変換し、同縦列の相手フィールドに特殊召喚する事で、各種「機界騎士」の召喚条件をクリアできる点は見逃せない利ともなり得ます。
後攻めの際にも「DEF/ 0」のモンスターを守備表示で送りつけることが可能な点を活かし、『メタルフォーゼ・オリハルク』や『ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン』の大ダメージを狙う攻撃対象としての利用も悪くありません。
また、【彼岸】と相対した場合はその効力がより顕著に現れます。
各種「彼岸」モンスターはそれぞれが特殊召喚能力を有し、自分フィールドに「彼岸」以外のモンスターが存在する際には自壊する効果を持っている為、『夢幻崩界イヴリース』がフィールドに鎮座していると「彼岸」モンスター展開の妨げとなります。
『彼岸の悪鬼 ファーファレル』のモンスターを一時的に除外する能力を利用するなど、「彼岸」の要素のみで回避する手段もありますが、その場合ターン終了と共に『夢幻崩界イヴリース』がフィールドに帰還するため、そのターン中に『永遠の淑女 ベアトリーチェ』や『彼岸の黒天使 ケルビーニ』等へ行き着かなければあまり大きな効果は得られません。
特定のデッキに対しては、単体で送りつける事でも効果が期待できるものの、やはり汎用リンクモンスター「トロアメア」を多数採用した様なデッキに対してはもう一工夫講じる必要が出てきます。
とはいえ、デッキからのリクルートに対応し、召喚時の蘇生、相手の特殊召喚阻害と役割は非常に多く、確かに大きいもので、汎用リンクモンスター群「トロイメア」同様、『夢幻崩界イヴリース』も様々なデッキタイプへの搭載が可能な展開補助カードとして非常に有用な1枚となっています。
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