百万喰らいのグラットン
特殊召喚・効果モンスター星1/闇属性/悪魔族/攻 ?/守 ?
このカードは通常召喚できない。
自分の手札・フィールド・エクストラデッキから
カード5枚以上を裏側表示で除外した場合のみ特殊召喚できる。
(1):このカードの攻撃力・守備力は、裏側表示で除外されているカードの数×100アップする。
(2):このカードはモンスターゾーンに存在する限り、
リリースできず、融合・S・X召喚の素材にもできない。
(3):1ターンに1度、このカードが相手モンスターと戦闘を行うダメージステップ開始時に発動できる。
その相手モンスターを裏側表示で除外する。
《レイジング・テンペスト》収録。
その能力はいかなるデッキに於いても活かすことが可能な"パワーカード"とは異なり、特定のデッキに於いては強力な除去性能を備えたモンスターとして重宝されるタイプ。
登場時期は《レイジング・テンペスト》と少し前に遡りますが、最近(2017/7/1 施行のレギュレーション)になって採用される機会が増えてきているように感じます。
派手さは無くとも堅実に除去を行える非常に渋いカードですね。
"通常召喚不可"
デッキを選ぶ"特殊召喚条件"
ヘテムル提携
このカードは通常召喚できない。
自分の手札・フィールド・エクストラデッキから
カード5枚以上を裏側表示で除外した場合のみ特殊召喚できる。
この様に、特殊召喚に必要なコストを支払う事が可能な範囲は「手札」「フィールド」「エクストラデッキ」となっており、加えて上記の範囲から"最低5枚"もの枚数、裏側でゲームから除外しなければなりません。
いかなる局面であれ「手札」を5枚コストとする行為は現実的とは言えず、手札を0枚にすることで真価を発揮する【インフェルニティ】や『E・HERO バブルマン』の特殊召喚を補助する際、ギリギリ選択肢に入るかどうかという程度。
1枚や2枚でもコストとしては重いですが、手札の枚数調整を目的とした選択肢を含めればあり得ないという域ではありません。
また「フィールド」を含めた場合でも、わざわざアドバンテージを失いながら運用するには些かパワー不足と言わざるを得ません。
しかし、「フィールド」に関しては自身の「エクストラモンスターゾーン」を空ける等、退けることでメリットを得られるケースもありますので、「フィールド」からコストを払う行為がベストという場合も起こり得るでしょう。
ですが、基本的に上記2箇所からコストを支払うという行為自体、甚大な損失を負うのと同義です。
となれば、支払うコストとして適切と言えるのは基本的に「エクストラデッキ」という事になります。
「エクストラデッキ」を使用する見込みのないデッキならば、1回に最低枚数の5枚を除外する事で『百万喰らいのグラットン』3回分のコストをチャラにできる計算に…
そう。
=『百万喰らいのグラットン』の3枚投入が許されるという事ですね!
