2018年1月31日水曜日

【 #遊戯王 『キメラテック・メガフリート・ドラゴン』】エクストラモンスターゾーン限定除去として期待の「サイバー・ドラゴン」














キメラテック・メガフリート・ドラゴン

融合・効果モンスター
星10/闇属性/機械族/攻 0/守 0
「サイバー・ドラゴン」モンスター+EXモンスターゾーンのモンスター1体以上
自分・相手フィールドの上記カードを墓地へ送った場合のみ、EXデッキから特殊召喚できる(「融合」は必要としない)。
このカードは融合素材にできない。
(1):このカードの元々の攻撃力は、このカードの融合素材としたモンスターの数×1200になる。



さいごにアンケートを設置しております。
是非ご参加ください。








2018年2月10日発売予定の
RARITY COLLECTIONレアリティ コレクション -20th ANNIVERSARY EDITIONアニバーサリー エディション-》。


過去に一線級の活躍を収めたカードの再録を中心としたシリーズの第2弾的な位置付けとなる同弾ですが、一部例外として2017年10月に「TCG(海外版)」圏のみで発売された《Legendary Dragon Decks》にて、海外先行カードとして収録された新規カード3種も《RARITY COLLECTIONレアリティ コレクション -20th ANNIVERSARY EDITIONアニバーサリー エディション-》への収録が決定しており、『キメラテック・メガフリート・ドラゴン』もその中の1種となります。








海外版の情報が出回った当時、日本国内の環境はそれこそ《エクストラパック2017》
が発売して間もなく、来日したばかりのテーマ【SPYRAL】に手を焼いていた時期で、それらが繰り出す強固な布陣に対して有効となる『キメラテック・メガフリート・ドラゴン』は解決札としてすぐにでも採用したいカードでした。


その後改訂を以て【SPYRAL】は順当に規制を受けた事で弱体化を余儀なくされており、『キメラテック・メガフリート・ドラゴン』の判明時からもそれなりに期間が空いてしまってはいますが、依然「EXデッキ」を用いる展開への対抗策として『キメラテック・メガフリート・ドラゴン』の採用と、その運用に際して必要不可欠な「サイバー・ドラゴン」モンスター。
先攻展開に対する解として、これらにかかる期待は大きいです。







エクストラモンスターゾーンに対する除去としての運用


「サイバー・ドラゴン」モンスター+EXモンスターゾーンのモンスター1体以上


「キメラテック」の名を冠する融合モンスターの1種である『キメラテック・メガフリート・ドラゴン』はその他の融合体と同様に「サイバー・ドラゴン」に関連した素材の指定が施されています。



とはいえ、古くから存在する『キメラテック・オーバー・ドラゴン』『キメラテック・フォートレス・ドラゴン』がカード名として『サイバー・ドラゴン』を指定するのに対して、比較的新しい部類の『キメラテック・ランページ・ドラゴン』と、当の『キメラテック・メガフリート・ドラゴン』に関しては「サイバー・ドラゴン」モンスターと僅かに指定の緩和が見受けられるなど、時代の変化が如実に現れており、当時を知るプレイヤーは懐かしさ以外の感情も湧いてくるのではないでしょうか。


また、「キメラテック」融合モンスターには融合を必要とするものと、そうでないものに分かれており、『キメラテック・メガフリート・ドラゴン』は後者、「融合」を必要としない方の融合体となります。


自分・相手フィールドの上記カードを墓地へ送った場合のみ、EXデッキから特殊召喚できる(「融合」は必要としない)。
このカードは融合素材にできない。


エクストラモンスターゾーンに存在するありとあらゆるモンスターをフィールドの「サイバー・ドラゴン」モンスターと共に墓地へ送る事で成立。その際墓地に送るモンスターのコントローラーを問わないため、各種「サイバー・ドラゴン」モンスターを実質的な除去手段として利用する事が可能となります。
また、自身は融合素材として使用不可とされている為、仮にエクストラモンスターゾーンに配置したとしても、相手の「サイバー・ドラゴン」から容易に切り返されるといった事はありません。


