魔導契約の扉
通常魔法(1):自分の手札から魔法カード1枚を選んで相手の手札に加える。
その後、自分のデッキからレベル7・8の闇属性モンスター1体を自分の手札に加える。
《劇場版 遊戯王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS MOVIE PACK》にて収録された「闇属性」上級モンスターへのアプローチを仕掛ける通常魔法カード。
収録パック名の通り、「劇場版 遊戯王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS」作中で使用されたカードの1枚。
主人公「武藤遊戯」が使用しました。
OCGでは
自分の手札から魔法カード1枚を選んで相手の手札に加える。
という部分のリスクが顕著となり、採用に至るケースは極めて稀なカードで、折角の広範囲に及ぶサーチを活かす事もそうは叶いませんでした。
しかし、発売当初には存在しなかった新システム「リンク」の導入により、その価値を大きく引き上げた渦中のカード『トーチ・ゴーレム』。
こちらへのアクセスが可能ということで『魔導契約の扉』の評価も徐々に見直されつつあります。
はたして「リンク」の申し子とも言える『トーチ・ゴーレム』の流行に乗る事が出来るのか。
現実的に無理のない運用は可能なのか。
思案していきます。
『トーチ・ゴーレム』によるリターンの見込みは十分。
問題は…
『魔導契約の扉』のサーチ先筆頭となる『トーチ・ゴーレム』。
その性能は確かな物で、『トーチ・ゴーレム』1枚から生み出される「リンク」マーカーの数は「8」以上。
『ファイアウォール・ドラゴン』2体+α
『トーチ・ゴーレム』の性質上、召喚権を食われるものの、『ファイアウォール・ドラゴン』を用いる事で手札のモンスターを場に送り出す事は容易で、それを利用し大量展開、場合によっては無限ループ達成のサポートまで手がけます。
現在、高いパワーを有する『トーチ・ゴーレム』は、"重い"『魔導契約の扉』のデメリットである
自分の手札から魔法カード1枚を選んで相手の手札に加える。
この行動に見合うリターンを得られる要素を十分に備えているといっても過言ではありません。
そうなってくると『トーチ・ゴーレム』を採用するうえでカサ増しとして『魔導契約の扉』という選択肢にも十分に検討の余地が生まれます。
しかしその際に引っかかる、上記のデメリットに於けるもう一つの根本的な障害。
自分の手札から魔法カード1枚
『魔導契約の扉』を運用するうえでは、この条件を安定的に満たす必要性が生じる為、必然的に「魔法カード」を多く採用する他ありません。
とはいえ、妨害に関しても「手札誘発」に頼りがちな昨今のデッキ事情が影響し、この条件を満たせるデッキは限られてきます。
メインのスロットを圧迫する事となりますが、『チキンレース』や『成金ゴブリン』と言った手札交換カードを多数採用する事でこの点の解消は見込めます。
デッキ次第では『強欲で貪欲な壺』の選択肢もあります。
しかし、『魔導契約の扉』で相手に送りつける事を考慮した場合、手札交換カードは相手にとっても有益なカードとなってしまいます。
そういった面を解消するならば、やはりテーマ単位でアクセス率の高い専用「魔法カード」を有するデッキが好ましいです。
【インフェルノイド】や【堕天使】、条件としては【SPYRAL】も当てはまりますが、こちらは使用率が異常なまでに高く、ミラーマッチに於いては手札交換カードにも劣る程相手に有益なカードを与える可能性があります。
リターンは見込めども安定した運用には少々"難あり"といったところでしょう。
その他の『トーチ・ゴーレム』のサーチ手段
『トーチ・ゴーレム』へのアクセス手段として再考されている『魔導契約の扉』。
しかし、『トーチ・ゴーレム』をサーチする手段で言えば、他にも実用的な候補が存在します。
『黒き森のウィッチ』
『魔犬オクトロス』
しかし、これらはモンスターで、一度場に送り出す必要があり、『トーチ・ゴーレム』の通常召喚権使用不可とする制約とはミスマッチとなります。
その点、魔法カードであるが故に何ら不安のない『魔導契約の扉』最大の利点となる訳ですね。
とはいえこちらも無策と言うわけではありません。
場を介する必要のある『黒き森のウィッチ』『魔犬オクトロス』も、「ペンデュラム」召喚を用いる事でその召喚権問題も解消可能。
【メタルフォーゼ】ならば、単体で場に送り出したこれらを破壊するまでやってのけるシナジーを魅せます。
他のモンスターと同時に「ペンデュラム」できればそのまま「リンク」召喚を介して『トーチ・ゴーレム』のサーチも成せます。
また、双方が闇属性である為、『覇王眷竜ダークヴルム』を起点とする「覇王門」ギミックとの兼ね合いも悪くありません。
こうしたシナジーを発揮するカード群を寄せ集めた「リンク」【スタンダード】なるデッキを構築するのも面白いかもしれませんね。
凶悪なカードとして名を馳せつつある『トーチ・ゴーレム』。
サブギミックとして出なく、たまにはメインに据えてみるのもまた一興。
折角の豊富なサーチ手段ですから利用しない手はありません。
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