2017年8月25日金曜日

最近採用されている「フィールド魔法」の中で孤立している彼(『混沌の場』)について








混沌の場カオス・フィールド

フィールド魔法
「混沌の場」は1ターンに1枚しか発動できない。
(1):このカードの発動時の効果処理として、
デッキから「カオス・ソルジャー」儀式モンスターまたは
「暗黒騎士ガイア」モンスター1体を手札に加える。
(2):このカードがフィールドゾーンに存在する限り、
お互いの手札・フィールドからモンスターが墓地へ送られる度に、
1体につき1つこのカードに魔力カウンターを置く(最大6つまで)。
(3):1ターンに1度、このカードの魔力カウンターを3つ取り除いて発動できる。
自分はデッキから儀式魔法カード1枚を手札に加える。






《ディメンション・オブ・カオス》収録

元来【カオス・ソルジャー(ガイア)】のサポートカードとして登場した当カード。

しかし、大会の上位リストに目を向けると、メインデッキに搭載したデッキが多数見受けられる現環境…

ところが、【カオス・ソルジャー(ガイア)】自体を目にする機会は少ないですよね。

そもそも周知の事実として【カオス・ソルジャー(ガイア)】が環境にあまり存在しないおかげで『混沌の場』の採用に繋がっていると言う非常に悲しい現状に陥ってしまっているのです。

今回は、そんな悲劇の「フィールド魔法」の一つ『混沌の場』についてお届けします。

本来の用途…「武藤遊戯」を連想させる"サーチ効果"は活かされている?

ヘテムル
提携
現在の遊戯王界に於いて「フィールド魔法」はスタートカードの代表的立ち位置を確固たるものにし、万能サーチであった『テラ・フォーミング』に規制を強いられる程のパワーを備えるカード群となっています。

そんな「フィールド魔法」が台頭する最中、登場したのが『盆回し』です。



『テラ・フォーミング』に加え『盆回し』まで採用するデッキが数多く表出するうち、『盆回し』の持つデメリットの改善にも目を向けられる事となります。

それが「発動不可のカードを相手に送りつける」と言うもの。

当初、『セフィラの神託』もその候補に挙がっていましたが、後に【メタルセフィラ真竜】なるデッキの登場により、「発動不可」の役割を担うことが出来なくなりお役御免という形に。

となれば候補ただ一つ!
それが『混沌の場』の現在の有り様です。

基本的に【カオス・ソルジャー(ガイア)】が環境に存在しない現状をいい事に、したり顏で相手に送りつけた挙句『盆回し』の制約を利用し、相手の「フィールド魔法」の発動をロックするのです。

しかし、「そんな屈辱的な行為許すまじ」と対抗しようにも【カオス・ソルジャー(ガイア)】では些かパワーが足りず、この行為を「のさばらせる他ない」という現状となっています。







フィールドロックへの対抗策は?


ヘテムル
提携
(1):このカードの発動時の効果処理として、
デッキから「カオス・ソルジャー」儀式モンスターまたは
「暗黒騎士ガイア」モンスター1体を手札に加える。


『盆回し』を用いたロック自体の解除は至って簡単。

発動時の処理を行うことができれば良いのです。


そのためには、本来の用途である

「カオス・ソルジャー」儀式モンスター
「暗黒騎士ガイア」モンスター

をサーチする効果。
こちらの条件を満たす必要があります。


そもそも、本来はこれを用いてパーツを集め

元祖『カオス・ソルジャー』
『超戦士カオス・ソルジャー』

これらの「儀式召喚」を補助する役割が想定されたデザインとなっています。

しかし、「儀式召喚」となれば「儀式魔法」を用意する事になり、『混沌の場』のみで成立するものではありません。

『(超戦士)カオス・ソルジャー』の召喚を狙った専用デッキでもない限り、儀式に用いる方向での活用は難しいです。
(せいぜい『トレード・イン』のコストが関の山)

(2):このカードがフィールドゾーンに存在する限り、
お互いの手札・フィールドからモンスターが墓地へ送られる度に、
1体につき1つこのカードに魔力カウンターを置く(最大6つまで)。

(3):1ターンに1度、このカードの魔力カウンターを3つ取り除いて発動できる。
自分はデッキから儀式魔法カード1枚を手札に加える。


上記効果を用いて「儀式魔法」まで行き着く事も可能ですが、やはり専用デッキを組む必要があります。


一方、「暗黒騎士ガイア」モンスターには優秀なサーチ先が存在します。

『暗黒騎士ガイアロード』

相手フィールドにモンスターが存在し、自分フィールドにモンスターが存在しなければ自身を特殊召喚可能で、さらには比較的容易な条件による自身の打点を強化する能力まで有し、単体での機能を望むことが出来。

実戦でも活用が可能な範囲に収まるカードと言えます。

「ではこれを採用するのか?」

「否。」

一時は採用されていた時期もありましたが、現在はメインの段階で『混沌の場』を送りつけられる場面が多く、サイドインでは「間に合わないor意味がない」のです。


サーチ先を用意するのが困難となれば、残る解決法は簡単に2つ。

・「フィールド魔法」に頼らない
・『サイクロン』等応用の効くもので対処する

まず、「フィールド魔法」に"頼らない"というのが実は1番簡単で、効果的であると私は考えます。
お互いに『盆回し』『混沌の場』を採用したデッキでゲームに臨む際、駆け引き無しに先に通した方が有利に働く可能性が高く、プレイ介入の余地を潰しかねません。
それは、デッキの「フィールド魔法」への依存度に比例する形で起こり得ます。

自身の動きを通す目的で、「フィールド魔法」の枚数を増やしたにも関わらず、相手の『盆回し』が通るだけで死に札を多量に抱えるといった試合は、構築段階から予想できます。

かと言って自分が『盆回し』を不採用にすることで、相手の『盆回し』が有効に働く可能性をあげてしまう一面もあります。

これに関しては個人差が出る部分で

「自身の理不尽負けを嫌うか」
「理不尽負けを背負った上で相手にも同条件を課すか」

の違いです。

もし、後者を選択したとしても『サイクロン』等の伏せに触れたり、それこそ「フィールド魔法」への妨害までこなすカードを採用する事で、理不尽負けを軽減する事も可能です。

実際上位に食い込んでいるリストはこの方針をとっている傾向を強く感じます。

私自身はどちらかと言えば前者…
「自身の理不尽負けを嫌う」方針を取りがちです。
こうして客観的に捉えると、後ろ向きな考え方を選択しがちなのかもしれません。

それにしても、やはり環境最前線で活躍するデッキはよく考えられています。
デッキリストを見ているだけで
「ここがこうで…」
「あーなるほど!」
と、唸りっぱなしです!

『混沌の場』の悲しい現状…最後は話が逸れると言った流れまで含めいかがでしたでしょうか?
今制限も残り僅か。
《エクストラパック》からの参入テーマもあります。

今後の遊戯王も…目が離せません!



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