かつては『キメラテック・フォートレス・ドラゴン』と共に「機械族」へのメタとして重宝された『サイバー・ドラゴン』。
『キメラテック・メガフリート・ドラゴン』の登場により、対応範囲が大幅に拡大し、今後は除去手段としての採用も十分視野に入る事となるでしょう。







『キメラテック・メガフリート・ドラゴン』を採用するにあたっては「エクストラデッキ」を1枠以上設ける必要がありますが、それでも昨今の連続リンク展開、「エクストラリンク」への解として一考の価値はあります。



一方でメインモンスターゾーンのモンスターへは干渉不可能な点など、単純な除去性能では「壊獣」等に軍配が上がり、万能という訳にはいきませんが、相手にモンスターを与えるそれらとは異なり、打点を擁立しながら除去を行えます。



また、リンク展開の着地点として多く利用される『トライゲート・ウィザード』などは「相互リンク3」である事が妨害役として働く条件となる為、エクストラモンスターゾーンのモンスターを退ける際、「サイバー・ドラゴン」モンスターの召喚・特殊召喚から『キメラテック・メガフリート・ドラゴン』の成立までにチェーンブロックが発生する処理が存在しない点を活かし、相互リンク状態の瓦解が容易に狙えるようになるなど、最先端のリンク展開に対しても有効に働く可能性を大いに秘めています。



《フレイムズ・オブ・デストラクション》にて登場した汎用リンクモンスターの塊「トロイメア」によって相互リンク状態のモンスターに複数の耐性を付与し、「エクストラリンク」達成も可能となっている現在、それらへの対抗手段としても見込みも十分にあります。








自身の攻撃力は素材の数次第


(1):このカードの元々の攻撃力は、このカードの融合素材としたモンスターの数×1200になる。


『キメラテック・メガフリート・ドラゴン』の元々の攻撃力は「0」ですが、『キメラテック・フォートレス・ドラゴン』同様、融合素材と指定の使用したモンスター1体につき攻撃力が上昇。
その値は「1200」となっており、エストラモンスターゾーンが最大で2箇所、「サイバー・ドラゴン」モンスターを含め3体の使用により「ATK/3600」が現状の最大打点となります。


しかし、エクストラモンスターゾーンのモンスターを2体素材とする場合、相手が「エクストラリンク」を達成している必要があり、そうでなければ自分の展開したモンスターを素材としなければなりません。
ステータス面などで、素材に使用した方が良い場合もありますが、基本的には「サイバー・ドラゴン」モンスターを含め2体で融合するものと考えておいて良いカードなのかもしれません。


また、素材として使用する「サイバー・ドラゴン」モンスターはご存知の通り「機械族」である為、『水晶機巧-ハリファイバー』を利用する展開の中でも応用の範囲が極めて広く、使用頻度の高い有用なアクションの1つ。
『幻獣機オライオン』をリクルートし、2体で『サモン・ソーサレス』をリンク召喚する動きの過程で、『幻獣機オライオン』が墓地に送られた際に生成する「機械族」の「幻獣機トークン」を『サモン・ソーサレス』効果(2)の対象とし「機械族」である各種「サイバー・ドラゴン」モンスターをリクルートする事で、簡易的な除去と打点の擁立がかないます。








動き自体が様々な妨害要素を受けてしまう為、切り返しの際の確実性としては低いでしょうが、デッキから「サイバー・ドラゴン」モンスターを呼び出す事は容易に可能であるという点は意識の中に留めておいても損ではないでしょう。



また、一概に「サイバー・ドラゴン」モンスターといってもその選択肢は豊富で、「機械族」という面や墓地に落とすギミックなど、シナジーが見込めるならば『サイバー・ドラゴン・コア』の採用も視野には入ります。



そうでなければ、やはり自身を特殊召喚可能な『サイバー・ドラゴン』が最適でしょう。



また、『トゥーンのもくじ』からサーチが可能で、『サイバー・ドラゴン』と同様に特殊召喚が容易な『トゥーン・サイバー・ドラゴン』の存在も場合によっては候補となり得ます。



デッキ毎に適した「サイバー・ドラゴン」モンスターを選定する事で、『キメラテック・メガフリート・ドラゴン』活用のさらなる円滑化が見込める事でしょう。
いずれにしても、今後が非常に楽しみなカードです。














2018年1月30日火曜日

【 #遊戯王 《RARITY COLLECTION -20th ANNIVERSARY EDITION-》まとめ】収録リスト更新!《Legendary Dragon Decks》の先行枠は無事全3種収録!












