2018年3月23日金曜日

【 #遊戯王 《STARTER DECK 2018》】発売直前の新セットに収録される新規カードのまとめ












2018年3月18日日曜日

2018年3月2日金曜日

【 #遊戯王 『閃刀姫-レイ』『閃刀姫-カガリ』『閃刀姫-シズク』】「閃刀姫」を支える貴重なモンスターについて














2018年2月24日に発売となった《デッキビルドパック ダーク・セイヴァーズ》。


同弾の目玉として登場した「閃刀姫」はリリース直後にも関わらず、各地の大会等で結果を残した事で、前評判以上に強力なデッキの1つとして環境上位に食い込みつつあります。


「閃刀姫」とは?



そんな注目度の高い新テーマ「閃刀姫」は、現状メインデッキ搭載可能なモンスターは『閃刀姫-レイ』のみとなっており、それに「トークン」を生成する『閃刀機-ホーネットビット』を加え、「閃刀姫」モンスター1体から成る『閃刀姫-カガリ』『閃刀姫-シズク』をアタッカーの軸に据え盤面を形成。








それらをサポートする各種「閃刀」魔法カードを武器に除去やモンスター効果の無力化を図りつつビートダウンを達成する形が「閃刀姫」の純粋な戦術となります。


各種「閃刀」魔法カードは共通して


自分のメインモンスターゾーンにモンスターが存在しない場合に発動できる。


との条件が課さられており、「閃刀姫」を扱う上では先に挙げた2種類の「リンク」モンスターを「エクストラモンスターゾーン」へと配置し、「閃刀」カードの発動条件をクリアした上で相手への妨害を敷きつつゲームメイクしていく事となるでしょう。



これらは基本の効果に加え、


自分の墓地に魔法カードが3枚以上存在する場合


に限り、追加で効果を適用可能とする効果が備わっており、ゲームが進むに連れてアドバンテージの獲得が容易となっていく性質を持ったカード群となっています。


先ほど挙げた『閃刀機-ホーネットビット』をはじめ、さまざまな効果を備える「閃刀」魔法カードを駆使して戦うテーマである「閃刀姫」。
今回はデッキの主軸であり、少数精鋭とも言える各種モンスターについて書いてゆきます。
よろしければ最後までお付き合いくださいませ。




さいごにアンケートを設置しております。
是非ご参加ください。










閃刀姫せんとうき-レイ

効果モンスター
星4/闇属性/戦士族/攻1500/守1500
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードをリリースして発動できる。
EXデッキから「閃刀姫」モンスター1体をEXモンスターゾーンに特殊召喚する。
この効果は相手ターンでも発動できる。
(2):このカードが墓地に存在する状態で、
自分フィールドの表側表示の「閃刀姫」リンクモンスターが相手の効果でフィールドから離れた場合、
または戦闘で破壊された場合に発動できる。
このカードを特殊召喚する。



件の現状唯一メインデッキに搭載可能な「閃刀」モンスター。


「レベル4」である為、エクシーズ等、リンク以外の召喚方法への転用も容易な他、「闇属性」「戦士族」という点もリクルートやサルベージなど対応範囲の広いものとなっています。


『増援』によるサーチが可能である為、一般的な「閃刀姫」のデッキリストを見ても、合わせて採用されているケースが散見されます。
加えて、「閃刀姫」に於ける万能サーチカード『閃刀起動-エンゲージ』によってサーチ可能な為、ある程度のアクセスが見込めるモンスターです。



また、後述する各種「閃刀姫」リンクモンスターは、「閃刀姫」モンスター1体から成る為、こちらの『閃刀姫-レイ』から即座にリンク召喚できる上、自身の効果(1)によってバトルフェイズ中に自身をリリースし、即座にリンクモンスターへと変換する事で追撃も可能となっており、メインデッキのモンスターが絞られがちな「閃刀姫」ではありますが、『閃刀姫-レイ』の存在からライフを取る力はある程度備えているテーマと言えます。


(1):このカードをリリースして発動できる。
EXデッキから「閃刀姫」モンスター1体をEXモンスターゾーンに特殊召喚する。
この効果は相手ターンでも発動できる。







また、効果(2)によって一時的に「閃刀姫」リンクモンスターとして運用したのち、『閃刀姫-レイ』が墓地に存在してさえいれば「閃刀姫」リンクモンスターが戦闘・効果によって退けられた際に自身を蘇生させる事が可能となっており、『閃刀姫-レイ』を経由した場合、除去に対してもある程度の耐性を持ったモンスターとして「閃刀姫」のリンクモンスターを運用できるようになります。


