いよいよ発売目前に迫った《LINK VRAINS PACK》。
現在判明している限りでも非凡な性能を備えた新規「リンク」が多数判明しており、一極化が嘆かれている現環境の打開にも期待がかかります。
そんな中でもトップクラスの注目度を誇る新規のリンクモンスターである『水晶機巧-ハリファイバー』。
水晶機巧-ハリファイバー
リンク・効果モンスター
リンク2/水属性/機械族/攻1500
【リンクマーカー:左下/右下】
チューナー1体以上を含むモンスター2体
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがリンク召喚に成功した場合に発動できる。
手札・デッキからレベル3以下のチューナー1体を守備表示で特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターは、このターン効果を発動できない。
(2):相手のメインフェイズ及びバトルフェイズにフィールドのこのカードを除外して発動できる。
EXデッキからSモンスターのチューナー1体をS召喚扱いで特殊召喚する。
「チューナー」モンスターを含む2体のモンスターから成り、リンク召喚時には手札・デッキからレベル3以下の「チューナー」を呼び出し、更には相手ターンのメインフェイズ・バトルフェイズ時に自身を「Sチューナー」に変換可能と、傑出したチューナーへのアプローチ力に加え相手ターン中の妨害としての役割も担う、現存の「リンク」モンスター中トップレベルの性能と言っても過言では無いでしょう。
そんな『水晶機巧-ハリファイバー』の成立に欠かせない「チューナー」モンスターの供給。
挙げ始めたらキリがない程存在する「チューナー」モンスターの供給手段ですが、今回はその中でも汎用性に優れ、様々なデッキが搭載し得るであろう高い性能、柔軟性を備える『簡易融合』をピックアップ。
簡易融合
通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):1000LPを払って発動できる。
レベル5以下の融合モンスター1体を
融合召喚扱いとしてEXデッキから特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターは攻撃できず、
エンドフェイズに破壊される。
1000LPをコストにレベル5以下の融合モンスターを本来必要となる融合素材の項目を無視して融合召喚する『簡易融合』。
『サウザンド・アイズ・サクリファイス』や『旧神ノーデン』(禁止)等の呼び出すだけで役目を果たす強力な融合モンスターへの手軽なアプローチ手段としてだけでなく、「シンクロ」「エクシーズ」の素材用にレベル調整や特定の「種族」「属性」を持ったモンスターの供給手段として、数々の役割を担ってきた『簡易融合』。通称カップ麺。
《デュエリストパック-レジェンドデュエリスト編2-》収録の『ミレニアム・アイズ・サクリファイス』登場を受け、場合によっては『幽鬼うさぎ』『灰流うらら』等の手札誘発への牽制をこなすまでのユーティリティっぷり。
「リンク」の台頭により、「融合」モンスターの枠をEXデッキに設ける事が難しい現状ではありますが、少数精鋭に絞れば十分採用の余地はあり、それに"足る"性能を持ち合わせているカードです。
そんな、現時点でも十分評価に値する『簡易融合』ですが《LINK VRAINS PACK》『水晶機巧-ハリファイバー』他新規の強力な「リンク」モンスターの登場が、『簡易融合』の価値をさらなる高みへと押し上げます。
「SPYRAL」と共に来日した「チューナー」の存在
現在の「SPYRAL」環境を招くきっかけとなった、海外先行カードを収録したエキスパンション《エクストラパック2017》。
「SPYRAL」が「リンク」に完全対応した上で来日を果たしてしまった曰く付きの同弾にて登場した『テセウスの魔棲物』によって『簡易融合』は「チューナー」モンスターを呼び出す事が可能となりました。
テセウスの魔棲物
融合・チューナーモンスター
星5/水属性/アンデット族/攻2200/守1800
チューナー×2
『簡易融合』の上限一杯となる「レベル5」の貴重な「チューナー」モンスターで、更には「水属性」に属した「アンデット族」というのもたいへん希少な存在となっており、効果を持たない「融合」モンスターとしては驚異的な希少価値を有します。
これにより、『簡易融合』は「チューナー」の供給にも対応し「シンクロ」の補助から、新ルールに淘汰されてしまった『アルティマヤ・ツィオルキン』の成立、『水晶機巧-ハリファイバー』に至るまで、その役割の幅を拡大する事となりました。
また、『水晶機巧-ハリファイバー』だけでなく「レベル3」モンスターを素材とする『彼岸の黒天使 ケルビーニ』、「魔法使い族」を素材とする『魔導原典 クロウリー』等、専用の融合体の採用が必須ではありますが、『簡易融合』を羽翼に据える事でそれぞれの成立を助ける事が期待出来るものも多くあります。
これは長きに渡るカードプールの蓄積によって培われた『簡易融合』の柔軟性に加え、最新の「リンク」システムが誇る既存のカード群との高い親和性が如実に表れた結果といえます。
新システムに対して常に高い順応性を見せる『簡易融合』。
《LINK VRAINS PACK》発売後はこれまで以上、深部にまで適応してくれる事でしょう。
0 件のコメント:
コメントを投稿