エレメントセイバー・ラパウィラ
効果モンスター星４/光属性/戦士族/攻 400/守2100
(1)：１ターンに１度、魔法・罠カードが発動した時、
手札から「エレメントセイバー」モンスター１体を墓地へ送って発動できる。
その発動を無効にし破壊する。
(2)：このカードが墓地に存在する場合、
１ターンに１度、属性を１つ宣言して発動できる。
墓地のこのカードはターン終了時まで宣言した属性になる。
2018年1月13日発売予定の新エキスパンション《フレイムズ・オブ・デストラクション》にて登場する新テーマ「エレメントセイバー」に属するモンスターの1枚。
元の属性に「光」を備える「エレメントセイバー」で、「DEF/2100」はテーマ内の下級モンスターとしては現状最高値。
これは「レベル4」モンスター全体で見ても悪くない数値です。
各種下級「エレメントセイバー」は固有の能力が「エレメントセイバー」または「霊神」に及ぶものも多く、「サーチ・墓地肥やし・蘇生・サルベージ・耐性付与」と一通りの役割をこなします。
一方で、速攻魔法カード『月の書』を彷彿とさせる妨害機能を備えた『エレメントセイバー・モーレフ』と、今回ご紹介する『エレメントセイバー・ラパウィラ』についてはその能力が「エレメントセイバー」または「霊神」に及ぶものでなく、共にフィールドに存在することで相手への妨害や牽制等の役割を担うモンスター。
「戦士族」モンスターを駆使して『聖騎士の追想 イゾルデ』『サモン・ソーサレス』等の展開補助を用い、盤面を形成するにあたり着地点据えることも可能な程の能力を有する「エレメントセイバー」は貴重な存在。
適切な運用が成せれば、有用な戦力として働くことでしょう。
受動的ながらも強力な『エレメントセイバー・ラパウィラ』の固有能力
《フレイムズ・オブ・デストラクション》にて登場する上記の下級「エレメントセイバー」が備える固有能力は、効能に差はあれど、その全てが能動的に発動を可能とする能力で「起動効果・誘発即時効果(フリーチェーン)」に分類されています。
当然発動に際した条件のクリアと手札コストを要しますが、基本的には自発的に能力の起動を行う事が可能なタイプのカードとなっています。
一方で、『エレメントセイバー・ラパウィラ』の備える固有の能力の場合はといえば。
(1)：１ターンに１度、魔法・罠カードが発動した時、
手札から「エレメントセイバー」モンスター１体を墓地へ送って発動できる。
その発動を無効にし破壊する。
この様に、自他を問いませんが「魔法・罠」の発動に対するタイミングにのみ、限られた誘発即時効果。
他の「エレメントセイバー」と比較して、非常に強力な魔法・罠への対抗手段となり、強力な展開に絡めることで、その布陣をより強固なモノへと推し進めます。
また、全ての「エレメントセイバー」へのアクセスと、ステータスの強化、加えてそれらの固有能力起動に際したコストをデッキからも賄う『霊神の聖殿』が成立すれば、ノーコストで毎ターン魔法・罠の無効化を成し、自身の有する比較的高い守備力を活かすことができます。
反面、高い守備力とは対極的に攻撃力は「ATK/ 400」と低く設定されており、何らかの手段を以て守備表示での運用を心がけなければなりません。
しかし、各種下級「エレメントセイバー」共通してが備える効果(2)。
(2)：このカードが墓地に存在する場合、
１ターンに１度、属性を１つ宣言して発動できる。
墓地のこのカードはターン終了時まで宣言した属性になる。
こちらの運用に際しては、コストを要する起動効果を用いる事で自分ターン中即座に墓地を肥やしつつ、「霊神」やそれに類する墓地の「属性」を参照するカード群のサポートを成す為、能動的にコストを支払えない『エレメントセイバー・ラパウィラ』はその点で展開自体への関与は間接的にも困難と言えます。
固有能力の性質上、最終盤面には積極的に添えておきたいカードですが、初動としては少々不安を抱くカードです。
とはいえ、「エレメントセイバー」には前述したコスト面の補助としても有用な万能サーチカード『霊神の聖殿』に加え、『エレメントセイバー・マカニ』によるサーチ、『エレメントセイバー・マロー』の墓地肥やし、『エレメントセイバー・ナル』を用いたサルベージ、極め付けは『エレメントセイバー・アイナ』による蘇生も可能と、採用枚数を抑えた場合でもアクセスや再利用と言った面への懸念は払拭できる程サポートは充実しています。
スタートカードとしては勝手が悪いものの、「エレメントセイバー」の強固な盤面形成へ堅実な貢献が見込めるであろう大変優秀なモンスターです。
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