(2):このカードが墓地に存在する状態で、
自分フィールドの表側表示の「閃刀姫」リンクモンスターが相手の効果でフィールドから離れた場合、
または戦闘で破壊された場合に発動できる。
このカードを特殊召喚する。


効果(2)を利用し「閃刀姫」リンクモンスターが退いたタイミングで自身を蘇生した際、相手ターン中であっても自身を「閃刀姫」リンクモンスターへと変換可能とする効果(1)を用いる事で、ステータス面の補助も見込める各種「閃刀姫」リンクモンスターを出し直す事でその能力の利用も兼ねた戦線維持を目論む事も出来ます。


純「閃刀姫」に於いてはメインアタッカーとなり得る主軸として活躍必至となる『閃刀姫-レイ』ですが、「召喚獣」等を搭載する混合デッキの場合は採用枚数について検討の余地があるカードでしょう。
しかし、「閃刀姫」を扱う上での理想的な盤面の1つに墓地に『閃刀姫-レイ』が存在する状態で「閃刀姫」リンクモンスターの擁立がある事はゲームを進める上で常に意識しておいて良い点でしょう。


頃来、流行傾向にある『墓穴の指名者』や、ミラーマッチに於いては『閃刀起動-エンゲージ』からアクセス可能な「閃刀」カードの中に『閃刀機-シャークキャノン』の存在もあり、これらを用いる事によって、件の布陣を崩す事も可能ではある為、盤石とは言い難い布陣ではあるものの、自然な流れで達成し得る展開の一つであることから、使用する側からは切り返された際にも無傷とはいかずとも、甚大な被害を被るという程ではなく、相手視点からは一方的に切り返しのハードルが上がる展開となります。



また、後続の確保自体は各種「閃刀姫」リンクモンスターの能力によって可能な為、使用者視点からすれば積極的に狙っていきたい布陣と言えます。


『閃刀姫-レイ』は、初動のアタッカーとして、リソースの回復役として、「閃刀姫」を支える柱となり得る貴重なモンスターである事はまず間違いないでしょう。
純「閃刀姫」であれば複数枚の搭載も十分に考えられるレベルのカードです。










閃刀姫せんとうき-カガリ

リンク・効果モンスター
リンク1/炎属性/機械族/攻1500
【リンクマーカー:左上】
炎属性以外の「閃刀姫」モンスター1体
自分は「閃刀姫-カガリ」を1ターンに1度しか特殊召喚できない。
(1):このカードが特殊召喚に成功した場合、自分の墓地の「閃刀」魔法カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを手札に加える。
(2):このカードの攻撃力は自分の墓地の魔法カードの数×100アップする。



自身の持つ「炎属性」以外の「閃刀姫」モンスター1体から成る「閃刀姫」リンクモンスターで、「閃刀」魔法カードを運用する上では欠かせない存在と言えます。


前項で触れたメインデッキに搭載可能な唯一のモンスター『閃刀姫-レイ』、「閃刀姫」と名のついた「トークン」を生成する『閃刀機-ホーネットビット』、双方をサーチ可能な『閃刀起動-エンゲージ』。
基本的にはこれらから容易に成立するリンクモンスターで、『閃刀姫-レイ』の効果(2)による擬似的な破壊等への耐性を駆使し、アタッカーとして戦線を維持する役割も担います。


「閃刀姫」以外からは『フォーマッド・スキッパー』を用いる事でも一応リンク召喚を狙えます。



「リンクマーカー」は左上を指す「リンク1」であり、「エクストラモンスターゾーン」へ配した際には相手側のメインモンスターゾーンを示してしまい、自分の「メインモンスターゾーン」へ配した場合であっても「リンクマーカー」としての活用は困難でしょう。







「閃刀」魔法カード全般が自分のメインモンスターゾーンにモンスターが存在しない事を条件に発動可能となる事から、基本的には『閃刀姫-カガリ』を含め1体のリンクモンスターを軸に据える戦術を取る必要があり、その性質が「リンクマーカー」の向きにも影響しているという事でしょうか。
とは言え、攻める際に1体のモンスターで成り立たせる事は如何に「閃刀姫」であっても難しい為、「メインモンスターゾーン」を利用できるような「リンクマーカー」を別途配置した上でモンスターを展開していくパターンも検討しておかねばなりません。


