2018年1月19日金曜日

【遊戯王『トロイメア・フェニックス』】魔法・罠への対応と、相互リンク状態のモンスターに戦闘耐性を付与。














トロイメア・フェニックス

リンク・効果モンスター
リンク2/炎属性/悪魔族/攻1900
【リンクマーカー:上/右】
カード名が異なるモンスター2体
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがリンク召喚に成功した場合、手札を1枚捨て、
相手フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
この効果の発動時にこのカードが相互リンク状態だった場合、
さらに自分はデッキから1枚ドローできる。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
自分フィールドの相互リンク状態のモンスターは戦闘では破壊されない。









《フレイムズ・オブ・デストラクション》にて登場した汎用「リンク」モンスターの1種。


「トロイメア」に属する「炎属性」で、素材の指定は「トロイメア」の多くと共通しています。


カード名が異なるモンスター2体


その指定は非常に緩く、それぞれが有する能力の有用性も相まって「トロイメア」は汎用リンクの集団と化しています。



「トロイメア」のカテゴリ内に存在する「リンク2」は『トロイメア・フェニックス』を含め現状3種類。


その中で1900という打点は最高値となっており、これは素材の指定が緩い「リンク2」という観点から見ても悪くはない数値です。


保有するリンクマーカーは「上・右」を指し示しており、「エクストラモンスターゾーン」へ配するには不向き。
その為、メインモンスターゾーンへ配置し、「エクストラモンスターゾーン」との相互リンク役や、マーカーの領域拡大を図る運用がメインとなっていくでしょう。
同じく「トロイメア」に属する『トロイメア・ケルベロス』とは対となる存在である為、リンクマーカーに関する運用について通ずる面もあります。


また、能力についてもリンク召喚時にモンスターへ干渉する『トロイメア・ケルベロス』と対を成すに相応のものとなっています。







リンク召喚時に反応する魔法・罠への除去能力


(1):このカードがリンク召喚に成功した場合、手札を1枚捨て、
相手フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
この効果の発動時にこのカードが相互リンク状態だった場合、
さらに自分はデッキから1枚ドローできる。


現状、全「トロイメア」リンクモンスターが共通して備える自身のリンク召喚時に反応する固有能力として『トロイメア・フェニックス』が備えるは相手フィールドの魔法・罠カード1枚を対象とし、それを破壊する除去能力。


それぞれの「トロイメア」リンクモンスターが持つ固有能力は、起動の際に手札を1枚コストとして捨てる必要がありますが、その時自身が相互リンク状態であれば、効果処理として1枚ドローが追加され、捨てた分の手札を補充出来ます。


これによって、「トロイメア」の展開・除去等を行う過程で手札内の不要なカードの入れ替えや、墓地に在る事で真価を発揮する様なカードの運用を助ける他、ドローを以て後続の確保、デッキ内の「手札誘発」など、妨害要素の獲得が見込め、多量のリンク展開をこなす傍ら、手札内のリソースの充実化も進みます。


また、対を成す『トロイメア・ケルベロス』が「メインモンスターゾーン」内の特殊召喚されたモンスター1体を破壊する能力を持ち、『トロイメア・フェニックス』は相手フィールドの魔法・罠カードを1枚破壊出来ます。


モンスターの除去に関して限定される部分もありますが、「トロイメア」に属する「リンク2」であるこれら2種類で、フィールド全体への干渉を可能とし、その上汎用リンクとしてあらゆるデッキに於いて採用が検討できる為、手軽な除去手段として貴重な存在となり得ます。


場の繋ぎ方次第では、手札の入れ替えを図る事も可能な為、コンボ前提のデッキに於いても相手フィールドの脅威を退けると同時にコンボパーツの収集や墓地リソースの管理など、多くの役割が見込める事でしょう。


『トロイメア・フェニックス』の登場により、リンク展開過程で、手軽に相手のフィールド上の魔法・罠に触れる事が可能となった為、『盆回し』を運用する際、相手に送りつけたフィールド魔法カードの排除も容易化が見込まれます。








最低限2体、モンスターの展開にさえ持ち込む事ができれば、『盆回し』で自ずから相手フィールドにセットしたフィールド魔法を除け、本来ならば腐らせてしまう2枚目の『盆回し』発動まで漕ぎ着ける見込みも出てくる他、『Kozmoコズモ-エメラルドポリス』など、破壊される事でサーチを成すフィールド魔法を送りつけておく事で、そのトリガー役をも担えます。



一方で、自身が相互リンク状態であった場合に追加されるドローの処理が、破壊効果と同時扱いではない為、同様に破壊時の効果を持つものの、性質上タイミングを逃してしまう『歯車街ギア・タウン』などの扱いには注意が必要です。



「トロイメア」に於いて、相互リンクの重要性は言わずもがな。
その為、「メインモンスターゾーン」に配する事でリンクマーカーが活き、リンク召喚時の能力も極めて有用な各種「トロイメア」リンクモンスター『トロイメア・フェニックス』『トロイメア・ゴブリン』『トロイメア・ケルベロス』



素材指定の緩さもあり、あらゆるデッキがこれらを相互リンクの繋ぎ役として利用する機会は今後少なくないでしょう。


また、「トロイメア」リンクモンスターが備える効果(2)についても、全体的に相互リンクに関するものとなっており、そちらもリンク展開に於いて、汎用的な運用が見込めるものとなります。







相互リンクモンスターに付与する驚異の戦闘耐性


(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
自分フィールドの相互リンク状態のモンスターは戦闘では破壊されない。


相互リンクの有無によって様々な効果を適用する各種「トロイメア」リンクモンスター 。


『トロイメア・フェニックス』は相互リンク状態の自分フィールドのモンスターに戦闘への耐性を付与します。


「トロイメア」を最大限活かす上で必要不可欠となる相互リンク成立に際し、強力な拘束力を持った『トライゲート・ウィザード』『トロイメア・グリフォン』等の擁立と、それらを有効化する為の下級リンクモンスターを配することとなります。



特に、3方向の相互リンクを維持する事で、強力な妨害としての機能を果たす『トライゲート・ウィザード』の場合、下級リンクモンスターを戦闘によって1体でも排除されてしまうと、相手ターン中妨害としての機能が見込めないものとなります。







その為、それなりに場持ちの良いリンクモンスターで囲う、もしくは除去との併用を前提とした布陣を敷くのが従来の基本とされてきました。


しかし、『トロイメア・フェニックス』の登場により、『トライゲート・ウィザード』をはじめ、複数の相互リンク維持が容易化。


『プロキシー・ドラゴン』や『セキュリティ・ドラゴン』『トロイメア・ゴブリン』等、手軽に運用可能ではあるものの、戦闘面に不安を残すリンクモンスター群の相互リンクを維持し、「EXデッキ」の消費が激しい事から、基本的にリカバリーの効かないリンク展開によって成立した盤面を保つ事が期待出来ます。



その他の「トロイメア」リンクモンスター『トロイメア・ケルベロス』『トロイメア・ゴブリン』等を併用した場合、前者は効果破壊への耐性、後者は効果の対象として選択不可と双方相互リンク状態の自分フィールドのモンスターに適用し、さらに強固な盤面形成に繋がり、消費した「EXデッキ」のリソースを前面に押し出した状態でゲームを進めてゆけます。



「トロイメア」の登場は従来のリンク展開をより強固とし、単体の汎用リンクとしても有用な能力を生かし、様々なデッキの底上げが期待できるカード群です。







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