2018年1月18日木曜日

【遊戯王『トロイメア・ケルベロス』】手軽な「リンク2」から放つ除去と、相互リンク状態の自軍に齎す効果破壊への耐性。












トロイメア・ケルベロス

リンク・効果モンスター
リンク2/地属性/悪魔族/攻1600
【リンクマーカー:上/左】
カード名が異なるモンスター2体
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがリンク召喚に成功した場合、手札を1枚捨て、
相手のメインモンスターゾーンの特殊召喚されたモンスター1体を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
この効果の発動時にこのカードが相互リンク状態だった場合、
さらに自分はデッキから1枚ドローできる。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
自分フィールドの相互リンク状態のモンスターは効果では破壊されない。








《フレイムズ・オブ・デストラクション》にて登場した新たな汎用「リンク」モンスターの1種。


汎用リンクモンスターが多くを占める「トロイメア」に属し、素材の指定も「トロイメア」リンクモンスターの殆どが共通するカード名の異なるモンスター2体から構築可能となります。


それぞれが異なるリンクマーカーを備える「トロイメア」に於いて、『トロイメア・ケルベロス』が備えるマーカーの向きは「上・左」


マーカーが下方向を示しておらず、ゆえに「エクストラモンスターゾーン」へ配した際はリンクとしての機能を果たすことがかないません。


基本的には「メインモンスターゾーン」へと配し、「エクストラモンスターゾーン」との相互リンクや「メインモンスターゾーン」内のマーカー領域拡大を図る形での運用となります。


「リンク」システムもさることながら、自身が所属するテーマである「トロイメア」が特に相互リンクを意識したデザインとなっており、その性質上円滑な相互リンク成立を促すす「トロイメア」リンクモンスターは全体的に扱いやすく、個々の備える能力についても申し分のない程の性能となっており、こと『トロイメア・ケルベロス』に関しても「メインモンスターゾーン」内でその特性が活きる汎用「リンク2」として、今後の活躍が大いに見込まれる1枚です。







リンク召喚時に放つは除去


(1):このカードがリンク召喚に成功した場合、手札を1枚捨て、
相手のメインモンスターゾーンの特殊召喚されたモンスター1体を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
この効果の発動時にこのカードが相互リンク状態だった場合、
さらに自分はデッキから1枚ドローできる。


「トロイメア」リンクが共通して備える、自身のリンク召喚時に手札を1枚捨てることで発動する能力と、その際相互リンク状態であれば1ドローを行い、コスト面の負担を軽減。
その後適用される効果に関しては各種「トロイメア」リンク毎に様々ですが、『トロイメア・ケルベロス』が行うのは「メインモンスターゾーン」内の特殊召喚されたモンスターに対する除去


カード名の異なるモンスター2体から成立する「リンク2」で、リンク召喚時に手札1枚を引き換えに、特殊召喚されたモンスターに対して除去を行える点は大変有用。


相互リンクである必要も、1ドローの放棄、即ちコストの捻出さえ行えるならば無視しても問題はない為、メインモンスターゾーン内特殊召喚されたモンスターに限定されるものの、素材指定の緩い「リンク2」から繰り出すことが出来る手軽な除去手段を備える汎用リンクモンスターとして、今後完全なる上位互換が現れない限りは、あらゆるシーンで重宝されていくのではないでしょうか。







また、「トロイメア」に属する利点として、下方向のマーカーを有する「リンク1」の『トロイメア・マーメイド』に変換し、マーカーの向きを単体でも変更できる他、それを以て『ファイアウォール・ドラゴン』の手札からモンスターを展開する
能力の起点としても有用です。




「リンク2」の『トロイメア・ケルベロス』を「リンク1」の『トロイメア・マーメイド』へ変換する行為は、一見「リンクマーカー」1つ分の損失を被りますが、『トロイメア・マーメイド』のリンク召喚時に発動可能な固有の能力さえ活用できれば、その損失を抑えつつ更なる展開への補助も見込め、「トロイメア」リンクモンスターである点は非常に大きな利である事が窺えます。


此度登場した汎用リンクモンスター群「トロイメア」。



これらを含め、頃来は汎用リンクの選択肢も順当に充実化が進行しており、複数の相互リンクを達成する事自体、展開手段さえある程度備えたテーマであれば容易に達成可能な域にまで至っています。
モンスターの多量展開が強固な「リンク」盤面形成に直結する昨今。
汎用リンクに分類され、それぞれが抜群の汎用能力を備える各種「トロイメア」リンクモンスターの可能性は計り知れません。







相互リンク状態のモンスターに与える効果破壊耐性


(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
自分フィールドの相互リンク状態のモンスターは効果では破壊されない。


「トロイメア」リンクモンスターのもう一つの特性として、一部を除き自分フィールドの相互リンク状態のモンスターに耐性を付与する「永続効果」を備えるものが複数存在し、「リンク」を用いた盤面形成時、傍に添えておく事で相互リンク成立への補助に留まらず、盤面の強度を堅実に高めてくれます。



「トロイメア」が齎す耐性にもいくつか選択肢がある中で、『トロイメア・ケルベロス』が付与するのは効果破壊への耐性
効果(1)によって相手モンスターへの除去を行う『トロイメア・ケルベロス』は、相互リンク状態の自軍のモンスターを破壊から守る役割も担う事ができます。


相互リンクが条件となる為、実質的に「リンク」モンスターに限定される能力ですが、昨今はありとあらゆるデッキが「リンク」を軸とした盤面を目指す傾向にあり、限定されたその能力も有効に働く機会は多いです。


また、リンク先のモンスターを身代わりに、効果破壊のみならず、戦闘破壊にも対応。
魔法・罠も含め、ありとあらゆるカードを破壊から守る事が可能な『プロキシー・ドラゴン』の存在もあり、「リンク」に寄りきらない盤面形成時など、用途によって使い分けていくことになりそうです。








『トロイメア・ケルベロス』の耐性付与によって、相互リンクを用いる盤面に於いて、もはや定番とも言える『トライゲート・ウィザード』や、「トロイメア」に属する「リンク4」である『トロイメア・グリフォン』など、フィールドに配しておく事で相手の行動に対して強い拘束力を発揮するリンクモンスターを陣する際に、『ブラック・ホール』等の全体除去によって発生し得る場の壊滅リスクの緩和が見込めます。




『トライゲート・ウィザード』が絡んでいる場合は、それを以て全体除去への対応も可能とされていますが、『トロイメア・ケルベロス』を添えることで、そうした除去手段に対しては、1ターンに1度と定められた無効化の能力を温存できる為、確実に展開手段として運用されるカード群や、破壊を介さない『拮抗勝負』等への対処に充てられる事から、従来の展開に添えるだけでも得られるメリットは非常に大きいでしょう。



効果(1)を加味した単体性能としても優れた「リンク2」、その上展開時の保険的役割も兼ねる事が可能と、攻守に渡り貴重な役割を担う。
これだけの性能を備え、リンク素材の指定も比較的緩く、その手軽さも相まって大変有用な「リンク」モンスターと言えるのではないでしょうか。







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