2017年9月9日土曜日

【ヴェンデット】の魅力。既存のサポートカードとも好相性!








リヴェンデット・スレイヤー

儀式・効果モンスター
星6/闇属性/アンデット族/攻2400/守 0
「ヴェンデット」儀式魔法カードにより降臨。
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが相手モンスターと戦闘を行うダメージ計算時に1度、
自分の墓地からアンデット族モンスター1体を除外して発動できる。
このカードの攻撃力は300アップする。
(2):儀式召喚したこのカードが墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキから儀式魔法カード1枚を手札に加え、
デッキから「ヴェンデット」モンスター1体を墓地へ送る。

リヴェンデット・ボーン

儀式魔法
「ヴェンデット」儀式モンスターの降臨に必要。
(1):レベルの合計が儀式召喚するモンスターのレベル以上になるように、
自分の手札・フィールドのモンスターをリリース、またはリリースの代わりに自分の墓地のアンデット族モンスターを除外し、
自分の手札・墓地から「ヴェンデット」儀式モンスター1体を儀式召喚する。
(2):自分フィールドの「リヴェンデット・スレイヤー」が戦闘・効果で破壊される場合、
代わりに墓地のこのカードを除外できる。






《エクストラパック2017》で来日する海外新規テーマ【ヴェンデット】。

「アンデット族」モンスターを主軸とし、その種族に恥じぬ再生力を備えた【ヴェンデット】。

フィールドで儀式の素材とした際、『ヴェンデット』儀式モンスターに効果を付与する儀式サポートモンスターの効果も非常に強力で、テーマ単位で既存の「アンデット族」サポートとの相性も良好。

カードの種類は少ないものの、それでも成り立つ程完成された循環力を有した展望明るい儀式テーマです。

やられてもただでは済まない。
【ヴェンデット】

現在、唯一の【ヴェンデット】儀式モンスターである『リヴェンデット・スレイヤー』。
単体性能としては「レベル6」「ATK/2400」と至って平凡そのもの。
効果(1)を見ても

(1):このカードが相手モンスターと戦闘を行うダメージ計算時に1度、
自分の墓地からアンデット族モンスター1体を除外して発動できる。
このカードの攻撃力は300アップする。


この様に、自信を強化する効果を有すも、+「ATK/300」という程度では儀式に掛かる手間に見合った分以上のリターンは期待できません。

そこで、【ヴェンデット】儀式モンスターを強化する『ヴェンデット・ヘルハウンド』『ヴェンデット・レヴナント』の出番という訳です。

ヴェンデット・ヘルハウンド

効果モンスター
星3/闇属性/アンデット族/攻 0/守2100
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが墓地に存在する場合、手札から「ヴェンデット」カード1枚を捨てて発動できる。
このカードを墓地から特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。
(2):フィールドのこのカードを使用して儀式召喚した「ヴェンデット」モンスターは以下の効果を得る。
●1ターンに1度、相手フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを除外する。
この効果は相手ターンでも発動できる。

ヴェンデット・レヴナント

効果モンスター
星4/闇属性/アンデット族/攻1800/守 200
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが相手によって破壊され墓地へ送られた場合に発動できる。
このカードを特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。
(2):フィールドのこのカードを使用して儀式召喚した「ヴェンデット」モンスターは以下の効果を得る。
●1ターンに1度、相手フィールドの特殊召喚されたモンスター1体を対象として発動できる。
そのカードを除外する。
この効果は相手ターンでも発動できる。

どちらもフィールドから儀式素材としてリリースされる事で【ヴェンデット】儀式モンスターに除去効果を付与することが出来ます。

特に、自身を蘇生させる事が可能な『ヴェンデット・ヘルハウンド』はフィールドから儀式素材としての運用も容易。
加えて、付与した効果により、本来儀式召喚に成功した時点では発生し得ないアドバンテージの獲得を予感させます。

また、付与した効果は相手ターンにも発動可能なため、儀式体を場に維持する事で、そこからさらなるアドバンテージを発生させる可能性も十分あり得ますね。

●1ターンに1度、相手フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを除外する。
この効果は相手ターンでも発動できる。



一方、『ヴェンデット・レヴナント』。
こちらも、蘇生効果を備えてはいるものの、トリガーが相手依存となっており、儀式素材としての利点を活かすためには、何らかの方法でフィールドに「召喚・特殊召喚」する必要が出てきます。

当然、引き込んだ上で通常召喚権を消費し、場に送り出すことは可能ですが、それだけではいささか不便さが目立つというもの。

幸いにも、【ヴェンデット】に属するこれらは勿論「アンデット族」。
古来より蘇生に長けた種族であり、レギュレーション規制の経験もある『馬頭鬼』。それにアクセスする『ユニゾンビ』。さらにそれを呼び出す『不知火の隠者』等、フィールドへ供給する手段は豊富となっており、その特色を生かす方向に構築していく事で、難なく儀式素材としての運用もこなす事でしょう。

