2017年9月4日月曜日

『機械複製術』久しぶりに環境デッキへ投入…されるのでしょうか








機械複製術きかいふくせいじゅつ

通常魔法
(1):自分フィールドの攻撃力500以下の機械族モンスター1体を対象として発動できる。
デッキからその表側表示モンスターの同名モンスターを2体まで特殊召喚する。






「第4期・第2弾」
《ライズ・オブ・デスティニー》収録。
(2004年8月5日発売)

小型機械族へのサポートとして登場し、以来ありとあらゆる機械族デッキを強化してきた歴史あるカード。

規制には縁遠い印象の『機械複製術』ですが、主な用途は「先攻ぶん回し」。

俗に言う「ソリティア」デッキに用いられる事も…
加えてその多くは効果の対象範囲が狭くなりがちで、どうしても"安定感に欠く"という印象が拭えません。

しかし、その点を除けば、遊戯界でも指折りの強展開カードに数えても遜色ないパワーを備えていると思われます。

時折環境レベルに姿を見せる事からも、効果対象の安定供給さえ可能であれば、カードパワーは非凡である事が窺い知られます。

「攻撃力500以下の機械族モンスター」…
【SPYRAL】への採用は…

ヘテムル
提携

このところ『機械複製術』が注目されている要因は間違いなく【SPYRAL】によるものでしょう。

【SPYRAL】へと採用する事で、メインの動きに直結する『SPYRAL-ジーニアス』『SPYRAL GEAR - Drone』を複数展開する事が可能となり、そこから連続リンクを成立させていく形に。

SPYRALスパイラル-ジーニアス/SPYRAL Quik-Fix

効果モンスター
星1/地属性/機械族/攻 500/守 400
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから「SPYRAL GEAR」カード1枚を手札に加える。
(2):このカードが墓地に存在し、
自分フィールドに「SPYRAL-ダンディ」が存在する場合に手札を1枚捨てて発動できる。
このカードを特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。

SPYRAL GEAR - Drone

効果モンスター
星1/風属性/機械族/攻 100/守 100
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
相手のデッキの上からカードを3枚確認し、好きな順番でデッキの上に戻す。
(2):このカードをリリースし、自分フィールドの「SPYRAL」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力は、相手フィールドのカードの数×500アップする。
この効果は相手ターンでも発動できる。
(3):自分の墓地からこのカードと「SPYRAL」カード1枚を除外し、
自分の墓地の「SPYRAL-ダンディ」1体を対象として発動できる。
そのモンスターを手札に加える。

【SPYRAL】の動きに『機械複製術』を絡める事で、採用率トップレベルの手札誘発である『灰流うらら』を貫通する事もあり得るとの事。

しかし、前述した通り、パワーに関しては折り紙つきの『機械複製術』ですから、問題は「"安定"を得られるのか」と言う一点に尽きると思います。

が、それについても、クリアしているように思えるのが【SPYRAL】の良い所。

何せ効果対象となるモンスターが複数搭載可能で、且つ、サーチが多いのも売りとしているデッキですから。媒体の供給には事欠かない筈です。

とは言ってもやはり2枚コンボ。
それなりに事故を引き起こす可能性は否めませんが、それに見合ったリターンを得られる"カードパワー"を持ち合わせている事は確かです。






『カードガンナー』を複製していた頃とは比べられないパワー…


ヘテムル
提携

以前は『カードガンナー』を複製させ、自身の効果で墓地を肥やした後、「ATK/1900」となった『カードガンナー』によるビートダウンであったり、

『カラクリ小町 弐弐四』を複製し、非チューナーの「カラクリモンスター」もしくは『簡易融合』からの『メカ・ザウルス』。
これらを用いたカラクリシンクロ連打による連続ドロー。

と言った動きが"強い"とされてきましたが、【SPYRAL】に扱わせた場合、こんな物では止まりません。

かつて、『機械複製術』を搭載した【ギアギア】が環境に食い込んだ時期もありましたが、多量のアドバンテージを稼ぎつつビートする。比較的スローなデッキでした。

しかし、今回『機械複製術』を搭載した【SPYRAL】が環境に現れるとなれば、遂に『機械複製術』本来のパワーを見せ付ける形となります。

メタを掻い潜るのには必要不可欠との噂のある『機械複製術』。

その他のデッキが対【SPYRAL】に於いてどういった対策を講じて来るかによって『機械複製術』の強弱も変化していきます。

残り僅かな今レギュレーションの期間でどういった環境の変遷を魅せてくれるのでしょうか。
注目せざるを得ません!



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