禁止令
永続魔法カード名を1つ宣言して発動する。
このカードがフィールド上に存在する限り、
宣言されたカードをプレイする事はできない。
このカードの効果が適用される前からフィールド上に存在するカードには
このカードの効果は適用されない。
来日から半月足らず、既に環境を席巻する域にまで達している【SPYRAL】。
1強とも囁かれる現環境のメタ事情に僅かばかり進展があったようなので、ピックアップします。
サイドデッキに搭載された『禁止令』
つい先日、サイドデッキに『禁止令』を搭載した【HERO】のリストを目にしました。数年前までは、時折サイドカードとして採用の見られた『禁止令』ですが、先攻超展開が当たり前となった昨今の環境では、採択されるケースは減少の一途。
元より採用率が高い部類ではなかった事もあり、候補にすら挙がらない環境も多々ありました。
しかし、ここへきて再び目を向けられた『禁止令』。
裁定について『ポールポジション』程ではありませんが、それなりにややこしい部分もあるため、詳しくは「遊戯王wiki」さんへ…
さて、ここからが本題となります。
先攻展開を得意分野とする【SPYRAL】に対し、『禁止令』を採用する事でどういったメリットが得られるのか、何を抑制できるのか。
気になる環境の推移についても交えながら、考えていきます。
対【SPYRAL】に於ける『禁止令』の効力。
まず念頭に置いておくべきは、『禁止令』は「永続魔法」であり、その効果も相まって、先攻前提カードである事はまず間違いありません。
おそらくサイド後の先攻時に有用と考えての採用となっています。
後手に関しては、これまでの見解同様に、「手札誘発」を用いた「先攻展開の抑止」が基本となっていきます。
この後手の部分も何かしらの代替案を模索していますが、そうそう出てくるものでもありませんね。
いくつか代案を挙げて、試行してはいますが、現状を打開する程の妙案とはいきません。
さて、少し逸れましたが『禁止令』の話に戻します。
まず『禁止令』自体は、ほぼ全てのデッキに対して、強弱の度合いはあれど、有効に働くケースが殆どです。
それもそのはず、カード名を宣言する事でそのカードを縛り付けることが可能な『禁止令』は如何なるデッキのキーパーツをも拘束する万能ツールとなります。
とはいえ、強弱様々、今回フォーカスするのは対【SPYRAL】。
この対【SPYRAL】に於ける【HERO】の扱う『禁止令』プラン。
これがなかなかに素晴らしいもので、対【SPYRAL】に於いて【HERO】側が苦とする要素を非常に手広くカバーしてくれます。
では実際にどういった部分が補えるのか。
まず、宣言する「カード名」ですが、
『SPYRAL-ダンディ』です。
これにより、通常、永続プランに対して一部を除き一定の耐性を持ったテーマである【SPYRAL】。その要因は『SPYRAL-ダンディ』に寄るところが大きく、そこを封じる事で、『禁止令』という永続プランの死守に努めます。
そして、『SPYRAL-ダンディ』と宣言する事により、カード名を『SPYRAL-ダンディ』として扱うカード群にも『禁止令』の効果が及びます。
そう、国産の新規であり【SPYRAL】の核、『SPYRAL-ザ・ダブルヘリックス』を封じる事にも繋がるのです。
実際、『SPYRAL-ザ・ダブルヘリックス』は【SPYRAL】に於いてほぼ全ての展開パターンに絡み、これを失う事で大打撃を与えられるという事は『浮幽さくら』の流行具合からも窺い知ることができます。
そして、対【HERO】に於ける【SPYRAL】の生命線。
『M・HERO ダーク・ロウ』への解答として採用の多く見られる『SPYRAL-タフネス』。
こちらも本来利点であるはずの『SPYRAL-ダンディ』として扱う能力が災いし、『禁止令』による拘束の対象となります。
この様に、対【SPYRAL】に於いて非常に強力な拘束を強いることが可能で、且つ、他の永続プランを併用する際のサポートとしても優秀。
先貼りが前提とはいえ、『SPYRAL-ダンディ』『SPYRAL-タフネス』さらには要となる『SPYRAL-ザ・ダブルヘリックス』。
基本ギミックから、対【HERO】に有効な除去能力を備えたモンスター、展開の軸、これらを封殺する事で優位なゲーム運びへの助けとなります。
サイドカードとして非常に優秀なカードですね。画期的なプランと言えます。
今後は環境全体で目にする機会の増えていく可能性もあるプランですから、【SPYRAL】側はこれまで以上にしっかりとした永続メタを用意していく必要がありそうです。
対【SPYRAL】『禁止令』が有効!?進展するメタ事情に密着! https://t.co/a96RTvYKQh
— mashcat@Yu-Gi-Oh! (@yugi_kenja) September 21, 2017
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