また、『閃刀姫-カガリ』は1ターンに1度しか特殊召喚する事が出来ない制約を持ち、特殊召喚時に墓地の「閃刀」魔法カードをサルベージする能力を以て後続の確保を成し得ます。
あらゆる「閃刀」カードに変換可能な『閃刀起動-エンゲージ』からのスタートに成功した際には、初動として使用した後に相手への妨害が見込める『閃刀機-ウィドウアンカー』の獲得や、次ターン用のリソースのキープなど手札を整える役目を担いつつ、ゲームがある程度進行した状態で攻め手の獲得が急務である場合には『閃刀術式-アフターバーナー』『閃刀術式-ジャミングウェーブ』等から盤面の瓦解を図るなど、序盤のゲームメイクから中盤以降のリソース供給まで幅広い運用が望める能力となります。



「トークン」を生成し『閃刀姫-カガリ』の成立に直結する『閃刀機-ホーネットビット』からスタートした際には、『閃刀姫-カガリ』から即座にサルベージし再び発動する事で実質『閃刀機-ホーネットビット』1枚でモンスター2体分の働きが可能となり、『トロイメア・フェニックス』や『トロイメア・ケルベロス』を用い相手の場に干渉するアクションも見込めるなど、状況に合わせ柔軟に立ち回る事も可能とします。



自分のターン中に特殊召喚し、後続の確保を達成した上で、墓地に「閃刀」魔法カードと『閃刀姫-レイ』が存在する状況下に於いては『閃刀姫-レイ』の効果(2)による自己再生が成立した後、相手ターン中に「閃刀姫」リンクモンスターを繰り出すことが可能な効果(1)によって再び特殊召喚し直し、更なるサルベージにより返しのターンようにリソースを潤沢とする事も出来ます。


加えて、『閃刀姫-カガリ』は墓地の「魔法」カードの枚数につき自身の攻撃力を100ポイント強化する能力を備えており、「ATK/1500」というメインアタッカーとしては少々心許ない素のステータスも、墓地に魔法カードを蓄積する事で強化されてゆきます。
墓地に魔法カードが3枚以上存在する事でアドバンテージを広げやすくなる各種「閃刀」魔法カードの性質上、構築段階からそういった部分が意識される傾向にもある事から、『閃刀姫-カガリ』のステータスについても戦力としてカウントできる域までの上昇が十分に期待できます。


一方で、効果(1)による「閃刀」魔法カードのサルベージと、効果(2)による自己強化能力との相性が良いとは言い難い為、そちらの兼ね合いも運用に際して心がけておく必要はありそうです。
とはいえ、回収した魔法カードを即座に発動すれば良いだけなので、そこまで問題視する程ではないでしょう。
しかし、回収したカードを次ターン以降のリソースとしてキープしておきたい場合には弊害となる場合もあります。
墓地の魔法カードの数1枚がゲームに大きく影響するケースもある為、常に意識しておきたい部分です。










閃刀姫せんとうき-シズク

リンク・効果モンスター
リンク1/水属性/機械族/攻1500
【リンクマーカー:右上】
水属性以外の「閃刀姫」モンスター1体
自分は「閃刀姫-シズク」を1ターンに1度しか特殊召喚できない。
(1):相手フィールドのモンスターの攻撃力・守備力は、自分の墓地の魔法カードの数×100ダウンする。
(2):このカードを特殊召喚したターンのエンドフェイズに発動できる。
デッキから、同名カードが自分の墓地に存在しない「閃刀」魔法カード1枚を手札に加える。



こちらも『閃刀姫-カガリ』に同じく自身の持つ「水属性」以外の「閃刀姫」モンスター1体から成るリンクモンスター 。


「リンクマーカー」は『閃刀姫-カガリ』の左上と対になる右上を示しており、こちらに関しても同様に「リンクマーカー」としての運用は困難となります。


「閃刀姫」リンクモンスター双方に言える事ですが、一応『水晶機巧-ハリファイバー』等の斜め下方向を示すリンクモンスター のリンク先に配することで相互リンク状態での運用は可能となっている為、『トロイメア・フェニックス』『トロイメア・ケルベロス』の耐性付与の恩恵を受ける事も盤面の構築次第では可能となります。