そんな一手間掛かる『ヴェンデット・レヴナント』ですが、それ故に付与する効果は非常に強力。
「魔法・罠」への除外による除去を付与する『ヴェンデット・ヘルハウンド』の対となるに相応しく、「特殊召喚モンスター」1体を除外するという高い次元の除去能力。

●1ターンに1度、相手フィールドの特殊召喚されたモンスター1体を対象として発動できる。
そのカードを除外する。
この効果は相手ターンでも発動できる。


当然、相手ターンにも発動可能で、この効果を付与することが出来れば、

「儀式に掛かる手間に見合った分以上のリターンは期待できません。」

とは何だったのか…という程の、破格の除去持ちモンスターと化します。

このレベルになれば、擁立するに足る性能と言っても差し支えありません。
それに加えて、効果(2)。
まさに「アンデット族」"らしさ"の塊ともいうべき再生効果が【ヴェンデット】の肝要となります。

(2):儀式召喚したこのカードが墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキから儀式魔法カード1枚を手札に加え、
デッキから「ヴェンデット」モンスター1体を墓地へ送る。


1度儀式が成立してしまえば、墓地へ送られたところで、次なる「儀式魔法」をサーチ。まさに「アンデット」。不死のモンスター。
加えて、デッキから【ヴェンデット】モンスターを墓地へ送り、次なる儀式へ備えます。

サーチ先が「儀式魔法」のみとなっており、一見後続を拾えていないように感じますが、【ヴェンデット】の儀式魔法『リヴェンデット・ボーン』は墓地の「アンデット族」を除外する事で儀式素材として扱いつつ、墓地の儀式モンスターをも儀式召喚することが可能です。

(1):レベルの合計が儀式召喚するモンスターのレベル以上になるように、
自分の手札・フィールドのモンスターをリリース、またはリリースの代わりに自分の墓地のアンデット族モンスターを除外し、
自分の手札・墓地から「ヴェンデット」儀式モンスター1体を儀式召喚する。


この一文のおかげで、「儀式魔法」のサーチが後続のサーチに直結する事になります。

また、『リヴェンデット・スレイヤー』のデッキから「ヴェンデット」モンスター1体を墓地へ送る処理を用いて、儀式素材として2枚目以降の『リヴェンデット・スレイヤー』を墓地へ落としたり、

既に「アンデット族」が確保できていれば、蘇生させる用に『ヴェンデット・ヘルハウンド』『ヴェンデット・レヴナント』を補充しておく事となります。

この様に、「儀式魔法」『リヴェンデット・ボーン』も「アンデット族」に相応しい、能力となっています。






少数精鋭の【ヴェンデット】で動きを成立させるには



一旦成立する事で、後続の確保が容易となる【ヴェンデット】。
しかし、付きまとうのは儀式関連がワンセットしか存在しない点。
そもそも成立が難しいとさえ思える枚数の採用となってくるのですが、汎用「儀式」サポートの『儀式の下準備』を搭載する事でその懸念を払拭してくれる事でしょう。


『儀式の下準備』でサーチ可能なカードは

「儀式魔法」+「その儀式魔法のテキストに名の記されたレベル7以下の儀式モンスター」

本来『リヴェンデット・ボーン』の「儀式召喚」に関連したテキスト部分に『リヴェンデット・スレイヤー』との記載は無いのですが、効果(2)の部分で補われており、『儀式の下準備』1枚から問題なく
『リヴェンデット・ボーン』
『リヴェンデット・スレイヤー』
双方の獲得を成す事が可能です。

(2):自分フィールドの「リヴェンデット・スレイヤー」が戦闘・効果で破壊される場合、
代わりに墓地のこのカードを除外できる。


勿論『儀式の準備』にも対応しており、デッキ構築の際、採用の候補とはなりますが、初動としては『儀式の下準備』が一枚も二枚も上手で、そちらを優先していきたいですね。

また、デッキ単位で相性の良いカードとして
『異次元からの埋葬』があります。
元来「アンデット族」の補佐として、採用機会も多く、規制されるまで至った程デッキ次第では超絶パワーカード。

「アンデット族」テーマであり、既存の「アンデット族」ギミックや【不知火】を搭載する構築も選択肢にあるため、それらとも好相性である『異次元からの埋葬』は【ヴェンデット】に於いてもそのパワーを遺憾なく発揮します。

「儀式」テーマである点を活かすならば、『儀式魔人』の搭載も検討出来ます。

特に『儀式魔人リリーサー』は以前環境を席巻した【影霊衣ネクロス】に於いての活躍という実績もあり、その制圧力は折り紙つき。
環境の違いから、現在は以前程の完封とはいきませんが、特殊召喚を多用するデッキが健在である事も事実であり、採用は充分検討できる範囲です。

除去効果を内蔵した特殊召喚封じモンスターの成立。
…ロマンですね。

遂に発売となる《エクストラパック2017》


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