2017年6月4日日曜日

構築メモ【WW魔導真竜】について軽く。












ヘテムル



【WW魔導真竜】
メインデッキ:50枚
EXデッキ :11枚

【モンスター】22
WW-スノウ・ベル ×1
魔導書士 バテル ×3
幽鬼うさぎ ×3
灰流うらら ×3
WW-アイス・ベル ×3
WW-グラス・ベル ×3
真竜拳士ダイナマイトK ×3
真竜剣皇マスターP ×3

【魔法】22
真竜の継承 ×3
ドラゴニックD ×3
テラ・フォーミング ×3
ルドラの魔導書 ×3
グリモの魔導書 ×3
コズミック・サイクロン ×3
ゲーテの魔導書 ×1
強欲で貪欲な壺 ×3

【罠】6
真竜皇の復活 ×3
真竜の黙示録 ×3


【エクストラ】11

スターダスト・チャージ・ウォリアー ×1
クリアウィング・シンクロ・ドラゴン ×2
WW-ウィンター・ベル ×1
クリアウィング・ファスト・ドラゴン ×2
クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン ×2
神樹の守護獣-牙王 ×1
セイクリッド・トレミスM7 ×1
迅雷の騎士ガイアドラグーン ×1






このところ調整を重ねていたデッキになります。

まず、今期のデッキ選択の基準として“【真竜】要素は外せない”を念頭に置き、スタートしました。
その理由としては、やはり『真竜剣皇マスターP』の制圧力。
そして、膨大なシェアを誇る【真竜】(またそれを取り込んだデッキ)に対して『真竜の継承』という下手なサイドカードよりも信頼の置ける“メタカード”をメインの状態から組み込むことが可能である点が挙げられます。

『真竜の継承』
場から墓地に送られる『真竜』カードは相手の物も含むため、自ターンに相手の『真竜』要素による妨害を踏んだ後、その種類に応じた枚数のドローが可能。
これによりリソースの回復を図ることができ、損失を抑えながら妨害を踏む事ができます。

では何故、『命削りの宝札』を搭載した【命削り真竜】や【十二獣】を組み込んだ【十二真竜】ではなく【WW魔導真竜】に至ったか。
これに関して、半分は私自身の趣向によるもの。
完全に趣味の問題でございます。
それ以上でも以下でもございません。

ではもう半分はどうか。
こちらは私なりに考え、導き出したものでございます。

【WW・魔導】

【命削り真竜】はその性質上“手札誘発”を搭載する事が難しいです。(不可能ではありません)

これは【真竜】系統のミラーマッチに関して言えばそれほど問題視するには至りません。
しかし、先攻ハンデスや『源竜星−ボウテンコウ』による制圧を仕掛けて来る【恐竜】系統のデッキと対峙した場合、手札誘発による誤魔化しの有無が勝率に影響を及ぼすと判断しました。

となれば、”手札誘発”を搭載でき、【真竜】を組み込んだデッキが理想像になってきます。
そうこうするうち、いつのまにか【十二真竜】【WW魔導真竜】の二択へと絞られる形に。(他にも【メタルフォーゼ】等、候補自体はあったのですが途中没案に…)

安定感に関しては頭一つ抜けている【十二真竜】ですが、肝心の【十二獣】要素に魅力を感じる事が出来ず。
対して、ドローソースをふんだんに詰め込む事が可能で『WW』という強力なサブギミックを組み込んだ、私好みの【WW魔導】型。
こちらを練ることに決め構築を始めました。

と、少し長い前置きとなりましたが、デッキ選択についてはこんなところです。

ここからはその構築について少し触れていこうと思います。
どうか最後までお付き合いくださいませ。






デッキ枚数50枚

多いです。
一般的にこのデッキタイプの枚数は40〜42くらいかと思います。
今回枚数を増やした理由は2つ。

まずは、デッキにいて欲しいカードを引かないため。
主に『WW-スノウ・ベル』『WW-グラス・ベル』


しかし、展開札として優秀な『WW-アイス・ベル』をサーチ可能で、『ルドラの魔導書』の媒体にもなる『WW-グラス・ベル』は1枚程度なら引いても問題はありません。むしろ嬉しいことも多いです。

しかし、引いても良いとはいえ、デッキに眠っている数だけ『WW-アイス・ベル』からの展開が可能であり、できる限り多くデッキに置いておきたい。
そういった気持ちも含めたものが一つ目の理由。

二つ目は『強欲で貪欲な壺』による被害・リスクの軽減です。

先攻時、単純に通常ドローの有無による
「後攻側が得る1枚のアドバンテージ」
これによって、スタート時に生じる1枚の差を解消することができ、且つ後攻時はタダで得られる1アド(通常ドロー)に加え、さらに攻め手を獲得できる見込みがあり、デッキのリソースが“枯れる”事を除けば現行最強のドローカードといっても過言では無いと思います。
そんなパワーカードの数少ないデメリットである
「デッキリソース枯渇」

昨今の遊戯王に於いては、デッキに特定のカードが眠っている事で成立するハイパワームーブが多数存在し、デッキのカードをランダムに10枚失う行為は“敗北”に直結する可能性をも孕んでいます。