コスト面はデッキ次第で実質踏み倒すことが可能。
そう考えれば、相当融通の効くカードに見えて来ます。
実際『百万喰らいのグラットン』の投入が見られるデッキテーマは【魔弾】や【怪獣カグヤ】等、「エクストラデッキ」に依存しきらないデッキが殆どで、『百万喰らいのグラットン』の流行具合は環境にどれだけ
"エクストラデッキに依存しないデッキが存在するか"
という、ある種環境の指標になり得る様なカードとなります。
さて、ここまででだと"エクストラに依存しない"事が『百万喰らいのグラットン』採用の基準となるかの様な流れですが、コストの問題は勿論のこと、加えてその基準を設ける理由の一つに『百万喰らいのグラットン』自身の制約が挙げられます。
(2):このカードはモンスターゾーンに存在する限り、
リリースできず、融合・S・X召喚の素材にもできない。
あらゆる召喚方法と併せる事を禁じられた厳しい制約を課せられた『百万喰らいのグラットン』。
ところが…お気づきでしょうか。
制約の範囲は
「リリース・融合・S・X」
そう、『百万喰らいのグラットン』の制約テキストに「リンク」とは記載されていないんですね。
それもそのはず、『百万喰らいのグラットン』リリース時点で「リンクシステム」は存在していませんから、当然と言えます。
そうなるとこれまでの基準に付け加えなければいけないのが
「リンクを扱う場合はエクストラを温存する形での運用も視野に入れるべき」
そして、『百万喰らいのグラットン』を変換する上でお誂え向きなリンクモンスターがこちら
ご存知『リンクリボー』です。
1ターンに1度、戦闘面で無敵の効果を備えた『百万喰らいのグラットン』
その役目を果たした際は『リンクリボー』へと変換し、他のモンスターを補助する側に回すこともできるのです。
ここまでくると『百万喰らいのグラットン』…ただの除去持ちモンスターの域を超えて来ます。
『リンクリボー』。ひいては「リンクシステム」の導入で『百万喰らいのグラットン』自身のポテンシャルにも磨きがかかり、リリース当初よりも格段に扱いやすくなりました。
流行している理由はまた別にありますが、カード単体として見ても優秀と言えます。
(1):このカードの攻撃力・守備力は、裏側表示で除外されているカードの数×100アップする。
ヘテムル提携
自身特殊召喚の際に最低5枚以上裏側で除外することになるので、当然攻撃力も「500」は保証されます。
基本的に再利用不可と考えていいほど、裏側でカードを除外する行為は重く、高い攻撃力を望むことはできません。
しかし、『強欲で貪欲な壺』を採用する事でアドバンテージを獲得しながら打点の底上げを期待できます。
単体の性能としても『強欲で貪欲な壺』は様々なデッキに於いて採用の検討ができる事もあり、双方を投入しワンチャンスシナジーを狙うのも面白いです。
ワンチャンスと言えば、「レベル1」である事から『ワンチャン!?』によりサーチする事が可能です。
「レベル1」を多く採用したデッキならば『ワンチャン!?』を用いることで、アクセス率の飛躍的な向上が望めます。
安定した返し札としての運用も検討できる様になれば『百万喰らいのグラットン』を余す事なく最大限活かしていけます。
自身の強化にも繋がる強力な"効果(3)"
ヘテムル
提携
(3):1ターンに1度、このカードが相手モンスターと戦闘を行うダメージステップ開始時に発動できる。
その相手モンスターを裏側表示で除外する。
1ターンに1度とは言え、ダメージステップ開始時に有無を言わさず相手モンスターを裏側で除外するその効果はやはり非常に強力。
『百万喰らいのグラットン』最大の利点と言えます。
ダメージステップを介した除去は現遊戯王に於いて非常に強力というのは言わずもがな。
【恐竜】擁する『源竜星-ボウテンコウ』のリクルート効果を貫通し、『真竜拳士 ダイナマイトK』を筆頭に俗に言う「中級真竜」をもその効果の発動を許さず退けることが可能。
上記のモンスターはどれも墓地に置いておくと蘇生カードによる再利用を図る戦術もあるため、ゲームから除外。それも裏側となれば大打撃となるでしょう。
『百万喰らいのグラットン』の流行はこれら環境に君臨する強力なモンスター群へのメタとしてその能力が買われた格好です。
環境の推移に伴い、細かな採用カードにも変化が現れて来ています。
9月9日発売のエクストラパックにより来日が確定している【SPYRAL】は現在各所で話題沸騰中です。
こちらも環境に多大な影響を与えるテーマであること間違いなし!
発売が待ち遠しいですね!
拡散していただけると有難いです。
『百万喰らいのグラットン』リンクとの相性も良く環境に適した除去能力が魅力! 【 https://t.co/E17zNSGsUY】 #遊戯王 #yugioh pic.twitter.com/VtcsP6rqmp
— mashcat@YUGIOH! (@yugi_kenja) August 22, 2017
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