いずれも汎用的なリンクモンスターである為、ゲームの展開次第では「閃刀姫」と雖も十分起こり得るシチュエーションです。
「閃刀」魔法カードの発動条件を潰す形とはなるものの、盤面の維持という面では非常に優れた布陣であり、活用する機会も皆無ではないでしょう。







『閃刀姫-カガリ』と同等のステータスを持ち、同様に「閃刀姫」モンスター1体から成り、1ターンに1度しか特殊召喚出来ない『閃刀姫-シズク』。


効果(1)によって墓地の魔法カード1枚につき100ポイント相手フィールドのモンスターの「攻・守」を弱体化させる能力を持ち、自身のみを強化する『閃刀姫-カガリ』以上に戦闘面の補助が期待できる性能を持ちます。


また、特殊召喚時に墓地の「閃刀」魔法カードをサルベージする『閃刀姫-カガリ』に対して、『閃刀姫-シズク』は自身を特殊召喚したターンのエンドフェイズに墓地に同名カードが存在しない「閃刀」魔法カードをデッキからサーチする能力。
発動タイミングの関係からタイムラグは免れないものの、単純に『閃刀姫-レイ』『閃刀機-ホーネットビット』から「閃刀」に於ける万能サーチカード『閃刀起動-エンゲージ』の獲得を成す事が可能となり、「閃刀姫」の初動を支える重要なリンクモンスターとなります。
サーチ可能なものは同名カードが墓地に存在しない「閃刀」魔法に限られる為、「閃刀」魔法カードを初動とした際には、『閃刀姫-カガリ』を経由し、墓地に存在する「閃刀」魔法カードを調整した上で、『閃刀姫-カガリ』を素材に『閃刀姫-シズク』をリンク召喚する流れが「閃刀姫」に於ける基本の展開です。
こうする事で『閃刀起動-エンゲージ』からスタートした際、『閃刀起動-エンゲージ』をサルベージした上でターンを回せば追加の『閃刀起動-エンゲージ』をサーチする事も可能となります。


加えて、『閃刀姫-カガリ』同様に『閃刀姫-レイ』の効果(2)による擬似的な耐性を得られるほか、効果(1)を利用する事で相手ターン中に特殊召喚する事も可能。
相手ターン中にそれらのアクションを用いて『閃刀姫-シズク』を繰り出せば、相手ターンのエンドフェイズにもサーチ処理を行う事ができ、更なる「閃刀」カードの獲得を成し、続く自分のターンに再び『閃刀姫-カガリ』『閃刀姫-シズク』と繋ぐ展開にも持ち込むことが可能となります。


一方で、中盤以降でも機能しやすい墓地からのサルベージを成す『閃刀姫-カガリ』に比べ、墓地に同名が存在しない「閃刀」魔法カードをサーチする『閃刀姫-シズク』は序盤のキーパーツの獲得には貢献するものの、デッキ内の「閃刀」カード枯渇や、墓地に全ての「閃刀」魔法が揃ってしまっている場合には機能しないなど、中盤以降はリソースを広げる役割を失う可能性もあります。
とはいえ、「閃刀姫」モンスター1体から成り、墓地の魔法カードが潤沢であればあるほど、その効力を増す相手フィールド全体に及ぶ弱体化効果も相まって、アタッカーとしての運用は見込める為、こちらも複数枚採用が基本となってくるでしょう。


この様に、「閃刀姫」リンクモンスターが「閃刀姫」に於いて担う役割は非常に大きなもので、採用枚数については最大値が理想的となるタイプのカード群です。
『閃刀姫-シズク』のサーチ効果に関しては後半腐る可能性があるものの、『閃刀姫-カガリ』に関しては序盤から終盤まで大車輪の活躍が見込まれます。
「閃刀」魔法カードを駆使して闘う注目テーマ「閃刀姫」に属する貴重なモンスター群は、少数ながらもそれぞれが優秀な効果を持ち、テーマを支える上でなくてはならない存在として、今後の更なる活躍も大いに期待できるものとなっています。



















2018年3月1日木曜日

【 #遊戯王 『悪のデッキ破壊ウイルス』】媒体としたモンスターのステータスに応じて発する効果に加え、条件を満たした際には相手のドローしたモンスターを確実に封じる新たな「ウイルス」カード!