2018年2月10日発売予定の《RARITY COLLECTIONレアリティ コレクション -20th ANNIVERSARY EDITIONアニバーサリー エディション-》。


時代を牽引した数多の有力カードの再録に期待のかかる《RARITY COLLECTION -20th ANNIVERSARY EDITION-》。
こちらに『キメラテック・メガフリート・ドラゴン』『No.62 銀河眼の光子竜皇ギャラクシーアイズ・プライム・フォトン・ドラゴン』両ドラゴンモンスターの収録が判明!(なお一方は機械族)



キメラテック・メガフリート・ドラゴン

融合・効果モンスター
星10/闇属性/機械族/攻 0/守 0
「サイバー・ドラゴン」モンスター+EXモンスターゾーンのモンスター1体以上
自分・相手フィールドの上記カードを墓地へ送った場合のみ、EXデッキから特殊召喚できる(「融合」は必要としない)。
このカードは融合素材にできない。
(1):このカードの元々の攻撃力は、このカードの融合素材としたモンスターの数×1200になる。







『キメラテック・メガフリート・ドラゴン』


『キメラテック・メガフリート・ドラゴン』は、既に《RARITY COLLECTION -20th ANNIVERSARY EDITION-》への収録が決まっていた『竜騎士ブラック・マジシャン』『オッドアイズ・アークペンデュラム・ドラゴン』同様、日本では新規枠として登場します。


上記3種は「TCG」(海外版)先行カードとして《Legendary Dragon Decks》なるセットへ収録されたカード群で、特に「EXデッキ」を用いる展開への対抗策として期待される『キメラテック・メガフリート・ドラゴン』に関しては、「サイバー」テーマのファンに限らず、多くのプレイヤーに来日を待ち望まれていたのではないでしょうか。









日本では《フレイムズ・オブ・デストラクション》より登場した新規リンクモンスター群「トロイメア」の台頭によって、妨害を避けられれば「エクストラリンク」の達成も容易となるなど、リンクを用いた展開にもますます拍車がかかっており、それらへの対抗手段として『キメラテック・メガフリート・ドラゴン』用いる。
即ち、かつて『キメラテック・フォートレス・ドラゴン』を以て、「機械族」へのメタとして活躍をみせた頃の様に、盤面解決役として『サイバー・ドラゴン』の採用も、今後あり得ない話ではありません。



【植物リンク】等、先攻展開の段階でライフを削りきる様なデッキへの対応は不可能ですが、リンクをはじめ、「EXデッキ」を用いる強固な盤面形成を目論むデッキ群への影響力は少なくないでしょう。
エクストラモンスターゾーンに対する除去として、今後の活躍に期待のかかるカードです。







『No.62 銀河眼の光子竜皇ギャラクシーアイズ・プライム・フォトン・ドラゴン


「ギャラクシーアイズ」と名のついたエクシーズモンスターの上に重ねる事で高ランクエクシーズの成立が可能なモンスター群の起点となる「ランク8」、所謂下敷き役として、加えて「エクシーズ」の流行時には戦闘に於いても非常に強力な自身の能力も高く評価され、一時は「ギャラクシーアイズ」エクシーズのなかでも優先される傾向にあった『No.62 銀河眼の光子竜皇ギャラクシーアイズ・プライム・フォトン・ドラゴン』。



後に登場した『銀河眼の光波竜ギャラクシーアイズ・サイファー・ドラゴン』の影響から、現在はその役目を取られがちではあるものの、「ギャラクシーアイズ」の連続除去ギミックを搭載する際には、今なお一考の価値はあるカードでしょう。



