2017年11月26日日曜日

『セフィラ・メタトロン』は「セフィラ」の強化枠…












セフィラ・メタトロン

リンク・効果モンスター
リンク3/光属性/幻竜族/攻2500
【リンクマーカー:左下/下/右下】
EXデッキから特殊召喚されたモンスター2体以上
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードのリンク先の、EXデッキから特殊召喚されたモンスターが
戦闘または相手の効果で破壊された場合に発動できる。
自分の墓地のモンスター及び自分のEXデッキの表側表示のPモンスターの中から、
モンスター1体を選んで手札に加える。
(2):このカード以外の、自分及び相手フィールドの
EXデッキから特殊召喚されたモンスターを1体ずつ対象として発動できる。
そのモンスター2体をエンドフェイズまで除外する。








《LINK VRAINS PACK》にて登場した「セフィラ」の新規「リンク」モンスター。


【SPYRAL】が席巻する現環境下でも健闘を見せる【セフィラ】に加わる「リンク」モンスターではあるものの、素材指定は


EXデッキから特殊召喚されたモンスター2体以上


と、「セフィラ」に限らず多くのデッキで運用自体は可能で、寧ろ「セフィラ」に於いて重要なポストを担う『智天の神聖龍セフィラ・トーラ・グラマトン』との相性はあまり芳しくありません。



『プロキシー・ドラゴン』『セキュリティ・ドラゴン』『LANフォリンクス』等の汎用「リンク2」、『リンク・スパイダー』『リンクリボー』等の指定の緩い「リンク1」、これらを経由する事で成立可能となっており、トークンは勿論、自身が「リンク2」で「レベル1」チューナーを呼び出せる『水晶機巧-ハリファイバー』等を用いれば難易度自体はそう高いものではありません。




加えて、自身が備える各能力も「墓地のモンスター」や「Pモンスター」「EXデッキ」に関するもので、比較的広範囲に及ぶものとなっており、「セフィラ」以外のデッキに於いても選択肢となるケースは十分にあり得ます。


強力な「リンク2」の収録が顕著な《LINK VRAINS PACK》に於ける貴重な「リンク3」枠。
リンクマーカー3つが全て自分フィールドに向いている点は「リンク」モンスターとして最低限評価できる部分と言えます。







広範囲に及ぶサルベージ


(1):このカードのリンク先の、EXデッキから特殊召喚されたモンスターが
戦闘または相手の効果で破壊された場合に発動できる。
自分の墓地のモンスター及び自分のEXデッキの表側表示のPモンスターの中から、
モンスター1体を選んで手札に加える。


自身のリンク先に存在する「EXデッキ」から特殊召喚されたモンスターの戦闘・相手の効果による破壊をトリガーとする墓地からモンスターのサルベージ又は「EXデッキ」の表側表示の「Pモンスター」の回収能力。


広範囲に及ぶサルベージ能力ですが、リンク先に「EXデッキ」から呼び出したモンスターを用意する必要がある上、「戦闘・相手の効果による破壊」という条件を満たすとなれば相手に依存する部分は拭いきれません。
自爆特攻に対応する事を加味しても少々骨が折れる条件と言えます。


自身の冠する名の通り「セフィラ」で運用するならば、EXデッキから継続的にモンスターを供給可能な「Pモンスター」を活かし、自爆特攻等も狙いやすいでしょうか。
そういった面では全体的に「Pモンスター」を扱う上では好相性と言えるかもしれません。


基本的にはリンク先の如何なるモンスターであっても、出どころが「EXデッキ」であれば、1ターンに1度のサルベージによる損失の軽減が図れるため、リンクマーカーが唯一活用可能な「EXモンスターゾーン」に配置する分には悪くない能力といって差し支えないでしょう。







「EXデッキ」から特殊召喚されたモンスターへの一時的な除去


(2):このカード以外の、自分及び相手フィールドの
EXデッキから特殊召喚されたモンスターを1体ずつ対象として発動できる。
そのモンスター2体をエンドフェイズまで除外する。


自身を除く、自分・相手フィールドのEXデッキから特殊召喚されたモンスターを1体ずつ対象とし、エンドフェイズまで除外する一過性の除去能力。


自身を対象に選択できない事で、単体での機能が見込めない点は効果(1)も含め共通の課題となります。


除去可能な範囲もEXデッキから特殊召喚されたモンスターに限定され、その上起動効果であるが為に相手ターン中の妨害としての運用も不可能となっており、少々勝手の悪さが目立ちます。
『源竜星-ボウテンコウ』等のフィールドから離れた際に効果を有するモンスターとの兼ね合いは良好となりますが、これも出どころが「EXデッキ」に限定される事で範囲が狭まります。








おまけに、併用するとなればそれなりの展開力が必要となり、大振りなアクションとなる事は必至。
一時的に退けたとしてもその期間は発動ターンのエンドフェイズ迄と、非常に短期的で、相手にターンが移ってしまえば何事もなく事が運びます。




「ペンデュラム」を扱うデッキが「EXモンスターゾーン」へ配置しておくにはマーカーに関しても、サルベージ効果に関しても及第点でしょう。
しかし、肝心の「セフィラ」とのシナジーが完璧とは言い難い点に加え、粗の目立つ効果(2)については現状優先される程の性能とはいえません。
「セフィラ」に関しては同《LINK VRAINS PACK》にて登場した『水晶機巧-ハリファイバー』『ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム』による強化が著しく、それと比較して見劣りしてしまう点は致し方ないでしょう。



せめて、『竜星の九支』や『セフィラの星戦』が効果(1)のトリガーとして利用できれば、もう少し扱いやすかったのかもしれませんが…中々に運用難易度の高い「リンク」モンスターというのが現時点での寸評となります。








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