あくのデッキ破壊はかいウイルス

通常罠
(1):自分フィールドの攻撃力3000以下の闇属性モンスター1体をリリースして発動できる。
そのモンスターの攻撃力500につき1枚、
相手は自身の手札・デッキからカードを選んで破壊する。
このカードを発動するために攻撃力2000以上のモンスターをリリースした場合、
相手ターンで数えて3ターンの間に相手がドローしたカードを全て確認し、
その内のモンスターを全て破壊する。
また、このカードの効果で破壊され墓地へ送られているカードは、
破壊されたターンには効果を発動できない。



さいごにアンケートを設置しております。
是非ご参加ください。







遊戯王.jp



2018年3月10日発売の「ストラクチャーデッキR」シリーズ最新セット《ストラクチャーデッキR-闇黒の呪縛-》収録の新たな「ウイルス」の名を持つ「罠」カード。


大小様々な「闇属性」モンスターをコストとしてリリースし、相手の場・手札、場合によってはデッキ内のモンスターをも破壊する「デッキ破壊」の名に相応しい効果を持つ各種「ウイルス」カード。


  • 「ATK/1000」以下を媒体に「ATK/1500」以上のモンスターを破壊する『死のデッキ破壊ウイルス』



  • 「ATK/2000」以上を媒体に「ATK/1500」以下を破壊する『魔のデッキ破壊ウイルス』






  • 「ATK/2500」以上を媒体に「魔法・罠」のいずれかを破壊する『闇のデッキ破壊ウイルス』



  • 「DEF/2000」以上を媒体に「DEF/1500」以下を破壊する『影のデッキ破壊ウイルス』



そして、この度《ストラクチャーデッキR-闇黒の呪縛-》にて新たに加わるのが『悪のデッキ破壊ウイルス』。


既存の「ウイルス」カードの中では『死のデッキ破壊ウイルス』(エラッタ後)に近い性能を備え、尚且つその媒体に対応するモンスターの範囲が広く、下級から上級まで「闇属性」であれば大抵のモンスターは媒体として利用可能となります。
しかし、初めから媒体とするモンスターのステータス値の指定が厳しい他の「ウイルス」とは異なり、『悪のデッキ破壊ウイルス』の場合は媒体としてリリースしたモンスターのステータス値によってその効力を変動させる為、発動自体は容易ではありますが、効果を最大限活用するとなれば、他の「ウイルス」同様、ある程度のステータス値を備える「闇属性」モンスターを要する事となります。







(1):自分フィールドの攻撃力3000以下の闇属性モンスター1体をリリースして発動できる。
そのモンスターの攻撃力500につき1枚、
相手は自身の手札・デッキからカードを選んで破壊する。
このカードを発動するために攻撃力2000以上のモンスターをリリースした場合、
相手ターンで数えて3ターンの間に相手がドローしたカードを全て確認し、
その内のモンスターを全て破壊する。
また、このカードの効果で破壊され墓地へ送られているカードは、
破壊されたターンには効果を発動できない。


『悪のデッキ破壊ウイルス』効果は、自分フィールドの「ATK/3000」以下の「闇属性」モンスター1体をリリースし、そのリリースしたモンスターの攻撃力「500」につき1枚、相手は自分の手札・デッキからカードを選んで破壊するというもの。


カードの種類を問わず、媒体としたモンスターのステータス値に応じて、モンスター・魔法・罠ありとあらゆるカードに破壊をもたらす「罠」カード。


しかし、破壊するカードは相手が選ぶ上に、手札だけでなくデッキからもその破壊対象を選定可能となる為、墓地に置いておく事で何らかのリターンが望めるものを選択される恐れもあります。
墓地利用の盛んな昨今のOCG環境に於いて、相手側にもたらすデッキから任意のカードを墓地へ落とす行為の助長は、場合によって命取りともなる為、運用には細心の注意を払う必要がありそうです。


また、他の「ウイルス」カードとの決定的な違いは、手札・デッキには干渉可能なものの、フィールドへの干渉は一切不可能という点でしょうか。


即ち、発動する事でフィールドに対する除去としての機能も見込まれていた従来の「ウイルス」カードとはその点大きく異なり、運用に際しては相手の盤面形成後それらに対して無力である点について留意しておかねばなりません。


また、「ATK/2000」以上のモンスターをリリースして発動した場合には、追加効果として他の「ウイルス」カード同様に、3ターンの間は相手のドローするカードにまで影響を与える事ができます。
モンスターであればステータス等を問わない為、こちらのドローに対する効果は他の「ウイルス」と比較しても優秀で非常に高い効果が期待できます。







