リンクルベル
リンク・効果モンスターリンク2/地属性/天使族/攻1500
【リンクマーカー:左下/右下】
モンスター2体
このカードのリンク召喚は自分のEXデッキの枚数が相手よりも3枚以上多い場合にしか行えない。
《デュエリストフェスティバル2017 プロモーションパック》にて登場した新規の「リンク」モンスター。
配布当初は汎用「リンク2」、ひいては【リンクマーカー:左下/右下】を有するものはそう多くは存在せず、とはいえ各「属性」毎に登場するであろうと予想されている「リンク2」シリーズの存在から、判明当初時点で"寿命は短い"という印象を受けました。
加えて、自身の性質上
- 特殊なコンボを用いる
- そもそものスタートが"後手"で相手がEXデッキを消費している
これらが運用する上では前提となってくるため、ルール改訂を受けても尚「先攻絶対優位」と言っても過言ではない現在、実戦投入には些か不安の残るカードという評価は拭えず、寿命云々以前の問題を抱えているカードであることは確かです。
そんな『リンクルベル』の存在を更に脅かす恐れのあるブースターパック。
《LINK VRAINS PACK》
続々と判明する「テーマ強化」を謳った汎用性の高い「リンク」モンスター。
マーカーの向きもパッケージデザイン通り、「左下/右下」に向いているものが多数を占める可能性があります。
『リンクルベル』の長所である「リンク」素材に条件が設けられていない点についても、「属性」や「種族」等、縛り付きの「リンク」であったとして、それらの幅が広がる事に伴い、徐々にその価値も薄れていってしまいます。
しかし、現状希少な素材指定なしで【リンクマーカー:左下/右下】を備える『リンクルベル』。
その運用について、考えてみます。
重くのし掛かるデメリットの解消
『リンクルベル』の持つ唯一にして最大の欠点。
このカードのリンク召喚は自分のEXデッキの枚数が相手よりも3枚以上多い場合にしか行えない。
EXデッキを使用した相手の先攻展開を眺めた上でならば、如何なるデッキでも利用可能となります。
現環境でその行為はイコール"敗北"に直結するケース殆どですが、「壊獣」等の捲り要素を多く取り込んだデッキであれば、何ら工夫なしに汎用「リンク2」として扱う事もできるでしょうか。
しかし、どうせなら先攻でも活用したいのが「リンク」モンスターというもの。
となれば、前述したデメリットと向き合った上で運用していく事になります。
解消の案としては
※相手のEXが15と仮定
- 自分のEXデッキを18枚以上にする
- 相手のEXデッキを削る
といったものが主な解消法でしょうか。
1.については、ゲーム開始時にEXの枚数が15枚を超えることは不可能な為、ゲーム開始後に増量する事となります。
ルール上、フィールドから墓地へ行く代わりに表側でEXデッキの上に置く「Pモンスター」を利用し、『リンクルベル』召喚に必要な「EXデッキの枚数差」の調整を図るのがこのパターンの主な手法。
といっても、「3枚」の差を付ける事は「Pモンスター」を用いる際でもそう易々とクリアできるものではありません。
他の選択肢も豊富になりつつある現状で、貴重なEXの枠を割くとなれば、条件クリアの可能性が高いに越した事はありません。
となれば、「Pゾーン」の時点で自身を破壊する能力やそれに準ずるギミックを揃えたデッキが理想となります。
それに該当する中で代表的なものは【イグナイト】【メタルフォーゼ】辺りでしょう。
とはいえ、それぞれがEXデッキの条件を満たす事には長けるものの、モンスターを並べる点で言えば「ペンデュラム召喚」が前提となる場合が多く、EXに溜めたリソースまで使い切るためには「ペンデュラム召喚」前に『リンクルベル』を「リンク」召喚しなければならないため、総合的にはあまり良い噛み合わせではありません。
しかし、その点を妥協するならば、「リンク」の選択肢としての運用も十分視野に入ってきます。
同様の「Pモンスター」でも、『アストログラフ・マジシャン』や『クロノグラフ・マジシャン』等、EXデッキを肥やしながらモンスターを場に展開可能な「Pモンスター」や『慧眼の魔術師』『竜剣士ラスターP』『EMペンデュラム・マジシャン』等。
これらも『リンクルベル』成立に一枚噛んでくれる事でしょう。
『天空の虹彩』を用いた「オッドアイズ」ギミックも悪くありません。
この様に、「ペンデュラム」を扱うデッキに於いては、ある程度の役割を持つカードとして運用して行く事も可能となります。
《LINK VRAINS PACK》から目を背ければ。
2.相手のEXデッキを削る
自分のEXデッキの増量を図る手法とは真逆に、相手のEXを削る手法も取る事が出来ます。
少し前の【恐竜】環境を経験した方にはお馴染みの『真竜皇リトスアジムD』。
こちらの「地属性」2枚破壊時の効果を利用する事で、相手のEXデッキが3枚減少。
そうなれば即座に『リンクルベル』の召喚条件を満たす事が可能となります。
【恐竜】時代の様に『ベビケラサウルス』や『プチラノドン』を破壊した場合、自動的にフィールドにモンスターが2体揃います。
となれば御誂え向き。
まさに『リンクルベル』を出してくれと言わんばかりのアクションです。
他には、『轟雷帝ザボルグ』を用いる事でも、相手のEXデッキを削る事が可能。
しかし、こちらは自分のEXデッキを何らかの方法で補充しなければならないという問題があり、『貪欲な壺』や『ダイガスタ・エメラル』を用いるにしても少々手間がかかりすぎる上に、EXデッキの消費が激しいので現実味は薄いです。
制限カードに指定されている『PSYフレームロード・Ω』が健在であれば…
また、「天使族」という点を活かし、墓地に送られる事で『大天使クリスティア』の布石として、利用できます。
今後、ゲームの進行速度が低下する事で、もう少し、評価の上昇も見込めるかもしれませんが、現状有効活用するには特殊なプランを用いる他なく、折角備える汎用性を活かしきれません。
《LINK VRAINS PACK》の発売を控えている事もあり、今後も『リンクルベル』は自身の失脚に怯える事となりますので、この点を考慮したカードデザインを徹底して頂けると良いのですが…
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