2017年12月20日水曜日

リリース要員の蘇生から『聖騎士の追想イゾルデ』のコストまでこなす期待の「帝王」新規。『再臨の帝王』











再臨さいりん帝王ていおう

装備魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分の墓地の、攻撃力2400/守備力1000のモンスター
または攻撃力2800/守備力1000のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを効果を無効にして守備表示で特殊召喚し、このカードを装備する。
このカードがフィールドから離れた時にそのモンスターは破壊される。
(2):モンスターをアドバンス召喚する場合、装備モンスターは2体分のリリースにできる。








2018年1月13日発売予定の新エキスパンション《フレイムズ・オブ・デストラクション》にて登場する「帝王」の名を持つ「装備魔法」カード。



《ストラクチャーデッキR-真帝王降臨-》のリリース以降、従来の『黄泉ガエル』等のリリース要員となるカードを軸に、レベル5〜6の各種「帝」モンスターのアドバンス召喚を目指し、アドバンス召喚時に発揮する各種「帝」モンスターの能力を武器に着実なアドバンージの獲得を目指す「帝」から一新、「帝王」の名を冠する魔法・罠カードを駆使し、相手ターン中のアクションをも可能とするレベル8の「帝」を自在に操る「帝王」へと完全にシフトし、その当時環境を席巻した強力なデッキ群とも互角に渡り合ってきました。






使用するカードに変化はあれ、アドバンス召喚を以て「帝」モンスターの成立を目指す事には変わりなく、「帝王」が主流となった後も、《ストラクチャーデッキR-真帝王降臨-》に新規収録された「帝」の正統サポートとなる『天帝従騎イデア』から『冥帝従騎エイドス』をリクルートするパターンを始め、『SRベイゴマックス』『SRタケトンボーグ』を用いる「SR」ギミック、『ブリリアント・フュージョン』によって『ジャックス・ナイト』を獲得しつつ召喚権の増加を図るといったパターンや、『緊急テレポート』(当時は無制限)を用いた『超量士ブルーレイヤー』への円滑なアクセスと、それのサーチに対応し、自身の特殊召喚能力によりリリース要員としての運用から、「レベル5」である点を活かし『帝王の開岩』のトリガーとしても機能する『超量士レッドレイヤー』など、当時の「帝王」に於いて大車輪の活躍を見せた「超量」ギミック。







列挙したもの以外にも、数多のシナジーが見込めるギミックを取り入れ、『帝王の開岩』の安定した起動や「帝」モンスターのアドバンス召喚成立に努めてきた「帝王」。








直近では、未だ記憶に新しい《LINK VRAINS PACK》にて登場した『聖騎士の追想イゾルデ』によって、先にも挙げた『天帝従騎イデア』のリクルートが可能という事で一部では話題となっていました。



そんな『聖騎士の追想イゾルデ』と『天帝従騎イデア』のシナジー成立に欠かせないのが、リクルート対象のレベルと同数(同名カードは1枚まで)をコストとして墓地へ送る事となる「装備魔法」カード。


『天帝従騎イデア』はレベル1であるため、これに関して必須となる「装備魔法」は1種類。


その為、純粋な「帝王」サポートとして登場する『再臨の帝王』の採用で、同時に『聖騎士の追想イゾルデ』による『天帝従騎イデア』へのアクセスパターン成立にも大きく貢献。


単体の性能を鑑みても、今後の「帝王」を"担っていくのではないか"と期待を寄せてしまう。
そんな質の高さも窺える、貴重な「帝王」のサポートカードです。







墓地から「帝」を蘇生可能な"帝王"の名を冠する「装備魔法」


(1):自分の墓地の、攻撃力2400/守備力1000のモンスター
または攻撃力2800/守備力1000のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを効果を無効にして守備表示で特殊召喚し、このカードを装備する。
このカードがフィールドから離れた時にそのモンスターは破壊される。


発動時に墓地の「ATK/2800 DEF1000」「ATK/2400 DEF1000」。
各種「帝」と称されるモンスター群、またはそれと同等のステータスを有するモンスターを蘇生する「装備魔法」カード。