問題は媒体となるモンスターの候補。


先述した様に「ATK/3000」以下の「闇属性」モンスターであれば幅広くコストとしてリリースできるものの、そのモンスターのステータス値は効果処理時に破壊できる相手のカードの枚数に深く関わってくる為、最大値「ATK/3000」のモンスターを媒体とする事で破壊可能な枚数も最大となり、『悪のデッキ破壊ウイルス』を扱う上では最大限の効果を発揮する状態として、出来うる限りは目指すべきでなのしょう。
しかし、デッキからも破壊するカードを選べるほか、選択権が相手にある為、相手の手札に対しての影響力は非常に低く、コストに見合ったリターンを得られる機会はそう多くはないでしょう。


また、「ウイルス」の媒体としては自己再生能力や、墓地で発動する何らかの能力を備えたものが理想とされており、加えて先に挙げた高ステータスという条件を加味した場合、候補として《ストラクチャーデッキR-闇黒の呪縛-》収録の新規カード『闇黒の魔王ディアボロス』は再利用も容易で、尚且つ単体の性能としても優れており、優良な選択肢となり得ます。


同様に《ストラクチャーデッキR-闇黒の呪縛-》収録の『闇黒世界-シャドウ・ディストピア-』を併用する事で、コストとして相手フィールドのモンスターをリリース可能となるなど、基本的には盤面への干渉が不可能な『悪のデッキ破壊ウイルス』を以て、擬似的な除去による盤面への干渉を成す見込みもあります。







その際、「壊獣」や『トーチ・ゴーレム』を相手の場に送りつける事で、コスト用のモンスターのステータスを調整しておくのも1つの手でしょう。




とは言え、前半部分のコストとしてリリースしたモンスターのステータス値に伴った破壊処理については、デッキから選定される可能性が高い事から、無理に高ステータスのモンスターをリリースする必要は無いとも言えます。
寧ろ墓地を肥やされる危険性を考慮した場合、コストとするモンスターのステータスは出来る限り低い方が無難とさえ思えます。


一方で後半の「ATK/2000」以上をコストとした際に適用される追加効果については、相手のいかなるモンスターをもドローしたカードであれば破壊する事が可能となるなど、前半の効果に比べて比較的リターンの見込める効果となっており、基本的にはこちらの処理をメインの効果として捉え、運用していく事となりそうです。


コストの候補としては先に挙げた『闇黒の魔王ディアボロス』や、「ATK/2000」以上のモンスターで良いとなれば『悪魔嬢リリス』辺りも候補となります。







その他にも「ATK/2000」以上の「闇属性」となれば手軽に用意できるものも多いでしょう。
優秀な除去能力を備える汎用「リンク」モンスター『トロイメア・ユニコーン』なども媒体に利用できる上、フィールドのモンスターを『闇黒世界-シャドウ・ディストピア-』によって「闇属性」に変換する事で、更に大多数のモンスターが媒体として利用可能となります。



「ウイルス」としての性能は少々不安定さを拭えませんが、媒体として利用可能な範囲が広く、加えて相手のドローに関しての影響力は「ウイルス」の中でトップクラスといっても過言では無いでしょう。
また、『悪のデッキ破壊ウイルス』の効果によって破壊され墓地へ送られたカードはそのターン効果を発動できないなど、破壊した直後に関しては抜け目なく、効果適用中は確実に相手のドローしたモンスターを封じます。


また、通常ドローだけでなく効果処理によるドローにも適用される為、『手札抹殺』や『アーティファクト-デュランダル』等と併用した場合、相手の手札のモンスターを根絶やしにすることも可能です。



従来の「ウイルス」カードの様に、ピンポイントのメタとしての見込みは薄いものの、ドローへの干渉力を利用した運用には少なからず魅力を感じます。
また、「ウイルス」カードの中では群を抜いてコストの範囲が広く手軽である点を活かし、『闇黒世界-シャドウ・ディストピア-』との併用による擬似的な除去を達成しやすい事は大きな利点ともなり得ます。
《ストラクチャーデッキR-闇黒の呪縛-》にて登場する新たな「ウイルス」カードは、既存のカードを凌駕する程のドローへの影響力を備え、安定感に欠く発動時の破壊効果に対して、こちらの高い効果が期待できる部分を確実に活かす運用を目指していきたいところです。