2017年10月5日木曜日

『副話術士クララ&ルーシカ』判明。強カード感漂う二人組カードの仲間入り?




副話術士ふくわじゅつしクララアンドルーシカ

リンク・効果モンスター
リンク1/地属性/魔法使い族/攻 0
【リンクマーカー:上】
通常召喚されたモンスター1体
このカードのリンク召喚はメインフェイズ2でしか行えない。






《エクストリーム・フォース》にて登場する新たなリンクモンスター。

かつて環境の前線で、打点の基準を築いてきた歴史ある1枚『ヂェミナイ・エルフ』。

現在環境を席巻する凶悪な【SPYRAL】の要である『SPYRAL-ザ・ダブルヘリックス』等。





これら二人一組の優秀なモンスター達同様に、二人組である事に加え可愛らしいイラストから成る『副話術士クララ&ルーシカ』。

しかし、イラストは一見二人組ですが、"副話術士"との名を冠する事から、どちらか、または双方が「人形」である可能性もあります。
「イラスト・カード名」から推察するに

腹話術士「クララ」が黒い衣装を纏った少女で、関節部分の形状からしてピンクの装いの少女が人形「ルーシカ」と考えられますが…はたして…



また、「"腹"話術」ではなく「"副"話術」である点がどういった意味を持つのか、今後テーマとして物語を深く掘り下げられていくのか…

今後のシリーズ化についても、ひとつの楽しみとなりますね。


「リンクモンスター」としての性能

さて、肝心の性能についても触れていきましょう。

まず、リンク素材の指定として設定されているのは、



通常召喚されたモンスター1体



リンク素材の中でも比較的緩い条件で、「レベル」「種族」「属性」を問わない「リンク1」であるため、通常召喚可能なモンスター全てに対応した非常に幅広い活用が望める1枚です。

このカードの登場により、通常召喚可能なモンスターを墓地に送る事が容易となるため、
『クリッター』『黒き森のウィッチ』等、フィールドから墓地へ送られることをトリガーとするモンスターの運用が円滑化します。





エラッタによる弱体化を受けたとはいえ、手札誘発等へのアクセスも可能な『クリッター』『黒き森のウィッチ』の利用価値が高まることは大変よろしい事です。





しかし、『副話術士クララ&ルーシカ』自身の唯一の能力(制約)によって、先攻時の運用は不可能となっています。



このカードのリンク召喚はメインフェイズ2でしか行えない。



バトルフェイズを介した後に行うメインフェイズ2にのみリンク召喚可能と、非常に厳しい条件が課せられており、先攻時の運用は不可能です。
後攻、または先攻2ターン目以降の使用に限られてしまい、緩いリンク素材のメリットを薄める形に…

また、単純なリンクモンスターとしての運用には些か難あり。
なにせ「ATK 0」でリンクモンスター故に"守備表示不可"とダメージ貫通の的となるほか、唯一備えたマーカーが上向き。
単体で場に送り出した場合、相手のエクストラモンスターゾーンを広げる形となり、使用者側が被る不利益は甚大です。

相互リンクへの利用や、せめてメインモンスターゾーン内での運用を心がけたいところです。
素材指定の緩い「リンク1」と希少な存在ではありますが、有効に活用するには一工夫必要なカードとなります。



組み合わせ次第では柔軟なカード

「リンク1」の単体で扱うには少々問題を抱える『副話術士クララ&ルーシカ』ですが、他のカードと組み合わせる事で、その有用性を高めます。

前述した『クリッター』『黒き森のウィッチ』等、フィールドから墓地へ送られることをトリガーとするモンスターの効果起動に役立つほか、自身が「魔法使い族」である点を活かした運用法が、「リンク1」である『副話術士クララ&ルーシカ』の有用度を引き上げます。


  • 『ルドラの魔導書』『ワンダー・ワンド』の媒体


通常召喚可能なモンスター全てをこれらドローソースの媒体へ変換可能とします。
勿論、先攻時は不可となりますが中盤以降の選択肢として「魔法使い族」の確保を確実なものにするほか、本来墓地へ送ることが出来ない「Pモンスター」をも『副話術士クララ&ルーシカ』を介する事でドローの糧とします。


  • 『ゲーテの魔導書』の発動条件を満たす


自分フィールドに「魔法使い族」を用意しておく必要のある『ゲーテの魔導書』。
『グリモの魔導書』の制限化に伴い出張による運用は難しくなりましたが、「魔法使い族」の安定供給はこういった限定的なカードの選択肢も増幅させます。




  • 『魔法族の里』の運用・解除


「魔法使い族」が自分・相手のフィールドに存在するか否かによってその拘束対象を変化させる『魔法族の里』。
自身の安定運用を促進させる事への貢献も期待できる反面、相手側の解除も容易とする『副話術士クララ&ルーシカ』の登場。

…評価の難しいカードとなっていきそうです。



まだまだ、『副話術士クララ&ルーシカ』の有効な利用方法はあると思いますが、今回はこのくらいで。

単体での運用より、他のカードとの組み合わせにより真価を発揮する。
「低リンクモンスター」の鑑と言えるカードなのではないでしょうか。
こういったカードの登場で、様々なカードへ選択肢拡大がより一層ゲームを面白くしてくれます。
《エクストリーム・フォース》の発売が楽しみですね。




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