竜巻竜
エクシーズ・効果モンスターランク4/風属性/幻竜族/攻2100/守2000
レベル4モンスター×2
(1):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、
フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
この効果は相手ターンでも発動できる。
《エクストラパック 2017》にて来日する海外先行カードの1枚。
汎用「ランク4」としては申し分ない性能を有した、"生ける『サイクロン』"と表しても遜色のない「ランク4」モンスターです。
制圧力を失いつつある「ランク4」
かつては、「ランク4」を立てて置くだけで一先ずは「安心を買える」程度の妨害要素、またはそれに準ずる能力を備えた「ランク4」が多数存在し、「レベル4」モンスターの展開価値には「上級モンスター」すらも霞む。そんなレベルで優遇されていました。
ところが、強すぎる「ランク4」は根こそぎ規制を受けた後、「エクストラモンスターゾーン」の導入も相まって、妨害要素を兼ね備えた汎用「ランク4」と言えるものはごく僅か。
限られた数種類にまで減少している現在。
代表的な物をピックアップします。
墓地の効果を1ターン丸ごと封じるその効果は、登場から暫く経つ今尚健在。
且つ、『マスター・ボーイ』
登場の恩恵を受け「水属性」である事を利点とし、デッキ次第では「リンク」を絡め、即座に攻めに転じることも可能な
『深淵に潜む者』
打点は無くとも、除去能力は現在使用可能な「ランク4」の中ではトップレベルで、これまた「地属性」である事が利。
『ミセス・レディエント』
の存在から「リンク」に恵まれ、
凶悪な罠カード『狡猾な落とし穴』
を環境レベルまで押し上げた張本人。
『フレシアの蠱惑魔』
登場時期が遅く、多くの「ランク4」が規制を受けた後に登場した、「ランク4」への救済措置とも言うべき現行レギュレーション1の実用性を備えた
『No.41 泥睡魔獣バグースカ』
こちらも「地属性」であるため「リンク」を絡めた攻めへ転換も完璧にこなします。
効果の条件や、素材の指定の設けられたカードを除いた場合、実戦級として扱う事が可能なものは以上の3種くらいのもの。
以前は「最強先攻ムーブ」の代表格であった「ランク4」が"構える"事を苦とする事態に陥っているのです。
反面、"返し"は現在も得意分野で、『恐牙狼 ダイヤウルフ』『励輝士 ヴェルズビュート』『鳥銃士カステル』…更には『No.39 希望皇ホープ』から成る『SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング』と、戦闘面も含めた除去に関しては今尚健在とされています。
そんな現状の「ランク4」に新鋭『竜巻竜』が加わり、薄くなりつつあった層に再び厚みを持たせる事ができる。
そう期待させるポテンシャルを有したカードです。
「フィールド魔法」を主軸に据えたデッキが多い事も後を押す
これまで、「ランク4」を用い相手の伏せカード等へ干渉する際の定石となっていた『恐牙狼 ダイヤウルフ』。
アドバンテージを獲得することは望めずとも、素材を即座に外しながら盤面に触れていける点は非常に高い評価を得ていました。
モンスターに触れられる点も大きかったのでしょう。
それに対し『竜巻竜』。
効果の及ぶ範囲は「魔法・罠」に限定されるものの、打点を維持しつつ、相手ターンにも「起動可能」。
と、場に立てておく事で妨害的役割を担う貴重な存在となります。
まして、あらゆるデッキが「フィールド魔法」を軸としたスタートを据える傾向にある昨今のメタ事情も影響し、デッキ次第では率先して立てにいくケースも起こり得ます。
また、サイド後は伏せに触りつつ、後引きの永続プランに対しても立ち回りやすくなり、「ランク4」を扱う事の重要度は多少なりとも上昇する見込みもあります。
汎用「ランク4」と呼ばれるカード群に属するカードだけあり、その汎用性に目を向けがちですが、もう1つ注目すべき重要な点があります。
それは、破壊する「魔法・罠」の範囲は自分フィールドも含まれるという点。
フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
以前より、存在していた『恐牙狼 ダイヤウルフ』を用いてまで自分フィールドの「魔法・罠」を破壊しつつ展開していくデッキ。
そういった役割を、今後は『竜巻竜』が引き継いでいくケースも増えていくと予想されます。
現存するデッキの中で言えば、現在は【魔術師】が当該テーマ。
『魔術師』カードの中には破壊をトリガーとし、「サーチ・蘇生・除去」とバラエティ豊富な効果を発揮する主力が存在します。
実戦レベルでの採用が頻繁に見られる
『紫毒の魔術師』『虹彩の魔術師』『黒牙の魔術師』
それぞれが条件を以って自身を破壊するスケール効果を有するも、先攻時にそのコンディションを満たすことは叶わず、現在は兼用サポートの多い【EM】
、ひいては『EMペンデュラム・マジシャン』の破壊効果を拠り所とし、デッキの循環を図っている現状。
それでも高いポテンシャルと柔軟性で、デッキとしての完成度は現時点でも非常に高く。人気の高いテーマとなっています。
そこに『竜巻竜』の来日。
これにより、先攻時にも無理なく『虹彩の魔術師』を破壊する事ができ、更には『竜巻竜』本来の妨害要素も構える事が可能となります。
加えて破壊した『虹彩の魔術師』によってサーチ可能な『時空のペンデュラムグラフ』も交え、比較的低いハードル下で多段妨害の獲得を成します。
この様に、『竜巻竜』自身爆発力のあるカードではなく、あらゆる面でほんの僅か、選択肢が広がったに過ぎません。
しかし、これまで触れづらかった部分に手が伸びる様になる事で、動きに幅が生まれます。
間違いなく貴重な強化と言えますね。
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【魔術師】も微強化?『竜巻竜』来日! https://t.co/Bfe7Bnqfxl
— mashcat@Yu-Gi-Oh! (@yugi_kenja) September 8, 2017
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