レアリティも「エクストラシークレット」への格上げが見込まれており、そういった意味でも嬉しい収録です。


アンケート









以下、現在判明している収録リストとなります。



RARITY COLLECTIONレアリティ コレクション -20th ANNIVERSARY EDITIONアニバーサリー エディション-》


遊戯王.jp



  • 『ラーの翼神竜-球体形』



遊戯王.jp



  • 『PSYフレームロード・Ω』



遊戯王.jp



  • 『青眼の亜白龍』



遊戯王.jp






遊戯王.jp



  • 『沈黙の魔術師-サイレント・マジシャン』

  • 『海亀壊獣ガメシエル』

  • 『深夜急行騎士ナイト・エクスプレス・ナイト』

  • 『左腕の代償』

  • 『フレシアの蟲惑魔』




遊戯王.jp



  • 『ユニゾンビ』

  • 『調弦の魔術師』





  • 『ハーピィの羽根帚』




  • 『オッドアイズ・アークペンデュラム・ドラゴン』




  • 『成金ゴブリン』



遊戯王.jp











竜騎士りゅうきしブラック・マジシャン

融合・効果モンスター
星8/闇属性/ドラゴン族/攻3000/守2500
「ブラック・マジシャン」+ドラゴン族モンスター
(1):このカードのカード名は、フィールド・墓地に存在する限り
「ブラック・マジシャン」として扱う。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
自分フィールドの魔法・罠カードは相手の効果の対象にならず、
相手の効果では破壊されない。








キメラテック・メガフリート・ドラゴン

融合・効果モンスター
星10/闇属性/機械族/攻 0/守 0
「サイバー・ドラゴン」モンスター+EXモンスターゾーンのモンスター1体以上
自分・相手フィールドの上記カードを墓地へ送った場合のみ、EXデッキから特殊召喚できる(「融合」は必要としない)。
このカードは融合素材にできない。
(1):このカードの元々の攻撃力は、このカードの融合素材としたモンスターの数×1200になる。







2018年1月29日月曜日

【 #遊戯王 『墓穴の指名者』『無限泡影』】従来の手札誘発を制する存在と、新たな手札誘発の影響。












墓穴はかあな指名者しめいしゃ

速攻魔法
(1):相手の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを除外する。
次のターンの終了時まで、この効果で除外したモンスター及び
そのモンスターと元々のカード名が同じモンスターの効果は無効化される。



無限泡影むげんほうよう

通常罠
自分フィールドにカードが存在しない場合、このカードは手札からも発動できる。
(1):相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの効果をターン終了時まで無効にする。
セットされていたこのカードを発動した場合、
さらにこのターン、このカードと同じ縦列の他の魔法・罠カードの効果は無効化される。








《フレイムズ・オブ・デストラクション》にて登場した『墓穴の指名者』『無限泡影』。


リリース直後から多くのデッキに採用され、《フレイムズ・オブ・デストラクション》収録カードの中でも環境に大きく変化を与えたカードでしょう。


先攻時の展開で相手のライフポイントを削りきる。所謂先攻1ターンキルが売りの【植物リンク】への対抗手段として期待された『無限泡影』。
その効果が現れてか、はたまたそれ以外が要因となったか【植物リンク】のシェアは同弾リリース直後、若干伸び悩んでいる様にも映りました。


これはモンスターの多量展開から連続したリンク召喚を行うデッキ全般に影響を及ぼし、【オルターガイスト】【トリックスター】【サブテラー】に加え、ある程度展開力も有する【彼岸】など、罠ビート寄りのデッキが台頭してきており、手札誘発を10枚以上搭載可能な程度にメインスロットの余裕があり、初動に必要なカードの枚数が最低限で良いなど、デッキ選択の段階で【植物リンク】等の展開に長けたデッキに対して、比較的有効な構築、立ち回りが可能となるものが好まれている傾向も見て取れます。


また、これら「罠」系統のデッキタイプと相性の悪くない「ペンデュラム」要素を軸とする【セフィラ】【魔術師】に加え、《フレイムズ・オブ・デストラクション》収録の『雪花の光』を搭載した【海皇】なども着実にシェアを伸ばしています。







『無限泡影』


先攻1ターンキルが跋扈する環境下に投じられた新手札誘発『無限泡影』の登場により、評価が大きく変動したカードの1枚としては、【植物リンク】や【インフェルニティ】などの1ターンキルデッキの常套手段であった『外神アザトート』があります。



