2017年11月25日土曜日

屈強な「ヴェルズ」の新鋭『インヴェルズ・オリジン』












インヴェルズ・オリジン

リンク・効果モンスター
リンク2/光属性/悪魔族/攻2000
【リンクマーカー:上/下】
「ヴェルズ」モンスター×2
(1):このカードがEXモンスターゾーンに存在する限り、
お互いにEXデッキからメインモンスターゾーンに特殊召喚する場合、
このカードのリンク先にしか出せない。
(2):このカードのリンク先にモンスターが存在する場合、
このカードは相手の効果の対象にならず、戦闘・効果では破壊されない。
(3):1ターンに1度、フィールドのモンスターが戦闘・効果で破壊された時に発動できる。
その破壊されたモンスターの数まで、デッキからレベル4以下の「ヴェルズ」モンスターを守備表示で特殊召喚する。








《LINK VRAINS PACK》にて登場した「インヴェルズ」のリンクモンスター 。


名称は「インヴェルズ」となっているものの、素材の指定は


「ヴェルズ」モンスター×2


であり、基本的には「ヴェルズ」に属する「リンク」という認識で問題ないのでしょう。


『ヴェルズ・オピオン』を軸とし、高レベルモンスターの特殊召喚を封殺しつつ、『侵略の汎発感染』を用い、除去を跳ね除け、『侵略の侵喰感染』による後続確保を擁し、下級モンスターの高い攻撃力でライフを詰め切る。




所謂ハイビート系のデッキとして歩を進めてきた「ヴェルズ」へ新たに加わる「リンク」システム。
メインアタッカーとしては、魔法・罠への擬似的な耐性、後続確保と今尚申し分のない『ヴェルズ・オピオン』ですが、「リンク」の台頭により持ち味の特殊召喚封じの影響力が衰えていたため、その点について補強となる事が期待される1枚です。







抜け道ありの"EX封じ"


(1):このカードがEXモンスターゾーンに存在する限り、
お互いにEXデッキからメインモンスターゾーンに特殊召喚する場合、
このカードのリンク先にしか出せない。


自身が「EXモンスターゾーン」に存在する状況下で両プレイヤーに及ぶ、EXデッキから行う「メインモンスターゾーン」への特殊召喚アクションを制限する能力。


レベルを参照した拘束能力を備える『ヴェルズ・オピオン』では対応し得ない下級の「シンクロ」「エクシーズ」「リンク」といった部分への干渉が見込めるため、そこをカバーできるかのような能力ですが、テキストの通り当能力が及ぶのは「メインモンスターゾーン」への展開についてのみで、『インヴェルズ・オリジン』を配置した場合でも、相手は通常通りもう片方のEXモンスターゾーンを使用可能なうえ、『インヴェルズ・オリジン』自身の上方向に向いたマーカー部分も利用される形となるため、実のところは相手のEXデッキから展開可能なモンスターゾーンを広げています。


とはいえ、もう片方の「EXモンスターゾーン」にしても、『インヴェルズ・オリジン』の対面にしても、そこへ「リンク」モンスターを配置したところでその先の展開には繋がらない事から、「リンク」による陣地拡大についてはしっかりと阻止できます。


