2018年1月7日日曜日

【遊戯王】『エレメントセイバー・ナル』基本のサルベージに加え状況次第では擬似サーチャーとしての運用も













エレメントセイバー・ナル

効果モンスター
星3/水属性/戦士族/攻1500/守1000
(1):1ターンに1度、手札から「エレメントセイバー」モンスター1体を墓地へ送り、
自分の墓地の、「エレメントセイバー・ナル」以外の「エレメントセイバー」モンスターまたは「霊神」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを手札に加える。
(2):このカードが墓地に存在する場合、
1ターンに1度、属性を1つ宣言して発動できる。
墓地のこのカードはターン終了時まで宣言した属性になる。









2018年1月13日発売予定の新エキスパンション《フレイムズ・オブ・デストラクション》にて登場する新テーマ「エレメントセイバー」に属するモンスターの1枚。



『エレメントセイバー・アイナ』の項でも挙げていますが、「戦士族」が主体となる「エレメントセイバー」に属する下級モンスターである為、基本的には『増援』や『聖騎士の追想 イゾルデ』など、「戦士族」括りのサポートカードからもサーチやリクルートが可能で、アプローチ手段には大変恵まれたテーマです。









また、「エレメントセイバー」のテーマ内にも『霊神の聖殿』『エレメントセイバー・マカニ』と、アプローチに関する備えがあり、そういった部分への不安はありません。


エレメントセイバー・マカニ


効果モンスター
星2/風属性/戦士族/攻1300/守1200
(1):1ターンに1度、手札から「エレメントセイバー」モンスター1体を墓地へ送って発動できる。
デッキから「エレメントセイバー・マカニ」以外の「エレメントセイバー」モンスター
または「霊神」モンスター1体を手札に加える。
(2):このカードが墓地に存在する場合、
1ターンに1度、属性を1つ宣言して発動できる。
墓地のこのカードはターン終了時まで宣言した属性になる。








属性に深く関連した特殊召喚方法を有する「霊神」や、その他墓地に存在するモンスターの属性に関わる効果を備えたカード全般のサポートを担い、その恩恵を受けることが出来るテーマ。「エレメントセイバー」に属する下級モンスター達は、現在判明している限り、それぞれが有する元々の属性はばらけており、その中で『エレメントセイバー・ナル』が備える素の属性は「水」。







また、「エレメントセイバー」の特色の一つとしては、デッキ・手札・フィールドでは元々の属性が有効となるものの、各種下級「エレメントセイバー」はその特性として、墓地に存在する際に自身の属性を任意のものに変更する能力で、墓地のモンスターに及ぶ全属性サポートの恩恵を受けることが可能となる点が挙げられます。


(2):このカードが墓地に存在する場合、
1ターンに1度、属性を1つ宣言して発動できる。
墓地のこのカードはターン終了時まで宣言した属性になる。


『エレメントセイバー・ナル』自身は、そのままでも「水属性」「ATK/1500」となっており、「水属性」の利点とも言えるリソースのリカバリに長けた魔法カード、『サルベージ』に対応。



「エレメントセイバー」においては、そのほかの属性を有する下級「エレメントセイバー」モンスターであっても、ステータス値が「ATK/1500」以下であれば、特性の一つである属性の変更能力を用いる事で『サルベージ』の回収対象として扱えるようになる為、採用も十分に検討出来る域にあります。


また、素の属性が「水属性」である『エレメントセイバー・ナル』が有する固有能力に関して、『サルベージ』のそれには及ばずとも、それを連想させるかの様な墓地の「エレメントセイバー」「霊神」を対象としたモンスターの回収を成す能力となっています。







(1):1ターンに1度、手札から「エレメントセイバー」モンスター1体を墓地へ送り、
自分の墓地の、「エレメントセイバー・ナル」以外の「エレメントセイバー」モンスターまたは「霊神」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを手札に加える。


下級「エレメントセイバー」の固有能力に共通(当記事の公開時点では)した手札から「エレメントセイバー」モンスター1体を墓地へ送りとのコストを要する能力。
先述した様に「水属性」の『エレメントセイバー・ナル』が備える固有能力は、墓地の「エレメントセイバー」モンスター、「霊神」を対象としてサルベージを行う能力。


基本的には手札の「エレメントセイバー」モンスターを墓地の「エレメントセイバー」、「霊神」と入れ替えるに留まり、単体でアドバンテージを稼ぎ出す事は難しいでしょう。
状況に応じてそれらの再利用を図るにしても、『エレメントセイバー・アイナ』の蘇生により、直接場に展開してしまう方が効率的と言えるでしょう。


「霊神」に関しても、一旦正規の手順を踏んだものであれば『エレメントセイバー・アイナ』で蘇生し、即座に能力の起動まで漕ぎ着けます。


しかし、『エレメントセイバー・アイナ』で「霊神」を蘇生する場合は、先にも述べた通り一度は正規の手順で特殊召喚を行う必要があるため、そのほかの方法で墓地に送られた「霊神」の再利用を図る際には、どう足掻いても『エレメントセイバー・ナル』等のサルベージを用いる事となります。







単体では少々扱いの難しいカードではありますが、他の「エレメントセイバー」モンスター同様『霊神の聖殿』との併用時に適用される「エレメントセイバー」の効果起動に際したコストの軽減効果により、デッキからもコストを支払う事が可能となる点を利用した場合、ルール上課せられる"発動条件"(予め墓地に対象となるモンスターを要する)を満たす必要はあるものの『エレメントセイバー・ナル』のサルベージ能力を擬似的なサーチとして運用可能となり、後続の確保や、フィールドの「エレメントセイバー」及び「霊神」へ強固な耐性を付与する『エレメントセイバー・ウィラード』の成立にも一役買います。


エレメントセイバー・ウィラード


効果モンスター
星6/光属性/戦士族/攻2400/守2100
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):手札から他のモンスター2体を墓地へ送って発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
このカードの(1)の効果を発動するために墓地へ送った「エレメントセイバー」モンスターの元々の属性によって、
自分フィールドの「エレメントセイバー」モンスター及び「霊神」モンスターに以下の効果を適用する。
●地または風:戦闘では破壊されない。
●水または炎:効果では破壊されない。
●光または闇:相手の効果の対象にならない。


ですが、『霊神の聖殿』のコスト軽減は1ターンに1度と定められている為、サーチ後即座に『エレメントセイバー・ウィラード』を成立させる場合は正規の手段を取る事となり、なかなかに重いコストを支払う羽目になります。
それでも『エレメントセイバー・ウィラード』の早期成立が有効と判断できる状況であれば、先に挙げた『サルベージ』等で損失を補いつつ、積極的にトライしてみても良いでしょう。







まとめ


限定的ながらも『霊神の聖殿』との併用で擬似的なサーチを成し得る点は悪い効果ではありません。
しかし、同等のコストを以て、単体でもサーチを成す『エレメントセイバー・マカニ』の存在を考慮すると、『霊神の聖殿』との併用が絶対なことに加え、予め墓地に対象となるモンスターを用意しなければならない点など、所々粗が目立ちます。


一方、打点の面では僅かに『エレメントセイバー・ナル』が優っており、軸として据えるには少々安定感に欠くものの、『霊神の聖殿』のサーチ先として少数採用し、選択肢を広く取る目的であれば悪くありません。


サルベージを主な役割として据え、条件が整った際は擬似的なサーチャーとしての運用も視野に、控え目ながらも堅実な「エレメントセイバー」モンスターとなっています。









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