こちらを展開途中に挟む事で、ありとあらゆる手札誘発モンスターを封殺した上で行う事が可能であった1ターンキルに、以前ほどの絶対的な信頼が置けなくなりました。


もちろん現在も採用の多い手札誘発モンスターをはねのけるには『外神アザトート』の存在は必要不可欠でしょうが、これまではこちらを展開途中に経由するだけでほぼ全ての行動がフリーパス状態で行えた事を鑑みると、確実性の低下、即ち弱体化は否めません。


また、《フレイムズ・オブ・デストラクション》にて大幅に強化され、環境上位に食い込むまでに躍進を遂げた【オルターガイスト】に限っては、手札から発動可能な「罠」として同弾にて登場した新鋭『オルターガイスト・マルチフェイカー』の貴重なトリガー役としても活用されており、先攻時の多量展開を持ち味とするデッキ群の多くを苦しめています。



その他にも多種多様なデッキが混在する現環境ですが、多くのデッキが基本となる手札誘発モンスターを搭載。


  • 『灰流うらら』
  • 『幽鬼うさぎ』(こちらは削られる事も)
  • 『増殖するG』


これらに加え『無限泡影』まで複数採用し、先攻時の多量展開に強く意識を向けた構築も散見されており、しっかりと結果に結びついている物も多いです。


『無限泡影』の登場により、先攻1ターンキルを目指す凶悪な【植物リンク】の雲行きも怪しくなるかと思われましたが、同弾《フレイムズ・オブ・デストラクション》収録の汎用リンクモンスター群。
新テーマ「トロイメア」によって、その希望も潰えることとなります。



主にカード名の異なるモンスター2体(以上)から成る各種「トロイメア」リンクモンスターは、元から連続したリンク召喚を基軸に据えるデッキ群にとってみれば、これらを扱うことは非常に容易く、勝手の良い除去手段・手軽なリンクマーカーという役割を兼任する事が可能な為、限られた15枠のエクストラデッキの質を大幅に高めてくれます。


その中でも【植物リンク】への採用も定着しつつあり、その他にもリンクを扱う多くのデッキが搭載する傾向にある『トロイメア・ゴブリン』。



こちらが【植物リンク】が行う先攻1ターンキルへの抑止力として期待された『無限泡影』への対抗策として利用されています。







効果(1)に備わった、自身のリンク先にモンスターを通常召喚する機会を設ける能力に関しても展開補助として極めて有用な能力となりますが、対『無限泡影』においては効果(2)、相互リンク状態のモンスターを効果の対象選択不可とする能力によって成されます。


【植物リンク】に於ける先攻1ターンキル時の基本となる布陣が、『トポロジック・ボマー・ドラゴン』と、そのリンク先に『フェニキシアン・クラスター・アマリリス』を特殊召喚し、破壊・蘇生を相手のライフを削りきるまで繰り返すという物。
その為に、繰り返しリンク展開を行い、最終的に墓地の「植物族」モンスターを相手ライフ8000分確保できる様にルートが形成されています。



『無限泡影』を撃ち込む理想的な箇所としてはこの最終盤面に於いて1ターンキルの根幹を成す『トポロジック・ボマー・ドラゴン』に対してでしょう。
しかし、この布陣を敷く過程で『トロイメア・ゴブリン』、更には『トポロジック・ボマー・ドラゴン』の破壊効果からリンクモンスターを守りつつ、それらの相互リンク成立にも一役買う存在として『トロイメア・ケルベロス』を展開。



その上で『トポロジック・ボマー・ドラゴン』に繋ぐことで、『無限泡影』の運用に於いて最も確実で、有効となるはずの箇所に蓋をすることが可能となります。


その為、最終盤面『トポロジック・ボマー・ドラゴン』を待たずして、そのほか展開途中の段階で手札誘発を積極的に当てていくほかなく、展開の過程で『サモン・ソーサレス』によってモンスターを送りつけられた場合『無限泡影』の発動機会を失うなどの兼ね合いもあり、期待された『無限泡影』も1ターンキルへの確かな抑止力とはなりませんでした。