しかし、そこに目を瞑れば単純明快なパワーカード…
どうせなら最大限活用したい…
そんな欲張り思考から至った
「デッキ枚数50枚」
「『強欲で貪欲な壺』3積み」

理論上()は

  • 50枚にする事でデッキリソースの枯渇リスクを軽減
  • 『強欲で貪欲な壺』3積みにより、「40枚構築で1枚採用」以上の引き込む期待値
  • ターン1の関係で被る事は良しとされませんが、その確率の低下


という様に、私としてはデッキ枚数を増やしつつ『強欲で貪欲な壺』を3積みする事はそこまで悪く無いように思えます。
とはいえ

  • 「1枚しか入れなければ"被らない"物を3枚積む事でそのリスクを負う」
  • 「デッキ枚数を増やす事でそもそもの安定感を損なう」
  • 「手札誘発を引き込む確率が下がる」


等、こちらとしても反論の余地のないデメリットはあります。

このデッキに関しても【魔導】のブースト力により、ギリギリのラインで成り立っているとの考えで、どのデッキにも当てはまるかと言われれば勿論「ノー」ですね。

手札誘発率が下がる点については、誘発無しの【命削り真竜】が存在できる環境であることからも伺える様に、引ければ有利ではあるものの、実際無くてもゲームが成り立ち、【命削り真竜】とは異なり、全く無視する訳ではありませんから、対【恐竜】【ループ系】の後手を誤魔化す程度はこなせると考えています。

また、サイドから誘発の増加を図ることで後手の勝率もそれなりに向上が見込めます。

以上。
デッキは選ぶものの、一つの方向性として、“総数を増やす”というのも、現在の遊戯王に於いては一考に値するレベルにあると思われます。

しかし、できる限りは40枚付近に留められるのが理想ですね。

【魔導】要素フル搭載+『ゲーテの魔導書』


構築に際し、いくつか同型の構築に目を通しました。
全てを把握している訳ではありませんが、『グリモの魔導書』『魔導書士 バテル』
これらをフル搭載したものを目にした記憶はありません。(構築開始時点では)

しかし、前述のデッキ枚数増量理論を成立させている【魔導】によるドローブーストに関するカードは最大限積むことに決め、更にはサーチ先であり肝心のドローソースである『ルドラの魔導書』。
これ自体もフル搭載する事にしました。

こうする事により、『強欲で貪欲な壺』のコストで『魔導書』が枯渇する現象を極力抑える事にも繋がります。
更に、『ルドラの魔導書』を素引きした際も、強力な『WW-アイス・ベル』又はこれをサーチする『WW-グラス・ベル』をドローに変換し、単体での機能性に乏しい【真竜】要素や手札誘発を掻き集める事で、次ターンの攻めまでの戦線維持が容易となります。

そして【魔導】要素を多く取り入れた事により、2回以上『バテル・グリモ』を起動する試合も増えてきます。
そうなると、これらにドロー以外の役割が無いというのは少し勿体無いです。
そこで!
『ゲーテの魔導書』です。

妨害として機能させるなら、墓地に『魔導書』を2枚以上用意する必要がありますが、1度でも『グリモの魔導書』経由の『ルドラの魔導書』が発動できていればその最低条件は満たすことができ、2周目の『魔導』循環時に『魔導書士 バテル』『グリモの魔導書』を挟んだ上で『ゲーテの魔導書』を獲得できれば墓地に3枚の『魔導書』魔法カード+「魔法使い族」モンスターを用意することができます。
そうなれば


  • 相手の『真竜』罠による妨害の阻止
  • 『WW』から繰り出される『WW-スノウ・ベル』を用いた「効果破壊耐性付き『クリスタルウィングシンクロドラゴン』」への対処
  • 比較的多い「モンスター・罠耐性」『真竜剣皇マスターP』の処理


この様に、デッキを回す役割を担う『魔導』ギミックで盤面処理の役割も兼ねることが可能になります。

各種『WW』も「魔法使い族」モンスターであるため、そちらの展開に際しても墓地に『魔導書』が揃ってさえいれば不意を突いた発動も可能で、実際にフリー等、調整の場でも多く見られるシチュエーションでした。
採用を知られた上でも有効に働く場面が多く、それを知り得ない相手とのマッチングの際はそれ以上の効果も期待できます。

欠点としては
他の『魔導書』にアクセスできていない展開で引き込んだ場合は完全な死に札と化す点です。
これは、デッキ枚数を増やした事で、40枚付近の構築に採用するよりは素引き率を抑え、一般的な構築よりも『魔導』要素を増やしている事で軽減を図っています。

15に満たないエクストラデッキ

単純に調整段階で使用経験のあるカードのみを採用していて、私個人の見解としては、空いた枠は自由枠です。
試行をさらに重ねる事で必須枠で埋まっていくのかもしれませんが、現時点ではこの状態…

【恐竜】の『真竜皇リトスアジムD』

これの対策用に全てのカードを2枚採用。

また、エクストラに空きがあるという事で、『浮幽さくら』の採用も視野に入ってきます。
こちらは個人的に信頼度が低いので私自身は採用していませんが、悪くは無いと思います。

最後に


デッキについての投稿は本当に久しぶりとなります。

細かいプレイについて、まだまだ書きたい事は沢山あるのですが、今回はこの辺りで…
続きはまたの機会にと思います。



ヘテムル