2017年12月14日木曜日

『フォーマッド・スキッパー』リンク時のステータス変更に加え、後続確保も望める「サイバース族」。














フォーマッド・スキッパー

効果モンスター
星1/光属性/サイバース族/攻 0/守 0
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズに発動できる。
EXデッキのリンクモンスター1体を相手に見せる。
このターンにリンク召喚する場合、このカードは見せたモンスターと同じカード名・種族・属性の素材としても扱える。
(2):このカードがリンク素材として墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキからレベル5以上のサイバース族モンスター1体を手札に加える。








遊戯王.jp



2017年12月23日発売。
《LINK VRAINS BOX》へ新規収録される新たな「サイバース族」モンスター。


リンク素材とする際、カード名を含むステータスを変更した状態で扱う事が可能な能力に加え、自身がリンク素材とされた場合に発動する高レベル「サイバース族」の獲得能力により、「リンク」に際した損失をしっかりと軽減する能力は大変有用性の高いものとなります。


その能力により、あらゆる「属性・種族・テーマ」専用の「リンク」モンスターの素材としての利用も望める『フォーマッド・スキッパー』ですが、サーチ能力が「サイバース族」に限定されるため、構築段階で相当な工夫が強いられる事になります。


レベル1であるため、『ワンチャン!?』によるサーチや『金華猫』の蘇生に対応。
それを用い、継続的な運用を目指す選択も悪くありません。



当然、『サイバース・ガジェット』による蘇生にも対応しており(その場合ステータス変更は適用できません)「サイバース」は勿論、工夫次第でその他のデッキへの採用も視野に入る性能を有しています。








カード名・種族・属性を変更した上でリンク素材とする事が可能


(1):自分メインフェイズに発動できる。
EXデッキのリンクモンスター1体を相手に見せる。
このターンにリンク召喚する場合、このカードは見せたモンスターと同じカード名・種族・属性の素材としても扱える。


自分ターンのメインフェイズに「EXデッキ」の「リンク」モンスターを1体公開し、『フォーマッド・スキッパー』はそのターン、公開した「リンク」モンスター「カード名・種族・属性」をコピーした状態で「リンク」素材とすることができる能力。


素材に指定のある「リンク」モンスターの素材としては大変有用的で、狙っている「リンク」モンスター自身を公開することで殆どの場合素材指定の範囲に化かす事が叶います。


しかし、その「リンク」成立にも大抵は2体以上の素材を要するため、『フォーマッド・スキッパー』単体で事が運ぶということはまずあり得ません。


その為、「テーマ」専用「リンク」を狙う事は難しいでしょう。


『アカシック・マジシャン』『サモン・ソーサレス』『暴走召喚師アレイスター』など、「種族・属性」を重んじるリンクモンスターの成立には一役買うでしょうか。










特に、2体の異なる「種族・属性」を有すモンスターを素材に要する『暴走召喚師アレイスター』の素材としては調整が容易で小回りが利きます。
ただし、別途「融合召喚」の手段も確保する必要がある為、構築段階で特化させる、乃至は『簡易融合』辺りの汎用性の高いものを用いた補填が必須となります。



また、同属性で異なる種族のモンスターを要する『ライトロード・ドミニオン・キュリオス』の成立補助も少しは見込めるでしょうか。



属性に関しては、メインデッキに投入される「サイバース族」の「属性」が全体的に分散しており、「リンク」の採択次第では属性「リンク2」を狙う事も可能。



もちろん素材指定に「種族」が設けられた「リンク」も狙う事は可能ですが、「サイバース族」に深く関連する効果(2)を考慮した場合、もう片方のリンク素材の確保が見込めない為、基本的には「サイバース族」を前提とした運用になってくるのではないでしょうか。







リンク素材とされた際の「サイバース族」サーチ


(2):このカードがリンク素材として墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキからレベル5以上のサイバース族モンスター1体を手札に加える。


自身がリンク素材として墓地へ送られた場合にレベル5以上の高レベル「サイバース族」モンスターをサーチする能力。


『リンクリボー』『リンク・ディサイプル』の存在から、『フォーマッド・スキッパー』単体でも上級「サイバース族」の獲得も見込めます。



効果(1)によるリンク素材時のステータス変更能力に比べ、こちらは「リンク」召喚に際したアドバンテージの損失軽減を図る事が可能。


サーチ先は上級の「サイバース族」に限られるものの、『リンクスレイヤー』や『セグメンタル・ドラゴン』など、比較的単体性能の高いモンスターも範囲に含まれている為、当能力を狙うメリットはある程度期待できるでしょう。



消費の激しい「サイバース族」の展開に於いて、リンクの際に後続の獲得を成し得るモンスターは貴重です。







前述の『リンクスレイヤー』『セグメンタル・ドラゴン』辺りの比較的汎用性の高い上級「サイバース族」と共に採用する事で「サイバース」以外のデッキへの流用も可能ではあります。


効果(1)を活かしつつ当効果(2)のサーチを行うとなれば、構築段階から案じなければならない点は多いですが、その分構築の時点から楽しめるカードです。


優秀なカードがそれなりに揃ってはいるものの、燻り続ける「サイバース族」。
飛躍へのカンフル剤に足る新規カードの登場が待ち望まれます。









0 件のコメント:

コメントを投稿