とはいえ、魔法・罠への干渉まで成し得る『無限泡影』は単純に汎用妨害カードとしての評価も高く、先攻1ターンキルへの対抗手段としても悪くない為、採用数が伸びている現状にも頷けます。


先攻展開への対抗策増加によって理不尽なゲームを回避できる機会も増加し、ターンを跨げば跨ぐだけ、本来のゲームとして楽しめるものとなります。
しかし、《フレイムズ・オブ・デストラクション》は1ターンキルの確実性の低下と、新たな妨害にも対応するリンクモンスター。
これだけに留まらず、従来の手札誘発モンスターに対して手軽に撃ち込める対抗手段まで収録されています。







『墓穴の指名者』


『無限泡影』の影響から手札誘発モンスターへの対抗手段としてはベストとされた『外神アザトート』が絶対的とは言い難い現状、しかし手札誘発モンスターの採用数に変化はなく、多量に採用されるケースが殆どで『無限泡影』の存在を危惧しつつも『外神アザトート』に向かう事が先攻展開、1ターンキルへの近道です。


元より『外神アザトート』という手札誘発モンスターへの絶対的な対抗手段を有していたにもかかわらず、それをさらに後押しするかの如きカード『墓穴の指名者』まで《フレイムズ・オブ・デストラクション》に収録されています。


これにより『外神アザトート』成立前に放たれる各種"手札誘発モンスター"に対しても手軽に撃ち込み無力化が図れるようになり増え続ける手札からの妨害要素への数少ない対抗手段として、展開に長けるデッキ群においては特に重宝されています。


リリース直後は全体的にサイドデッキへの搭載が多く見られましたが、頃来はメインの時点から複数枚搭載し、多くの手札誘発をはねのけ、先攻時のアクションを「確かなものにしよう」という気概を持った構築も散見されます。







新たな手札誘発の登場、従来の手札誘発への対抗手段の増加、「罠」デッキの台頭など、よい環境の変化も見られますが、依然として先攻時の強力なアクションは健在で、そのまま1ターンキルを達成されるケースも多く、手軽な召喚方法であるリンク召喚の悪い一面も垣間見えます。


しかし、大会のデッキ分布や入賞リストに目を向ければ多種多様なデッキが混在し、上位のデッキも常にばらけているなど、デッキパワーの高さは否めませんが頃来の汎用リンクによって全体的に底上げがなされた為か、環境自体はそう悪いようには思えません。


工夫次第であらゆるデッキに可能性が見いだせる稀な環境ですから、今のうちに存分に楽しんでおきましょう!
うっかり先攻1ターンキルはご愛嬌ということで。









2018年1月28日日曜日

【 #遊戯王 『夢幻崩界イヴリース』】リンクを用いる展開のサポート役に加え、相手の展開に対する抑止力としての可能性も秘めた「トロイメア」。












夢幻崩界デストロイメアイヴリース

効果モンスター
星2/闇属性/サイバース族/攻 0/守 0
このカード名の(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚に成功した時、
自分の墓地のリンクモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力を0にし、効果を無効にして、
このカードとリンク状態となるように自分フィールドに特殊召喚する。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
このカードのコントローラーはリンクモンスターしか特殊召喚できない。
(3):このカードが自分フィールドから墓地へ送られた場合に発動できる。
このカードを相手フィールドに守備表示で特殊召喚する。







アンケートを設置致しました。



《フレイムズ・オブ・デストラクション》にて登場した汎用リンクモンスターの集合テーマである「トロイメア」に属するモンスター。



現在、上記6種類のリンクモンスターが「トロイメア」に属しており、『夢幻崩界デストロイメアイヴリース』を加えれば全7種。


その内メインデッキに搭載可能なものは現状『夢幻崩界デストロイメアイヴリース』のみとなっており、『トロイメア・マーメイド』がリンク召喚時に発動可能となるデッキから「トロイメア」モンスターを特殊召喚する能力によって呼び出す事が出来る唯一のモンスターです。




