2017年11月23日木曜日

『フレッシュマドルチェ・シスタルト』フレッシュな「マドルチェ」の強化は至って健全














フレッシュマドルチェ・シスタルト

リンク・効果モンスター
リンク2/地属性/天使族/攻1500
【リンクマーカー:左下/右下】
「マドルチェ」モンスター2体
(1):このカードのリンク先に「マドルチェ」モンスターが存在する限り、
自分フィールドの「マドルチェ」魔法・罠カードは効果の対象にならず、効果では破壊されない。
(2):フィールドのこのカードが戦闘・効果で破壊される場合、
代わりに自分の墓地の「マドルチェ」モンスター1体をデッキに戻す事ができる。









《LINK VRAINS PACK》への収録が決まった「マドルチェ」界の行く末を担う期待のホープ。


永続的効果を備える「マドルチェ」サポートを維持しつつ、それのトリガーともなり得る他、EXデッキからの展開に頼りがちな「マドルチェ」に於けるリンク先の確保まで兼任し、デッキ単位でシナジーが見込める点はやはり専用「リンク」の強み。汎用「リンク」ではそうそう成し得ません。


その分、素材の指定が


「マドルチェ」モンスター2体


と少々厳しく設定されています。
その他の《LINK VRAINS PACK》収録の新規「リンク」を鑑みても、完全に専用となる程の素材指定がなされているものは極少数。
とはいえ、それらは総じて効果自体も「テーマ」固有アクションの補助や、カード名を参照する為、厳しい素材指定もそうは影響しないようデザインされています。
緩いに越したことはないのでしょうが、結果的にきちんと当該テーマの強化に繋がってさえいれば特段言うこともありませんね。







「マドルチェ」魔法・罠カードへ付与する耐性


(1):このカードのリンク先に「マドルチェ」モンスターが存在する限り、
自分フィールドの「マドルチェ」魔法・罠カードは効果の対象にならず、効果では破壊されない。


自身のリンク先に「マドルチェ」モンスターが存在する事が前提となるものの、自分のコントロール下にある「マドルチェ」魔法・罠に対して「対象選択不可」「効果破壊耐性」と大方の魔法・罠に対して放たれるであろう除去手段を断ち切る事が可能となります。


維持する事でアドバンテージの獲得や複数枚の札を利用したアクションに際したコスト削減に通ずる『マドルチェ・シャトー』、展開補助を担う『マドルチェ・チケット』。



これらの維持は「マドルチェ」特有のモンスターがデッキに戻る性質を最大限活用する事にも繋がります。


その上で、課題となるのはリンク先の「マドルチェ」モンスターの維持でしょう。







『マドルチェ・エンジェリー』を用いてリクルートしたモンスターは戦闘破壊への耐性を持つため、『マドルチェ・チケット』とセットで場に敷いておけば維持状態のままターンが戻る可能性もある程度見込めるでしょうか。



『マドルチェ・ミィルフィーヤ』『マドルチェ・エンジェリー』を用いる事で『フレッシュマドルチェ・シスタルト』を立てつつ戦闘耐性持ちの『マドルチェ・ホーットケーキ』を用意する事が可能。



昨今の展開アクションにして、少々控え目ではありますが、【マドルチェ】ギミックのみである程度完結している点は大変よろしいのではないでしょうか。







自身の破壊を肩代わり


(2):フィールドのこのカードが戦闘・効果で破壊される場合、
代わりに自分の墓地の「マドルチェ」モンスター1体をデッキに戻す事ができる。


自身の戦闘・効果破壊を墓地の「マドルチェ」モンスターをデッキに戻す事で免れる効果(2)。


基本的には『フレッシュマドルチェ・シスタルト』のリンク召喚に使用した素材。「マドルチェ」モンスターが2体は墓地に存在する事になるので、何の気なしにも2回分の破壊耐性を有する形で運用できます。


効果(1)の性質上、「マドルチェ」魔法・罠との併用がメインとなるでしょうから、フィールドに「天使族」「マドルチェ」モンスターが存在する場合に本来"サーチ"となる処理を"リクルート"に変換する『マドルチェ・チケット』の条件を満たす上で、破壊耐性を有する点は大きな意味を持ちます。


また、破壊の代わりに墓地の「マドルチェ」モンスターをデッキに戻す処理も『マドルチェ・チケット』の条件をクリアできる他、『マドルチェ・シャトー』が発動されていれば、リンク素材として使用したモンスターをデッキに戻す代わりに手札へ回収していくことも可能。
これらを併用する事で「リンク」に使用した分のリソースを丸々リカバリできる上に、盤面の維持もある程度は期待できます。


しかし、『マドルチェ・シャトー』は発動タイミングを見誤ると墓地の「マドルチェ」モンスターの喪失に繋がり、『フレッシュマドルチェ・シスタルト』の耐性も消失します。







先に貼っておけば何ら問題無くアドバンテージを稼げるとはいえ、手放しではアンチシナジーを招きかねないという点は留意しておかねばなりません。


そういった面では「マドルチェ」の除去担当『クイーンマドルチェ・ティアラミス』との墓地リソース競合といったケースもあり得るでしょうから、そちらも意識したゲームメイクを心がける必要がありそうです。





《LINK VRAINS PACK》の新規「リンク」にしては少々控えめで、バランスのとれたカードデザイン。


従来の「マドルチェ」を活かす添え物として、非常に健全な強化具合となっています。









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