2017年9月18日月曜日

『PSYフレームギア・γ』の採用がちらほらと…その利点を考えます。








PSYサイフレームギア・γガンマ

特殊召喚・チューナー・効果モンスター
星2/光属性/サイキック族/攻1000/守 0
このカードは通常召喚できず、カードの効果でのみ特殊召喚できる。
(1):自分フィールドにモンスターが存在せず、
相手モンスターの効果が発動した時に発動できる。
手札のこのカードと自分の手札・デッキ・墓地の
「PSYフレーム・ドライバー」1体を選んで特殊召喚し、
その発動を無効にし破壊する。
この効果で特殊召喚したモンスターは全てエンドフェイズに除外される。






以前より、環境の推移に伴い、時折採用されては周知に合わせ外される。
といった様に、意識されてしまうと途端に効力の薄くなるタイプのカードで、それ故に、勝手の良い能力を有すも、なかなか採用が定着しないカードとなっています。

自分フィールドが空である事が大前提となる妨害で、相手の先攻展開に打ち込む際はあまり問題はありませんが、自ターンに於ける手札誘発のケア、除去持ちモンスターへの対応。
これらは環境、採用するデッキ、毎に評価の上下が激しいものとなります。

また、『PSYフレーム』を採用するにあたって、リクルート先となる『PSYフレーム・ドライバー』の採用が原則となり、この部分がネックで採用を見送るケースもあり得ます。

この様にテキスト面では非常に優秀であるも、実際のゲームに於いては思惑通りに事が運ばない場合も多い手札誘発。

「2017/7/1〜」施行のレギュレーション下では
【恐竜】が繰り出す『真竜皇V.F.D』。

【真竜】の『真竜拳士ダイナマイトK』をはじめとする「中級真竜」。

挙げたもの以外にも打ち込みどころは多く、皆の意識から外れてさえいれば有効打となる場面も頻発しました。

もちろん、先攻展開への抑止力を兼ねます。

しかし、環境の上位として君臨した上記のデッキタイプも「2017/10/1〜」施行のレギュレーションより衰退を余儀無くされます。
リミットレギュレーション考察!

それを受け、早速各地で開催されている新レギュレーション適用の「非公認大会」。
それらの入賞デッキ等に目を通していると、時折姿を見せる『PSYフレームギア・γ』。
【恐竜】や【真竜】の数が激減した今、『PSYフレームギア・γ』を選択する利は何か。
考えていきます。


「リミットレギュレーション」を逃れた【SPYRAL】のパワーは桁外れ

「リミットレギュレーション」改訂を前に、全プレイヤーが懸念していた事態が今まさに起こっている現状。

海外からの新鋭【SPYRAL】"1強"化。

先に挙げた【恐竜】【真竜】と環境の半数近くを占めていたデッキ群が「リミットレギュレーション」により、一線を退く中、改訂直前に来日した海外テーマ【SPYRAL】。
国産新規を引っさげ堂々の来日となり、来日直後にも関わらず「規制が必至」と多くのプレイヤーの意識にあったのではないでしょうか。

しかし、現実は既存の環境デッキへの厳しい規制。
当然の様にそれを免れた【SPYRAL】。

おまけに、抑止力としての希望である『増殖するG』への規制。

薄々は分かっていたものの、現実味を増してくる【SPYRAL】1強…

しかし、裏を返せば【SPYRAL】に勝てれば良い。となれば、手札誘発を多量に搭載し先攻展開を抑止する事で低速ビートを強いる事になります。
実際にその誘発多量プランを採用したデッキが多く入賞しており、【SPYRAL】1強といいつつも、前評判から高い評価を得ていた【HERO】も健闘。

かろうじて
【SPYRAL】対【手札誘発〇〇ビート】
の構図が成り立っている様に見受けられます。

さて、多量に手札誘発を積むと言っても限界があり、実戦で活用できる範囲はそこまで多くありません。
主に採用されているものが
『灰流うらら』

『増殖するG』

『浮幽さくら』

『ドロール&ロックバード』

『幽鬼うさぎ』

やはり【SPYRAL】へ効果の期待ができるものが優先されていますね。
これらをデッキ毎に適量搭載し、メインギミックにある程度のパワーが備わってさえいれば、健闘する余地は十分にあります。

さて、ここで『PSYフレームギア・γ』へと話を戻します。
主に採用されている誘発として挙げなかったのは、それだけ採用数が挙げたものと比べ極端に少ないためです。
それもそのはず、『PSYフレームギア・γ』の採用の殆どが【SPYRAL】であるため、いかにトップシェアと言えども、その中でも一部なのですから、ほぼ全てのデッキが搭載している『灰流うらら』『増殖するG』とは比べられません。

では、【SPYRAL】に於ける『PSYフレームギア・γ』の利点とは何なのでしょうか。
何故【SPYRAL】では採用が見られるのか。
ここからが本題。
採用理由を思案していきましょう






『PSYフレームギア・γ』の条件


【SPYRAL】の『PSYフレームギア・γ』採用。
これが成せるのは、やはり【SPYRAL】が環境でも群を抜いたデッキパワーを備えている事に起因していると考えます。

『PSYフレームギア・γ』という発動機会が限られるも、その際は高い効力を発揮する。
こういったカードを採用できるのは、デッキパワーの高い事が条件となってきます。
それも、メインの動きを通してしまえば勝てる、または致命的なものだけでも弾けば有利に進められる。
という程のものである必要があります。

【SPYRAL】はこのどちらも満たしているデッキです。
メインの動きを通せば連続リンクによる強固な盤面を構築する事ができますし、致命的な手札誘発である『ドロール&ロックバード』の採用も多く、場合によっては他の手札誘発を弾く可能性も秘めます。

通れば8〜9割型勝利を手にする事ができるとなれば、少し尖っていてもパワーの高いものを選択できるというもの。おまけに、発動タイミングが極端なだけで、効果自体は他の誘発以上の汎用度合いとなっており、メインの時点では丸い選択を取っているとも解釈できます。
それも高いデッキパワーのなせる技。

加えて、手札誘発として、相手の先攻展開への抑止力としては十二分に活きてきます。
【SPYRAL】の『SPYRAL-ザ・ダブルヘリックス』への妨害はもちろんのこと、対【HERO】においても【SPYRAL】が苦とする『M・HERO ダーク・ロウ』擁立の阻止に貢献。

これは、『ドロール&ロックバード』等では代用し難い点です。

・高いデッキパワー
・致命的なカードの存在
・先攻展開への抑止力必携

これらの条件が揃った上で採用が検討されているのだと思います。

リスク付きでありながらも手広く打てる『PSYフレームギア』は、高いパワーを有したデッキに搭載することでその真価を発揮する。
そんな贅沢なカードなのかもしれませんね。

前述もしましたが、環境の変化次第で評価が大きく変化する『PSYフレームギア』。
今後採用率は増加するのか、減少するのか。
こういった環境考察も楽しみの一つとなっています。




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