2017年9月3日日曜日

『ゴーストリック・デュラハン』までもが【SPYRAL】の影響を受け…








ゴーストリック・デュラハン

エクシーズ・効果モンスター
ランク１/闇属性/悪魔族/攻1000/守 0
レベル１モンスター×２
このカードの攻撃力は、自分フィールド上の
「ゴーストリック」と名のついたカードの数×２００ポイントアップする。
１ターンに１度、このカードのエクシーズ素材を１つ取り除き、
フィールド上のモンスター１体を選択して発動できる。
選択したモンスターの攻撃力をエンドフェイズ時まで半分にする。
この効果は相手ターンでも発動できる。
また、このカードが墓地へ送られた場合、
自分の墓地からこのカード以外の
「ゴーストリック」と名のついたカード１枚を選択して手札に加える事ができる。






《レガシー・オブ・ザ・ヴァリアント》収録。
と、かなり以前より存在する希少な「ランク1」エクシーズモンスター。

【ゴーストリック】に属するものの、能力はこのカード単体で活かすことが可能で、汎用「ランク1」と言って差し支えないレベルにあります。
そんな『ゴーストリック・デュラハン』が高騰傾向にあるらしい今日この頃。
理由はもちろん【SPYRAL】！

各方面、ありとあらゆるカードの価格に影響をもたらし続けている【SPYRAL】。
『ゴーストリック・デュラハン』を使う利点は何か、考えていきます。


数ある「ランク1」
なぜ『ゴーストリック・デュラハン』？

ヘテムル
提携
まず、【SPYRAL】に於いて「ランク1」を利用する機会が訪れるのは『ＳＰＹＲＡＬ－ジーニアス』が絡むパターン。と言ってもデッキの中枢を担うカードであるため、【SPYRAL】というデッキの性質を加味すれば相当高いアクセス率を誇る事になります。

ＳＰＹＲＡＬスパイラル－ジーニアス/SPYRAL Quik-Fix

効果モンスター
星１/地属性/機械族/攻 500/守 400
(1)：このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから「ＳＰＹＲＡＬ ＧＥＡＲ」カード１枚を手札に加える。
(2)：このカードが墓地に存在し、
自分フィールドに「ＳＰＹＲＡＬ－ダンディ」が存在する場合に手札を１枚捨てて発動できる。
このカードを特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。

話を戻しましょう。
件の『ＳＰＹＲＡＬ－ジーニアス』の効果には「1ターンに１度」等の制約は無く、(2)の自己蘇生効果が辛うじて１度きりを匂わせるデメリットを抱えている。
といった様に、誰が見ても非常に強力な効果を備えています。

そしてこの自己蘇生の能力…コストや条件に差はあるものの同様の効果を有するモンスターがいます。

それが『ボルト・ヘッジホッグ』や『ゾンビキャリア』です。

これらが「エクシーズ」システムの導入がなされた際に一時話題となったことを、皆様は覚えているでしょうか？

当時話題騒然となった案件。
この「フィールドから離れた場合に除外される。」というのはエクシーズ素材には適用されないという事実。

これが『ＳＰＹＲＡＬ－ジーニアス』にも例外無く適応されます。

ただでさえ各効果に回数の制約が付かないモンスターでありながら、エクシーズした後に墓地へ送られる際、デメリットを打ち消し、そのまま墓地へと舞い戻るのです。

その後自身のサーチ効果により確保しておいたコストを用い、さらなる展開へとつなげていく算段。

…『ＴＧ ハイパー・ライブラリアン』でコストを確保し
、それをコストにさらなるシンクロを狙う。
かつて一世を風靡し、禁止カードにまで上り詰めた『フィッシュボーグ－ガンナー』を彷彿とさせます。

恐ろしいループの再来…？

さらに【SPYRAL】はリンク展開を基軸として据えるプランで一躍注目の的となっていますから、『ＳＰＹＲＡＬ－ジーニアス』を絡めた「ランク1」をリンク素材とし、さらなる展開へと発展させていきます。

その際、限りある「エクストラデッキ」の枠を最小限に抑えつつ、「ランク1」を供給し続ける事が出来るカード。
それが『ゴーストリック・デュラハン』です。

ステータス強化等の効果も優秀で単体でも「ATK/2400」までなら(相殺込みですが)処理できる他、「相手ターンにも発動可能」な点を活かし、自身以外の戦闘時にコンバットトリックとしての運用が可能。
これだけでも非常に優秀な能力に加え、注目すべきは後半の回収効果。


このカードが墓地へ送られた場合、
自分の墓地からこのカード以外の
「ゴーストリック」と名のついたカード１枚を選択して手札に加える事ができる。

まず"場合"の任意効果であることから、タイミングを逃す事なく「ゴーストリック」カードをサルベージ可能。
もちろんリンク召喚の素材として使用した場合も問題なく回収できます。

回収可能なカードの範囲は"このカード以外"となっており、『ゴーストリック・デュラハン』自身も2枚用意する事で回収可能範囲に…
即ち、2枚以上採用する事で、ほぼ確実に「エクストラデッキ」に『ゴーストリック・デュラハン』を常に残しておく事が可能となります。

これにより
『ＳＰＹＲＡＬ－ジーニアス』
『ゴーストリック・デュラハン』
これらのループコンビによる有限ループ展開も可能！？


ループしない場合でも戦闘面の補助に長け、十分採用を検討できるカードとなっています。

なにやら巷で高騰しているようですが、それも頷ける好相性カードです。






その他「ランク1」とのエクストラ15枠レース


ヘテムル
提携
【SPYRAL】が採用するにあたって「ランク1」の候補は他にもあります。

・『ＬＬ－リサイト・スターリング』

【SPYRAL】の「展開例」等で良く目にするのではないでしょうか。
特殊召喚時にこのカードのX素材の数×300の数値を自軍モンスター攻撃力に付与する打点強化に加え、１ターンに１度、デッキから鳥獣族・レベル１モンスターをサーチする事が可能。

主に汎用性が高く、【SPYRAL】に対しての妨害要素としての期待もかかる『D.D.クロウ』をサーチし、展開途中に無駄なく有効札を獲得していきます。

・『森羅の姫芽宮』

『ＬＬ－リサイト・スターリング』と同様に、アドバンテージの獲得が望める事から、『ＳＰＹＲＡＬ－ジーニアス』を墓地に落とす過程で経由する「ランク1」の候補としてあげられています。

こうして見ると『ＬＬ－リサイト・スターリング』は確定で妨害札を獲得できる点から、優先採用して良い性能ですね。

また、『ゴーストリック・デュラハン』も2枚以上で唯一無二の「再生力」と代えが効き辛いですから優先されていきそうです。


【SPYRAL】の話題で持ちきりの遊戯界！
前評判通りの実力を魅せてくれるのでしょうか…
発売が楽しみです！

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