また、同名以外の「トロイメア」モンスター1体から成る『トロイメア・マーメイド』へ繋ぐ際、唯一リンク数の損失が発生しないモンスターでもあります。
仮に高リンク数の「トロイメア」モンスターから『トロイメア・マーメイド』へと繋いだ場合であっても、一時的にはリンク数の減少が発生するものの、そのリクルート能力を以て『夢幻崩界デストロイメアイヴリース』へアクセス。
『ファイアウォール・ドラゴン』等のサルベージを利用し、後に『夢幻崩界デストロイメアイヴリース』の通常召喚まで漕ぎつくことがかなえば、一旦失ったリンク数分のリカバリが見込め、更なる展開の糧となります。



汎用的な性能を有する「トロイメア」リンクモンスターとの併用により、『夢幻崩界デストロイメアイヴリース』へのアクセスも安定が見込め、あらゆるデッキが搭載可能な展開補助カードとして、注目の集まる1枚です。







召喚時に墓地のリンクモンスターを蘇生


(1):このカードが召喚に成功した時、
自分の墓地のリンクモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力を0にし、効果を無効にして、
このカードとリンク状態となるように自分フィールドに特殊召喚する。


自身が召喚に成功した時に発動する能力で、自分の墓地のリンクモンスターをこのカードとリンク状態となるように蘇生する事が可能。
これによって蘇生したモンスターは効果が無効となり、攻撃力に関しても「ATK/ 0」となり、リンクマーカーとしての機能、もしくは即座にリンク素材として利用することになるでしょう。


また、墓地から蘇生する性質上「メインモンスターゾーン」に配する事となる上に『夢幻崩界デストロイメアイヴリース』とリンク状態でなければならない為、リンクマーカーが最低限「左・右」のどちらか一方でも指し示している必要があります。


同テーマに括られるだけの事はあり、「トロイメア」リンクモンスターは『トロイメア・マーメイド』以外の5種がこの蘇生に対応しており、この事が先に述べた「トロイメア」リンクモンスターから『トロイメア・マーメイド』へ繋いだ際の損失分のリカバリを可能としています。







とはいえ、蘇生したままでは効果は無効化され戦闘面の貢献もまったくと言っていいほど期待できませんから、蘇生したリンクモンスターはリンクマーカーとして最低限の役割を果たした後に、更なるリンクへの素材に利用する事で無駄なく最大限活用したといえます。


召喚時のみに発動可能な当効果ですが、「トロイメア」リンクモンスターの中には、自身のリンク先への召喚機会を設ける事が可能な『トロイメア・ゴブリン』の存在もあり、こちらを展開に絡める事で『夢幻崩界デストロイメアイヴリース』の利用に必要な召喚権を賄うことが出来ます。



冒頭でも触れましたが、複数体のリンクモンスターを展開する過程で『トロイメア・マーメイド』のリクルート能力に『ファイアウォール・ドラゴン』のサルベージ能力等を併用する事で『夢幻崩界デストロイメアイヴリース』を手札に加え、その後『トロイメア・ゴブリン』のリンク召喚まで行き着ければ、『夢幻崩界デストロイメアイヴリース』の活用も見えてきます。


『トロイメア・マーメイド』によるリクルート、自身の蘇生能力と、展開に長ける『夢幻崩界デストロイメアイヴリース』ですが、自身の効果(2)に僅かばかりのデメリットが備え付けられており、その点の解消も兼ね運用の際は『夢幻崩界デストロイメアイヴリース』自体もリンク素材として利用してしまう方が得策でしょう。







リンクモンスター以外のモンスターは特殊召喚不可


(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
このカードのコントローラーはリンクモンスターしか特殊召喚できない。


デッキからのリクルートが容易且つ、リンク素材の確保が望める『夢幻崩界デストロイメアイヴリース』ですが、自身がモンスターゾーンに存在する限り、そのコントローラーはリンクモンスター以外のモンスターの特殊召喚を封じられます。


リンク召喚やリンクモンスターの蘇生などに影響はありませんが、更なるリンク素材用のモンスターを展開する際、一先ずは『夢幻崩界デストロイメアイヴリース』をなんらかの手段で処理しなければなりません。







自身のリンクモンスター蘇生効果を活用し、即座にリンク素材として利用してしまう事で当デメリットの解消は見込めるものの、時には弊害となり得ます。
また、昨今はあらゆるデッキに於いて展開の起点へと用いられる機会の多い『亡龍の戦慄-デストルドー』等を交え、スタートを切ることが出来ない点は少々勝手が悪いです。



