2017年12月25日月曜日

『レッド・リブート』。手札から放つ「スペルスピード3」は脅威!?














レッド・リブート

カウンター罠
このカードはLPを半分払って手札から発動する事もできる。
(1):相手が罠カードを発動した時に発動できる。
その発動を無効にし、そのカードをそのままセットする。
その後、相手はデッキから罠カード1枚を選んで自身の魔法&罠ゾーンにセットできる。
このカードの発動後、ターン終了時まで相手は罠カードを発動できない。








遊戯王.jp



2018年1月13日発売予定の新エキスパンション《フレイムズ・オブ・デストラクション》収録。
対「罠」カードへの抑止力としては抜群の即効性を備えた「カウンター罠」。


ライフポイントを半分支払う事で手札からの発動が可能となっており、セットを介する事が前提で、それ故に昨今はそのラグを懸念される「罠」カード。
その中でも他を寄せ付けない「スペルスピード3」に分類される「カウンター罠」でありながら手札からの発動までも実現する。
非凡なポテンシャルを有したカードです。


攻勢時、相手に発動される事で枷となる『アーティファクトの神智』や『次元障壁』等のフリーチェーン且つ封殺系の「通常罠」を始め、『神の宣告』『神の警告』『神の通告』等の強力な「カウンター罠」に至るまでありとあらゆる罠に対して有効に働き、サイドチェンジ後の2戦目以降、罠による明確なメタが確立されている場合は、それらへの対抗手段としても思案できる逸材。









即効性という面で対「罠」カードとしては破格の性能を持つ、前途有望な『レッド・リブート』最大の欠点となるのが、自身の備える効果自体になります。


(1):相手が罠カードを発動した時に発動できる。
その発動を無効にし、そのカードをそのままセットする。
その後、相手はデッキから罠カード1枚を選んで自身の魔法&罠ゾーンにセットできる。


相手の罠カードの発動に反応し、その発動を無効にする。
ここまでは一般的な「罠」に対するカウンターアクションで、何ら懸念する部分はありません。しかし、問題となるのはそれ以後の処理。


そのカードをそのままセットする。


この様に、『レッド・リブート』は無効にした罠カードをそのままセット状態に戻してしまうのです。


その為、工夫無しにそのまま発動した場合、交換比率0:1と、損を被る形で「罠」への対応を成す事となる上に、


その後、相手はデッキから罠カード1枚を選んで自身の魔法&罠ゾーンにセットできる。


との効果処理により、相手にアドバンテージを献上。
基本的には如何なる「罠」カードへ撃ち込むとしても、発動側がアドバンテージを得られる見込みが薄く、そういった面では既存の、対「罠」カードとして代表的な『盗賊の七つ道具』や『ギャクタン』等に劣ります。









そんなアドバンテージの面においてリスクを伴う『レッド・リブート』ですが、発動ターン中に相手の罠カードを全て無力化する。
『トラップ・スタン』を彷彿とさせる効果も併せ持ちます。


このカードの発動後、ターン終了時まで相手は罠カードを発動できない。



即ち、それを楯に発動ターン内で相手のライフを奪い切るなど、『レッド・リブート』の利点である即効性に乗じて、メインアクションを押し通す事を目的として運用可能なデッキへの採用が適正となるでしょう。


それが勝利に直結する、ライフ奪取に長けたものであればなお適当となります。


また、『ブラック・ローズ・ドラゴン』等の全体除去と併用する事でもデメリットの解消が望めるでしょう。



一方で、アドバンテージを重要視するコントロールタイプでの運用は非常にミスマッチ。
発動だけでも損失を被る『レッド・リブート』はコンセプトからの逸脱感が否めません。


とはいえ、手札から発動可能な「スペルスピード3」は稀少性が非常に高く、場合によってはあらゆるデッキへの採用を検討する余地があります。
手札から発動可能な上に「召喚無効」等の「カウンター罠」への即時対応により、相手の複数枚のセットカードに対しても臆さず攻め入る事ができ、ギリギリまで相手の出方を窺った上で、こちらの手順を選択できるなど、切り返す地力のあるデッキに於いては非常に有用な「罠」への対抗策となり得ます。


早期決着を狙う高速ビートダウンデッキ界の対「罠」カードに於ける期待のホープといったところでしょうか。









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