加えて、自身の効果(2)による強固な耐性も加えれば場持ちも良好な、EXデッキを用いる展開への抑制としてはある程度の算段もつきます。


(2):このカードのリンク先にモンスターが存在する場合、
このカードは相手の効果の対象にならず、戦闘・効果では破壊されない。


リンク先にモンスターさえ存在すれば相手の効果による「対象選択不可」、「戦闘・効果破壊耐性」と、まずまず強固なシステムモンスターとしての運用が期待できます。


ただし、自身のリンク先に『アカシック・マジシャン』をリンク召喚されると一発で解決されてしまう点は十分注意してプレイしなければなりません。








『インヴェルズ・オリジン』成立後、相手がEXデッキからモンスターを展開する際、『インヴェルズ・オリジン』のリンク先に配置してしまうと、当耐性により退ける事が困難となります。
しかし、もう一方のEXモンスターゾーンを利用する事でその耐性能力に影響を及ぼす事なく処理可能となるため、単騎での運用は得策ではありません。
『インヴェルズ・オリジン』を脅威として成り立たせるには、自ずからリンク先へモンスターを配しておく必要があります。
その際、「上・下」に向いた貴重なリンクマーカーを利用する訳ですからどうせならEXデッキからモンスターを配置しておきたいところ。
『ヴェルズ・オピオン』辺りを合わせて拘束範囲を広げるのも良いですが、「ヴェルズ」に於いて『インヴェルズ・オリジン』を擁立した後、『ヴェルズ・オピオン』まで到達するには「ヴェルズ」モンスターを計4体場に送り出す必要があります。
しかし、「ヴェルズ」というデッキ自体、そこまでの展開力を売りにしているタイプではないため、不可能ではありませんが一般的に「ヴェルズ」と称されるデッキタイプに於いては、非常に限定的な札が要求される事となります。


  • 『予想GUY』+『ヴェルズ・カストル』+『ヴェルズ・ケルキオン』

  • 『インヴェルズの魔細胞』+『ヴェルズ・カストル』+『ヴェルズ・ケルキオン』


といったような、「ヴェルズ」モンスターの特殊召喚手段に加えて、『ヴェルズ・カストル』『ヴェルズ・ケルキオン』を揃える事で、『インヴェルズ・オリジン』のリンク先に『ヴェルズ・オピオン』を配置する事も可能となります。




通常モンスターである『ヴェルズ・ヘリオロープ』が基本搭載される「ヴェルズ」に於いてはあらゆる展開に利用可能な『予想GUY』を採用する事で、こういった場の成立も見込めるでしょう。



また、同様の展開で『インヴェルズ・オリジン』のリンク先にもう1体『インヴェルズ・オリジン』を配する事で双方が強固な耐性を有した状態で運用する事も可能です。


その場合、『ブラック・ホール』や『激流葬』等の全体除去を損害無く放てる他、自身に備わった「フィールドのモンスターの破壊」をトリガーとした効果(3)の活用も見込めるようになります。








侵食するかのような「ヴェルズ」モンスターの供給


(3):1ターンに1度、フィールドのモンスターが戦闘・効果で破壊された時に発動できる。
その破壊されたモンスターの数まで、デッキからレベル4以下の「ヴェルズ」モンスターを守備表示で特殊召喚する。


フィールドのモンスターの戦闘・効果破壊をトリガーとし、デッキからレベル4以下の「ヴェルズ」モンスターを守備表示でリクルートする能力。
自分フィールドのモンスター。特に自身のリンク先に存在する、効果(2)の耐性を維持するに必要不可欠なモンスターの戦闘破壊等に対して、1ターンに1度迄は対応可能。


また、相手モンスターの破壊もトリガーとなるため、ハイビートの基本となる戦闘上のアドバンテージ獲得を助長させる事も見込めます。


効果の発動回数は1ターンに1度となっているものの、「破壊されたモンスターの数まで」リクルート可能であり、前述した『ブラック・ホール』『激流葬』等の全体除去を用いる事で複数体の「ヴェルズ」モンスターの供給も望めます。
『インヴェルズ・オリジン』自身の破壊耐性と合わせた全体除去を狙うのも手です。
リンク先に『励輝士 ヴェルズビュート』を展開し、戦線を維持しながら複数の「ヴェルズ」モンスターのリクルートと言った手段も視野には入るでしょうか。








リクルート先の筆頭候補としては、墓地から「ヴェルズ」モンスターを拾いつつ召喚回数を増す『ヴェルズ・ケルキオン』でしょうか。


『インヴェルズ・オリジン』のリンク素材として墓地へ送られたモンスターのみで効果の発動条件も満たせるため、墓地リソースの活用は非常に円滑化します。


『ヴェルズ・オランタ』『ヴェルズ・ザッハーク』『ヴェルズ・カイトス』等のリクルート後に除去として運用可能なカードも選択肢としては悪くありません。



『ヴェルズ・オランタ』『ヴェルズ・ザッハーク』に関しては『インヴェルズ・オリジン』のリクルート効果の起動のトリガーとしての活用も見込めるでしょうから、最小限の採用は視野に入ります。




かつては環境最前線でも活躍を見せてきた「ヴェルズ」。
『ヴェルズ・オピオン』の影響力低下に伴い、使用率は激減。
この度《LINK VRAINS PACK》の助力を受け、復活が望まれるテーマの1つです。








0 件のコメント:

コメントを投稿