2017年10月13日金曜日

『星遺物-『星盾』』はどう扱うべきなのか。




星遺物せいいぶつ-『星盾せいじゅん

効果モンスター
星6/闇属性/機械族/攻 0/守3000
このカード名の(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードはモンスターゾーンに存在する限り、 EXデッキから特殊召喚されたモンスターが発動した効果を受けない。
(2):このカードと同じ縦列の自分の「星遺物」カードは相手の効果の対象にならず、 相手の効果では破壊されない。
(3):このカードが墓地に存在する場合、 自分・相手のスタンバイフェイズに1000LPを払って発動できる。
このカードを墓地から特殊召喚する。
その後、相手は自身の手札・墓地からモンスター1体を選んで特殊召喚できる。






《エクストリーム・フォース》収録の新たな「星遺物」モンスター。



「盾」の名の通り、「DEF 3000」と高い守備力を誇る反面、「ATK 0」と攻撃面の能力に乏しく、置物としての役割に徹する事となります。

その用途にふさわしい効果を備えており、「星遺物」を扱うデッキに於ける的ポジションを担います。

「機械族」「ATK 0」という事で、【SPYRAL】で話題の『機械複製術』に対応。




「DEF 3000」×3といった展開も可能ではありますが、まず「レベル6」である自身の擁立に一手間かかるため、現実味は薄いです。



「エクストラデッキ」から特殊召喚されたモンスターの効果への耐性


(1):このカードはモンスターゾーンに存在する限り、
EXデッキから特殊召喚されたモンスターが発動した効果を受けない。


モンスターゾーンに存在する限りは「融合」「シンクロ」「エクシーズ」「ペンデュラム」「リンク」と、いったエクストラデッキを介して特殊召喚されるモンスターの発動した効果を受けません。

ただし、"発動した"とあるため、永続効果に関しては影響を受けます。

それでも、高い守備力を誇る『星遺物せいいぶつ-『星盾せいじゅん』』の備える耐性ですから、それなりに厄介な存在となります。

しかし、攻撃力を持たず、高い守備力と効果耐性だけでは、ただ場を埋めるだけで何の役にも立ちません。

そもそも、「レベル6」と召喚にはリリースを1体要するモンスターであるため、蘇生カード等を併用したうえでの運用が現実的となります。

数ある蘇生カードの中でも比較的相性の良いカードとして、同じく《エクストリーム・フォース》収録の『星遺物に眠る深層』が挙げられます。



星遺物せいいぶつねむ深層しんそう

永続罠
(1):このカードの発動時に、自分の墓地のレベル5以上のモンスター1体を対象にできる。 その場合、そのモンスターを特殊召喚する。 このカードがフィールドから離れた時にそのモンスターは破壊される。
(2):自分フィールドに「ジャックナイツ」モンスターが存在する限り、 そのモンスターと同じ縦列で発動した相手モンスターの効果は無効化される。


機界騎士ジャックナイツに関連した効果を持つ『星遺物に眠る深層』。

発動時の蘇生効果で、『星遺物せいいぶつ-『星盾せいじゅん』』を同列に蘇生させる事で『星遺物せいいぶつ-『星盾せいじゅん』』の効果(2)
「星遺物」カードへ及ぼす耐性まで無駄なく活用可能となります。


(2):このカードと同じ縦列の自分の「星遺物」カードは相手の効果の対象にならず、
相手の効果では破壊されない。



「ジャックナイツ」モンスターと同列で発動したモンスター効果を無効化する「永続罠」である『星遺物に眠る深層』への除去等を弾き、「ジャックナイツ」の動き成立へ向かいます。

単純に「星遺物」魔法・罠を除去から守れる点は、それらを軸に相手の動きを抑制する【機界騎士】の戦術とマッチしています。

同じ列の「星遺物」という部分に自身を含めるかは否かは発売後の裁定待ち。


とはいえ「星遺物」としては、【機界騎士】のサポートも間接的に行えますが、肝心の【機界騎士】自体とのシナジーは薄く、『星遺物が刻む傷痕』の手札入れ替えを兼用できるのが精一杯といったところ。



星遺物せいいぶつきざ傷痕きずあと

フィールド魔法
(1):フィールドの「ジャックナイツ」モンスターの攻撃力・守備力は300アップする。
(2):1ターンに1度、手札から「ジャックナイツ」モンスター1体 または「星遺物」カード1枚を捨てて発動できる。 自分はデッキから1枚ドローする。
(3):自分の墓地及び自分フィールドの表側表示モンスターの中から、 「ジャックナイツ」モンスター8種類を1体ずつ除外して発動できる。 相手の手札・EXデッキのカードを全て墓地へ送る。


自身の効果(3)との兼ね合いを考えれば、この手札交換に利用する事に大きな意味はありますが、実際に【機界騎士】へ組み込むとなれば困難を極めます。



硬さに加えて再生能力までも


(3):このカードが墓地に存在する場合、
自分・相手のスタンバイフェイズに1000LPを払って発動できる。
このカードを墓地から特殊召喚する。
その後、相手は自身の手札・墓地からモンスター1体を選んで特殊召喚できる。


「レベル6」である『星遺物せいいぶつ-『星盾せいじゅん』の運用にあたり、蘇生カードとの併用が現実的と述べましたが、一応自身の能力による蘇生が可能。

自分・相手のスタンバイフェイズ毎に効果(3)のチェックポイントがあり、硬い耐性、守備力に加え再生力も伴います。



しかし、1000ポイントのライフのみで済むならば問題無いのですが、なかなか痛いデメリットを抱えるのがこの効果(3)。

相手は自身の手札・墓地からモンスター1体を選んで特殊召喚できる。

相手の展開補助どころか墓地からの蘇生によるアドバンテージまで許す有様。
如何に屈強な『星遺物せいいぶつ-『星盾せいじゅん』と言えども、ここまでのデメリットを負ってまで蘇生させるわけにはいきません。

先攻1ターン目に『おろかな埋葬』や『終末の騎士』等を用いて墓地へ落とし、相手の墓地にモンスターが存在しない状態での効果起動ならば、ギリギリ…及第点といったところでしょうか。




また、自分のスタンバイフェイズならば、蘇生された相手モンスターへの対応もそれなりにはこなせます。
墓地へ落とす手段には恵まれていますが、蘇生のタイミングには細心の注意を払う必要がありそうです。






かつては自己蘇生モンスターの代表格として名を馳せた『黄泉ガエル』を彷彿とさせる『星遺物せいいぶつ-『星盾せいじゅん』ですが、折角備えた蘇生効果も、それに付き纏う重すぎるデメリットがのしかかります。

【機界騎士】への採用も、構築の難易度を上げる要因となりかねません。
効果自体は悪くないのですが、非常に扱いの難しいカードですね。



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