しかし、『夢幻崩界デストロイメアイヴリース』を採用する程度にリンクを多用するデッキであればあまり問題視する点でもないでしょう。


また、『夢幻崩界デストロイメアイヴリース』は自身の効果(3)によって、当デメリットを相手プレイヤーに押し付ける事も可能となっており、場合によってはその様な運用も視野に盤面を形成していきたいところです。







自分のフィールドから墓地へ送られた場合、相手のフィールドに特殊召喚可能。


このカード名の(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(3):このカードが自分フィールドから墓地へ送られた場合に発動できる。
このカードを相手フィールドに守備表示で特殊召喚する。


『トロイメア・マーメイド』からのリクルートや、『夢幻崩界デストロイメアイヴリース』自身の効果(1)の運用を介し、リンク素材への利用を以てフィールドから墓地へ送られた場合にも発動可能な効果(3)。


相手フィールドに守備表示で蘇生させるか否かを選択できる為、当然"発動しない"という選択も可能。
先程挙げた効果(2)夢幻崩界デストロイメアイヴリース』をコントロールしているプレイヤーはリンクモンスター以外の特殊召喚を封じられるデメリットを相手に押し付ける事が可能となりますが、リンク召喚自体が封じられていない以上、『夢幻崩界デストロイメアイヴリース』をリンク素材として利用されかねない上に、『夢幻崩界デストロイメアイヴリース』は1枚から『トロイメア・マーメイド』をリンク召喚可能な為、効果(2)延いては当効果(3)も含めた『夢幻崩界デストロイメアイヴリース』自体の有効活用を狙うのであれば、ただ送りつけるだけでなく「エクストラリンク」を用いて相手のリンク召喚自体を封じる等、さらに一手間かける必要があります。








とはいえ、ただ押し付けた場合であってもある程度抑止力としての機能が見込める事に違いはなく、デッキ次第では『トロイメア・マーメイド』が採用されていないケースもあり、特殊召喚への制限を解くために自爆特攻や召喚権を消費した「リンク2」の成立等、単体でも枷としての役割を果たす可能性は大いにあります。


その他にも『夢幻崩界デストロイメアイヴリース』を『トロイメア・マーメイド』へと変換し、同縦列の相手フィールドに特殊召喚する事で、各種「機界騎士ジャックナイツ」の召喚条件をクリアできる点は見逃せない利ともなり得ます。



後攻めの際にも「DEF/ 0」のモンスターを守備表示で送りつけることが可能な点を活かし、『メタルフォーゼ・オリハルク』や『ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン』の大ダメージを狙う攻撃対象としての利用も悪くありません。



また、【彼岸】と相対した場合はその効力がより顕著に現れます。
各種「彼岸」モンスターはそれぞれが特殊召喚能力を有し、自分フィールドに「彼岸」以外のモンスターが存在する際には自壊する効果を持っている為、『夢幻崩界デストロイメアイヴリース』がフィールドに鎮座していると「彼岸」モンスター展開の妨げとなります。


『彼岸の悪鬼 ファーファレル』のモンスターを一時的に除外する能力を利用するなど、「彼岸」の要素のみで回避する手段もありますが、その場合ターン終了と共に『夢幻崩界デストロイメアイヴリース』がフィールドに帰還するため、そのターン中に『永遠の淑女 ベアトリーチェ』や『彼岸の黒天使 ケルビーニ』等へ行き着かなければあまり大きな効果は得られません。




特定のデッキに対しては、単体で送りつける事でも効果が期待できるものの、やはり汎用リンクモンスター「トロアメア」を多数採用した様なデッキに対してはもう一工夫講じる必要が出てきます。
とはいえ、デッキからのリクルートに対応し、召喚時の蘇生、相手の特殊召喚阻害と役割は非常に多く、確かに大きいもので、汎用リンクモンスター群「トロイメア」同様、『夢幻崩界デストロイメアイヴリース』も様々なデッキタイプへの搭載が可能な展開補助カードとして非常に有用な1枚となっています。