2017年6月24日土曜日

『カード・ブレイカー』新たな可能性へ…












ヘテムル
提携

カード・ブレイカー

効果モンスター
星2/光属性/戦士族/攻 100/守 900
このカードは通常召喚できない。
自分の魔法&罠カードゾーンに存在するカード1枚を
墓地へ送った場合に表側攻撃表示で特殊召喚する事ができる。






登場から約7年

遡る事約7年前。
【5D's】
第6期、第8弾(最終)
「TSHD」収録
(THE SHINING DARKNESS)

発売日は2010年2月20日(wikiより)

シンクロの補助としての運用も可能な特殊召喚カードですが、条件である「魔法・罠ゾーン」のカードを墓地に送る事がメリットとして扱えず、率先して使用される事は少なかったです。

「戦士族」「レベル2」「攻撃力500以下」とステータスには恵まれているものの、やはり通常召喚不可能という点が足を引っ張ったのかもしれないですね。

『ボルト・ヘッジホッグ』を始め、数多のライバルたちに追いやられ続けた挙句、さらに追い討ちをかけるかのごとく、後に『ドッペル・ウォリアー』なるものまで登場。
シンクロ素材として使用する事でトークンを生成し、連続したシンクロ召喚の補助として活躍。
完全にお株を取られることとなってしまいました。

しかし!
長い年月を経て、密かに注目が集まっているカードの仲間入りを果たした事は皆さんご存知でしょう!
何せ魔法・罠を墓地に送る行為がメリットとなるデッキが増えていますからね!

【メタルフォーゼ】と好相性


「魔法・罠を墓地に送る」と聞いて真っ先に浮かぶのはご存知【メタルフォーゼ】
『メタルフォーゼ・コンビネーション』を用いてスケールを揃える戦術をとりつつ、ペンデュラムというシステムの汎用性から、様々なテーマとの混合デッキが生み出されてきました。

中でも、ここ最近は【真竜】を用いて即座に『メタルフォーゼ・コンビネーション』を墓地に送り、【真竜】パーツを集めながらスケールを揃え、P召喚にてリリース要員を確保する戦術が主流となってきました。
しかし、その核とも言える『ドラゴニックD』『真竜剣皇マスターP』の規制に伴い、【真竜】要素に頼り切った構築を取り辛くなった事は間違いありません。

『真竜拳士ダイナマイトK』『真竜皇の復活』『真竜の黙示録』等を採用し、『メタルフォーゼコンビネーション』を墓地に送りつつ妨害を獲得する要素は残されていますが、以前程のパワーは期待できず、スロットも大幅に取り、安定感も以前とは比べものになりません。

『メタルフォーゼ・コンビネーション』を即機能させるという点では、一時期採用されていた事もある『オオアリクイクイアリ』があります。
しかし、2枚墓地に送る必要があり、手軽とは言い難く、少々大振りです。

それに比べ『カード・ブレイカー』
こちらは、3枠(『増援』込みならば4枠)とコンパクトに収まり、墓地に送るコストは1枚と手軽。
リンクの媒体としての運用に期待を寄せつつ、【メタルフォーゼ】お得意の融合等、パワーは落ちつつも堅実な動きが実現できます。
そうする事で、節約した枠をメタカードに割くこともできますし、他のテーマと混ぜる際も自由枠が多いに越した事はありません。
【メタルフォーゼ】の新たなお供として期待の高まるカードですね!
しかし…これよりもさらに好相性テーマが存在します。
私がつい先日見かけたリストに採用されていたもので…
【メタルフォーゼ】『カード・ブレイカー』と共に添えられていたのは…







【ABCユニオン】


基本的に召喚権を利用する【ABCユニオン】の欠点である攻め手の少なさをペンデュラムで補う事ができ、尚且つどちらのギミックとも噛み合う『カード・ブレイカー』を潤滑油として機能させる事ができます。

【メタルフォーゼ】の破壊効果とも相性がいい事もあり、非常にシナジー効果の高いデッキです。

ご存知の方も多いと思われますが。
『ユニオン格納庫』+『カード・ブレイカー』で『ABC -ドラゴン・バスター』降臨です。
あの絶望が再び…

更には、【メタルフォーゼ】を採用する事で、『盆回し』発動の際相手に送るフィールド魔法として『チキンレース』を採用する事ができ、スケールをサーチする事が可能な『セフィラの神託』も無理なく採用できます。
この利点は大変重要で、準制限となった『テラ・フォーミング』の穴をしっかりと補う事ができていますね。


改訂により弱体化した部分を広くカバーし得る『カード・ブレイカー』
今後構築の自由度も増し、大会の結果等を拝見するのがますます楽しみになってきますね!

その他利用法

『簡易融合』
『サウザンド・アイズ・サクリファイス』
少し前から解禁されているものの、除去や耐性を持ったモンスターが多く存在し、採用までには至っていない現状。

リンク導入前ならば、『カード・ブレイカー』と合わせた所で何の意味もなすことができませんでしたが、現在のルールならば「リンク2」のモンスターをリンク召喚する事ができます。

類似効果を持つ『メタルフォーゼ・アルカエスト』を用いた場合も同様の展開を行う事ができますが、モンスターを装備するタイミングが相手ターンのみであるため、即効性にはかけてしまいます。
現状、使用する機会は少ないかと思われますが、いつしか活きる日も…

その他には、【甲虫装機】に組み込むことでも有効的に働くかもしれません。
以前より存在する
【メタルフォーゼ】+【甲虫装機】
の幅を広げてくれる可能性を秘めており、環境次第では一端を担う事も…

様々なデッキに投入可能な可能性を秘めた1枚!
それもこれもレベルを合わせる事もチューナーである必要もない、「リンク召喚」さまさまです。


最後に


長らく陽の目を見ることの無かったカードにも突然チャンスが巡ってくる事がありますから、デッキ構築の際は広い視野で様々なカードに目を向けていきたいですね!
先駆者となるには膨大な知識が必要となってきます。

“閃く”
そのタイミングまで…尽力するほかありません。


ヘテムル 提携