蘇生したモンスターは効果が無効となる上に守備表示で呼び出される為、即座に戦闘に参加しアドバンテージの獲得や戦闘ダメージには繋がりません。


しかし、「帝王」と名のついた魔法カードである『再臨の帝王』は『深怨の帝王』や『汎神の帝王』によってサーチが可能。



予てより、アドバンス召喚を軸とする都合上、リリース要員と「帝」モンスターを1セットと捉えて始動する【帝王】は、それらの噛み合いに寄るところが大きく、事故と隣り合わせなテーマとして広く知られています。







これまでにも『真源の帝王』や『真帝王領域』等を用い、「帝王」カードのみでリリース要員を確保するルートも存在しましたが、『真源の帝王』自体を墓地へ送る必要があり、その手段として有力な『汎神の帝王』はサーチの要でもある為、『真源の帝王』の獲得前に使用してしまうケースも頻発します。
その為、墓地へ置いておく必要が無く、「帝王」魔法カード始動の際にも、モンスターの蘇生により、リリース要員の確保が望める『再臨の帝王』の登場は「帝」にとって革新的な強化と言えます。




とは言え、『再臨の帝王』の発動に当たっては、墓地へ予め蘇生対象として該当するステータスを持ったモンスターを用意しておく必要があります。


これについて初動の段階では『トレード・イン』を用い、『天帝アイテール』や『冥帝エレボス』等を墓地へ落としつつドローブーストを図るなどの工夫を強いられることとなります。




しかし、『真源の帝王』と選り分けが可能となり、手札の状況に応じた初動のパターンの幅は確実に広がります。
この僅かなパターンの増加がデッキ自体の事故率軽減にも少しずつ繋がっていく事でしょう。


また、『再臨の帝王』に関しては、ただ蘇生するだけでなく、(2)により蘇生させたそのモンスターを2体分のリリース要員として運用可能な部分がその見込みを更に強くします。







蘇生したモンスターは2体分のリリースとして扱う


(2):モンスターをアドバンス召喚する場合、装備モンスターは2体分のリリースにできる。


『再臨の帝王』によって蘇生したモンスターは効果が無効となり守備表示での蘇生を強いられる為、基本的には何らかの素材として運用する事が主な用途となってきます。


そんな中でも「帝」の基本アクションとなるアドバンス召喚の為のリリースに際しては、1体で2体分のリリース、所謂ダブルコストモンスターとして扱う事が可能となります。


これは頃来の「帝王」が主に採用する「帝」モンスターが『天帝アイテール』『冥帝エレボス』と、「レベル8」の為アドバンス召喚に2体のリリースを要するものが軸に据えられる傾向にある事から、非常に大きな意味を持った副次効果と言えます。







切り返しもこなせる「帝王」の再浮上へ


数ある「帝王」カードの中でも図抜けた汎用性を有し、リリースを介した特殊な除去を可能とする『帝王の烈旋』。



このカードの存在から【帝王】は後手の切り返しに関して光るものがあります。
また、先攻時であっても『天帝アイテール』や『連撃の帝王』による相手ターン中のアドバンス召喚に『帝王の烈旋』を併用する事で、除去を兼ねたアドバンス召喚の成立。
加えて『天帝アイテール』ならば、『光帝クライス』をリクルートし、更なる除去を行う。
といった布陣は「帝王」の基本妨害として成り立つ程強力な除去手段とされています。





先攻の布陣、後手の切り返し、どちらを取っても【帝王】のポテンシャルは非常に高く、ある程度流行していた当時も欠点として挙げられていたのは"安定に欠く"という点が殆どで、デッキの性能について言及されることは少なかったと記憶しています。


また、【帝王】同様にアドバンス召喚を軸とするテーマである【真竜】の『真竜戦士イグニスH』や、【クリフォート】の『クリフォート・アーカイブ』『クリフォート・アセンブラ』『クリフォート・ゲノム』等も『再臨の帝王』によって蘇生可能なステータスとなっているため、【帝王】以外でも採用の余地はあるでしょうか。




とはいえ、前者は効果無効となる点。
後者はベースが「ペンデュラム」である為、基本的な運用では墓地に送られる機会が訪れない。
といったようにアンチシナジーとなる一面も併せ持ちます。
最大限効果を期待するならば、やはり【帝王】へ組み込む形が最適でしょう。


『再臨の帝王』の登場により『聖騎士の追想イゾルデ』を搭載した【帝王】もますます現実味を帯びてきます。
安定性向上の末、環境への進出も視野に入れ、再起を狙う【帝王】の今後に注目です。








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